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3. 「異世界ほのぼの日記」134

Auteur: 佐行 院
last update Date de publication: 2025-04-27 08:53:35

-134 懐かしの味-

 常連さんの注文に応じ、新メニューである「特製・渚の辛辛焼きそば」を作り始めた1号車の担当・シューゴ。まずは豚キムチを作っていくのだがここで必ずお客さんに聴いて欲しい事があるそうだ。

シューゴ「辛さはどれくらいがお好みですか?」

 判断基準の為、ラミネートされた用紙を渚から手渡されていたのでそれをブロキントに見せる。辛さは5段階まで表示されており、それに応じて各々の辛さのキムチを使用する事になる。キムチはこの調理用に全て渚が特製で漬けていたのだが、シューゴには5種類とも試食する度胸が無かった。最高の5辛のキムチは色が尋常じゃない位に黒く、恐怖心をあおる様に唐辛子の匂いがやって来る。5辛以上の辛さを求められた場合は5辛の物に特製ペーストを加えて作る。

 因みに最初のお客さんには1辛を勧める様にと伝えられており、1辛のキムチは多めに作られていた。

シューゴ「最初は1辛をお勧めさせて頂いているのですが。」

ブロキント「せやね・・・、丁度刺激が欲しかったんで敢えて3辛でお願いできまっか?」

シューゴ「3辛で・・・、分かりました。お好みで辛さ調節できますのでね。」

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    -345 経費の行方- いつの間にか光の座るテーブルで呑み食いを再開させていた好美の姿を見て拳を握りながら明らかにイラついているのが見て取れる結愛、この後の状況が怖くなりそうな気がしてならないのは自分だけだろうかと思う俺をよそに好美は口をもごもごさせながら平然と話を進めていた。因みに右手にはおつまみの卓上キムチ、そして左手にはマッコリを握っていたのでもう仕事の話をまともにする気などさらさら無い事が見て取れる。好美(当時)「貝塚運送(結愛の所)って最近大型と小型の冷蔵車を導入したって言ってたよね、それって使えないの?」結愛(当時)「全く・・・、何処でそれを聞いたんだよ・・・。確かにそうだけどさ、お前顔が赤い上に口に入ってるものを飲み込んでから言えよな。何処からどう見ても女を捨てた様にしか見えんぞ。」好美(当時)「何でよ・・・、結愛には言われたくないもん。」 誰か、コイツに「1度自分の姿を鏡で見てみろ」と言ってはくれないでしょうかね・・・。結愛(当時)「誰が捨てたってんだよ!!俺は何時でも自分が女である事を忘れない様にしてんだぞ!!」 あの・・・、すみませんけどヒートアップしている場合じゃないと思うんですが?結愛(当時)「コイツが冷静に対処している事が癪に障るが仕方がねぇ、それで俺達にどうしろと?」好美(当時)「だからね、さっき言ってた冷蔵車でバハラさんの白菜やヤエルさんのキムチを運んでくれれば良い訳よ。勿論お金は払うから頼むよ。」結愛(当時)「当然だ、こっちはボランティアでやってるつもりは無いんだからな。」好美(当時)「流石は経営者の鑑だね、尊敬しちゃう。」結愛(当時)「馬鹿・・・、そんなに褒めても何も出ねぇぞ?運送料2割引きが限界だ。」好美(当時)「やりぃ・・・、その言葉を待ってたの。」結愛(当時)「げぇっ・・・、これが本音(狙い)だったか・・・!!」 何となく結愛のチョロさが垣間見えた所で商談に戻る好美達、2人だけで盛り上がるのは良いが龍(ドラゴン)達がいる事を決して忘れるなよな。好美(当時)「一応大型の冷蔵車でバハラさんの畑で採れた白菜の内4割を「ビル下店(私の店)」に、そして別の4割をヤエルさんの家まで運んで欲しいのよ。それで出来上がったキムチの1部を小型でここに運び直して欲しい訳、勿論ヤエルさん自身が作ったキムチを小型で運ん

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    -344 お久しぶりです・・・- 必死の形相で相手を何とか説得しようとする好美の表情を見ていた女将と新・副店長は何となくだが本当に今回の商談が破談になってしまいそうで不安な気持ちになっていた、せめて発起人(言い出しっぺ)としての責任位は果たしてもらわないと困るのは誰だって同じだ。ヤエル(当時)「あのさ・・・、一体さっきから誰と話しているんだい。何となく聞き覚えのある声が『念話』で流れてきているけどこれから一緒に仕事をしていく訳なんだからちゃんと紹介してくれなきゃ困るじゃないか。」 正しくその通りだ、業務提携を結ぶ相手はやはり信頼出来る者でなければならない。せめて相手の顔や名前くらいは知っておきたいのと思うのが性であろうか。好美(当時)「ごめんごめん、ちゃんと2人に説明しておかずに話を進めるのは良くないもんね。」 すると所用で偶然近くにいた『念話』の相手であるあの女性から助け船が・・・、正直登場するのいつ振りだよ。女性(念話)「俺だって暇じゃ無いんだが・・・、まぁ良い。今からそっちに行って顔合わせしておくわ。」 あれ?この声って・・・、まさか「あのお騒がせ社長」か?女性(当時)「誰が「お騒がせ社長」だ、誰が・・・!!」 あらま、これはこれは貝塚結愛代表取締役社長様ではないですか。ご機嫌麗しゅう。結愛(当時)「わざとらしいんだよ、さっきのあんたの発言を聞き逃した訳じゃねぇんだからな!!」 気の所為ですよ、優秀な貝塚社長に向かってそんな事言える訳ないじゃないですか。結愛(当時)「全く・・・、そう言っていつも調子に乗りやがって・・・。まぁコイツの性格がどう頑張っても治りそうにないのは今に始まった事じゃねぇからぶつくさ言っても話が進まないだけか・・・、それで好美は俺にどうしろってんだよ。」好美(当時)「貝塚運送と業務提携を結んでバハラさんの白菜とヤエルさんのキムチを運んで貰おうと思ってたんだけど・・・、「引越しで忙しい」って美麗(メイリー)がまともに相手してくれなくてさ。」 龍(ドラゴン)達は初めて聞く名前に正直チンプンカンプンとなっていた、貝塚財閥は聞いた事あるけど「貝塚運送」って何?自分達と同じ世界の名前っぽいけど「美麗」って誰?結愛(当時)「そう言えば今日は1日ずっと引越しの予約が入っていて全従業員が出払っているので対応が出来ないから代わ

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    -343 この話上手く行くの?- どんどんと商談が進んで行く中でバハラたちは重要な要件を話す必要があるという事を思い出した、正直言って今回の件を発案した好美がそこまで考えているように思えない。バハラ(当時)「好美ちゃん、ちょっと良いかい?」好美(当時)「少しの間なら別に良いけどちょっと待ってくれる?」 発起人の両手には相も変わらず出走表と赤ペンが、正直言って同じ転生者である光に助けを求めたいが泥酔しているが故に誰の言葉もまともに聞いてくれそうにない。 致し方無く2人は好美が次のレースの舟券を購入し終わるのを待つ事に、それから数分後やっとテーブルにオーナーが戻ってきた。好美(当時)「どうしたの?重要な事?」 2人が話している事はこれから如何に業務提携を結ぶかという事を左右する重要な案件である、下手すればこの店と「暴徒の鱗 ビル下店」だけで済む話では無くなって来た可能性が高い。ヤエル(当時)「私達が業務提携を行ったとして、配送方法はどうするんだい?」 確かにそうだ、実際女将はこの競艇場にてテナント販売を行っているだけで別に店舗を持っている訳では無い。バハラ(当時)「まさかと思うけど、私が直接取りに来るのかい?」ヤエル(当時)「若しくは私が直接店に持って来いと?」 やめておいた方が良いのは一目瞭然だ、先程もそうであった様に混沌龍(バハラ)がこの場に来るだけで周囲が騒然としてしまう上に巨大な魚龍(バハムート)であるヤエルが持って来るとすると街の中心地に入れるかどうかが分からない(勿論現在の様に『人化』している場合を除くが)。好美(当時)「あまりにもリスクが高いね・・・、じゃあ私が直接ここに取りに来ようか?」ヤエル(当時)「馬鹿言ってんじゃないよ、ここではある程度以上の魔力が制限されているんだよ?入る事すら出来ないんじゃないの?」 以前光が超高額万舟券を獲得して黒毛和牛を一頭買いした時に話したが、この競艇場一帯には特殊な魔力(『魔術阻害』と思われる)が広がっており能力や魔法が制限されているので『瞬間移動』でこの場に入る事は出来ない。好美(当時)「じゃあさ・・・、ヤエルさんの家に作ったキムチを私が直接取りに来るのは?」バハラ(当時)「好美ちゃん、夜勤族なのに出来るのかい?さっき聞いた話だけど昼過ぎに一旦この店を離れたヤエルがキムチの仕込みを終

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    -342 熱意- 結局レース結果は「1-2-4」で確定した、どうやら軍配が魚龍(ヤエル)の方に上がった様なのでずっと競争水面を見つめていた好美は愕然としていた。確かに気持ちは分からんでも無いがそのままずっと有名人(いや「有名龍」と呼ぶべきか)を待たせるのは良くないと思う、さっきも皆が言っていたが忙しい中で来てくれているので一刻も早く話を進めるべきでは無いだろうか。バハラ(当時)「あんたも偶には良い事言うじゃないか、ちょっとは見直したよ。」 あらあら、私めなんかにそこまで嬉しい事を仰って下さるとはね・・・。正直言って勿体ないお言葉です・・・、はい・・・。ヤエル(当時)「一先ずだ、好美ちゃんはまだ復活しそうにない上に光ちゃんが食べまくってくれているお陰で即席キムチを作らないといけなくなってきているからついでに作り方を教えるよ。バハラ、良かったら厨房に来てくれるかい?」 バハラは首を縦に振り頷くとヤエルに導かれて厨房へと入って行った、女将は浅漬けを作る容器に白菜や胡瓜を詰め込んで唐辛子の粉を中心とした調味料を入れた後に上から押し付ける様に蓋をする(勿論家庭用の小さな容器で作るとすぐに無くなってしまいそうなので大き目の物を用意している)。ヤエル(当時)「本来だったら2週間ほど漬け込んだ物を提供したいんだけど今回の様になっても良い様にこういった作り方をも覚えておくのも手の1つだ、勿論後で私流のキムチの作り方を教えるからお店でやってみておくれ。」 ヤエルの言葉を聞きながら入念にメモを取るバハラ、「良い事はどんどん吸収していこう」という気持ちが滲み出ている(良い事良い事)。 バハラが自らの目で見たままにイラストを交えながら書いていく中、ヤエルは漬け込みをし始めた容器を魔力保冷庫(冷蔵庫)へと入れて行った。どうやらこの店に設置されている物も「暴徒の鱗 ビル下店」や好美の自宅にある物と同じで『アイテムボックス』と同様の機能が備わっている様なので食料が無限に入る上に保存がよくきくらしい、やはり飲食店を経営している者にとっては喉から手が出る位に憧れる物の様だ。ヤエル(当時)「この中で数時間程漬け込んだら完成だ、店に置いてあるキムチに多少の余裕があるうちに用意が出来て良かったよ。」 ランチのピークタイムを終えて少しずつ客数が少なくなってきているので数個の壺に今あるキム

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」341

    -341 呆れた- 投票締め切りから数分後、6艇がスタート位置に出揃いレースが始まろうとしていた。好美は固唾を飲んで見守っていた、こうなると誰の言葉も耳に入らないので正直呆れて物も言えなくなってしまう。因みにスタート位置は展示の時から少し変わっているらしく、好美の顔が蒼白していくのが目に見えていた。まだレースは始まってもいないのに不安になり過ぎでは無いかと思ってしまうが、今は何も言わずに見守るべきなのかも知れないからそのまま話を進める事にするかね。バハラ(当時)「ヤエル、本当に良いのかい?こんなに美味いキムチを作る為に絶対教えたくない秘密があるんじゃないのかい?」ヤエル(当時)「いや、秘密って程の事でもないから気にしないでおくれよ。それより私はあんたと久々に会えたのが嬉しいのさ、出来る事があるなら何でも言っておくれ。」 国王がそうであるからか、どうやらこの世界の住民達は皆心が広い様だ。争いが起こる様な環境では無いと再確認出来て俺は少しホッとして・・・、いたかった。そう言えばレースの方はどうなっているんだろうか、まぁ俺が気にする事でもないか。好美(当時)「3だよ・・・、3が行くの!!」 固唾を飲みながら1周目1マークの旋回を見守る好美、正直言ってボートレースはここで勝負が殆ど決まると思って良いだろうと俺個人は思っている。 因みにスタート展示の結果等を反省したのか、好美の予想に反して1号艇と2号艇がほぼほぼ同時にトップスタートを決めていた。多分このまま冷静にターンして逃げ切ると女将の言った通りとなる模様だ、本当は裏で予想屋さんでもしてんじゃねぇの?好美(当時)「大丈夫大丈夫ぅ~。3号艇は今期、3コースからの1着経験があるって出走表に書いてあったもん。」 どれどれ・・・、赤ペンで塗りつぶしまくった出走表には確かにそう書いてあるがそれはスタートが良かったからじゃ無かったのか?好美(当時)「3号艇は実力持ちだもん、大丈夫だもん!!」 おいおい、何で涙目なんだ・・・。勝っても負けてもあんたの口座にはまだ神(ビクター)から与えられた金がたんまり残っているはずだしマンションの家賃を中心とした収入が毎月わんさかと入っているんだから心配する必要は無いだろ、何でそんなに必死になるんだよ。好美(当時)「泡銭を稼いでたらふく酒を呑む、それ一択しか無いっしょ!!」 

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」340

    -340 拘りって一体- 新しい副店長(予定)をそっちのけにしながら必死になってマークシートに予想を記入した「暴徒の鱗 ビル下店」オーナー・倉下好美、「別にSGとかでもないただの一般レースだし携帯のアプリで買えば良いんじゃねぇの?」と個人的に思ってしまうのは何となく俺だけであって欲しい。バハラ(当時)「もう・・・、気は済んだかい?息を切らしながらする程の事でもないと思うんだけどね?」ヤエル(当時)「そうだよ、あんたより時間が無いのはどちらかと言えばバハラの方じゃないのかい?それにこう言っちゃ悪いけどこのレースは内枠3艇が逃げるはずだから多分堅いよ?」バハラ(当時)「忙しいのに急に呼び出されて待たされるのは私じゃなくても誰だって嫌って事が分からないかい、それにここで働きながらでもレースを見続けているヤエルが言う程なんだから人気通りの決着になるかもだろ。」 周りから見ればそう見えるのかも知れない、しかし好美個人には必死になる理由があった様だ(※因みにですがこちらのヤエルさんは料理屋の女将さんであり決して予想屋さんではありませんので勘違いしない様に)。好美(当時)「そんな事無いもん、絶対このレース荒れるもん!!」ヤエル(当時)「もう・・・、こりゃムキになっちゃう悪いパターンだよ。それで「業務提携(さっき言ってたやつ)」はどう言う事なんだい?」 投票締め切りから数分の間はまだレースが始まらないのでその間に説明してしまおうという好美、こう言っちゃなんだが大切な事は焦ってはいけないと思うのだが聞こえている訳無いか。好美(当時)「バハラさん、確か家の畑って白菜も作っていたよね?」 やっと本題を話し出したか・・・、いつ話が進むかヒヤヒヤしてたんだよな・・・。バハラ(当時)「勿論さ、もうすぐ鍋料理が人気になる時期だからね。それに向けて栽培をしているけど、それがどうしたんだい?」 結愛が暑そうに見える長袖をよく着用している様に年中比較的温暖なこの世界でも少しヒンヤリとして鍋が恋しくなる時期がやって来る、特に夜に至っては日中との寒暖差が半端ではない事も事実と言えるだろう(まぁよく言う砂漠地帯みたいなもんだな、でもそれってバルファイ王国か・・・)。好美(当時)「それの一部を使ったキムチをうちで販売出来ないかなと思ってさ、それとヤエルさんのキムチも併せて販売させて

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    -⑨ 涙ながらの初めて- 2人同時での突然の告白に嬉しくなった好美には生まれて初めての感情が芽生えていた、何となく今言わないと後悔する気がしていた。好美「ねぇ・・・、「守」って呼んでいい?」 まだ付き合う事が確定している訳でも無いのにもうその気になってしまっている、ただ守も同じ気持ちでいた。守「俺の方こそ、「好美」って呼んでいい?」 先程から顔を赤らめていた好美に加えて守も顔を赤らめ出した。守「これから俺達、恋人同士で良いんだよな?」好美「それ以外にどう表現すればいいの?」 好美は涙を流しながら質問した、質問の答えに困った守は好美の手を掴み人気の無い場所へと誘導した。反射的に

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    -⑦ 奇跡の再会- 数段下の席の真横に落ちたボールペンを好美が取りに行くとその席に座っていた守が同じタイミングでボールペンを取ろうとしていた、しかし緊急事態が発生する。 2人が落としてしまったボールペンは偶然同じ種類だったが、好美のペンは買ったばかりで守の物はインクが切れかけていた。 好美は慌てて1本取って上にある自分の席まで駆けあがった、ただその時には互いのペンが入れ替わっていた。好美「すみません。」守「こちらこそ。」 ペンが入れ替わってしまった事に最初に気付いたのは守だった、「共通教養」の授業を終えた後に橘と家に帰ってレポートを書こうとしていた時の事。守「このボールペン、新

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    -⑤ 入学、そして初めてのバイト- 龍太郎は好美を含めた上での細かなシフトの相談をし始めた、調理場では王麗が大きな寸胴でランチタイムで使うであろう鶏がらスープの仕込みをしている。龍太郎「えっと・・・、いつから入れそう?あ・・・、でも彼氏さんとのデートの予定があったらそっち優先してくれていいから。」王麗「このバカ店主、面接で何言ってんだい!!」 耳がすこぶる良いのか、奥から王麗のツッコミが飛ぶ。龍太郎「母ちゃん相変わらずの地獄耳だな・・・、畜生・・・。」好美「ははは・・・、生まれてこの方彼氏は出来た事が無いので安心して下さい。」龍太郎「そうなの?!じゃあ、俺がなろうか!!」 す

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   4. 「異世界ほのぼの日記2」138

    -138 試練の後はまた試練- 先程から滝の様に溢れ出て来る伝票の注文を2人で手分けして何とか捌いていくイャンダとデルア、しかしその勢いはとどまる事を知らない。それもそうだ、この大忙しのタイミングで大食いである女子高生2人が馬鹿食いしているから当然の結果といえよう。 明朝の時点での在庫について全く考える余裕も無く、2人はずっと包丁を握り中華鍋を振りまくっていた。ただデルアは知らぬ間に制服に着替えていたのだが。 勿論追加の白飯も間で用意する、ただ決して余裕を持って行えているとは言えない。多分外では空っぽの炊飯器がズラッと並んでいるに違いないので、合間を縫ってバイトに取りに行く様に頼んでい

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