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第17話

Auteur: そら
前日雨に濡れたせいか、藍里は翌朝微熱があるのに気づいた。夏子の店には行かないことにした。

薬を飲んで休めば治ると思っていたのに、頭の芯が鉛のように重くなっていった。

ノックの音が聞こえ、無理をして体を起こしドアを開けようとした。けれど、外に立つ成樹の姿を見た瞬間、藍里はそのまま意識を失った。

再び目を覚ましたときには、病院のベッドの上だった。

「動かないで。点滴、まだ終わってないよ」

成樹の声が聞こえ、藍里はゆっくりと首を巡らせて彼のほうを見た。

「昨日俺を助けてくれてありがとう。先生の話だと、雨に長く打たれたせいで体調を崩して、熱が出たみたいだよ」

藍里は差し出された水を受け取った。

「こちらこそ、ありがとうございます」

「お礼を言うのは俺のほうだよ。昨日、山を下りてる途中で急に胸が痛くなって……あのときあなたが現れてくれなかったら、助けが来る前に死んでたかもしれない。命の恩人だよ、忘れない」

藍里はその言葉に思わず笑ってしまった。けれど成樹は、スマホをちらりと見た瞬間に表情を引き締めた。

藍里を見る目に、わずかな迷いが浮かんでいた。

「何か言いたいことがある
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