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4. 「異世界ほのぼの日記2」102

Auteur: 佐行 院
last update Date de publication: 2025-07-20 09:31:18

-102 子供達の為-

 スライムの口調から人化した時は完全に野郎なんだろうなと思っていた好美は、意外と可愛い女の子になったから自分の勘を疑い出した。

光「そう言えばあんた名前は・・・、ないのね?」

 人化してからずっと缶ビールに夢中になっているスライムのステータス画面をさり気なく確認した光、作り出してからそんなに経ってないはずなのに年齢が既に「25歳」だと表示されていた。

スライム「そうなんです、名前を頂戴出来まへんか?」

 関西弁なのは相変わらずだが、時間が経つにつれどんどん口調が流暢になっていった。

光「プルプルなスライムだから・・・、プルで良くない?」

 あまりにも適当過ぎないだろうかと少し引いている好美、その好美をよそにどんどん話を進めていく光達。

プル「おおきに、おおきに!!」

 関西弁をいつの間に、そしてどこで覚えたのだろうか。

 そんな中、好美が「コノミーマート」の経営を任せているウィッチのイェットから好美に念話が、どうやら深刻な相談みたいだ。

好美(念話)「ん?どうした?」

イェット(念話)「今朝ね、いつも通り孤児院から発注書が来たんだけどね。」

 弁当の注文書をい
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    -415 神の加護- この世界においてこれまで色々な経験を積んでそれなりに名声をあげて来た巨大財閥代表取締役社長夫妻は「ステータス画面」にあった「鳳凰の加護」の文字に目の前が真っ暗になりそうになっていた、自分達が異世界にいる事を改めて実感したが正直言ってこの世界でもそうそうない稀な出来事だ。結愛(当時)「なぁ光明、俺達本当にこれを受け取ってもいいのかな。後で「この分を何かで返せ」とか言われかねないかな。」光明(当時)「十分にあり得る話だが、今は鳳凰様の御言葉を聞く事が最優先じゃないか?」 初めて授かった「神の加護」に改めて感謝する為に2人は鳳凰に向かって跪いた、ただどの様な効果があるのかは不明であるがちゃんと聞かなくても良いのだろうか。結愛(当時)「効果がどのような物であってもご加護を頂けるだけで有難い事なんだぞ。」光明(当時)「そうだぞ、あんたは受けた事あんのか?貴重な経験をしているんだぞ?」 そりゃあ元の世界(地球・日本)にずっと住む俺はずっと経験する事は無いだろうよ、それが故にどの様な物なのかが気になるってもんなんだ。結愛(当時)「全く・・・、しゃあねぇなあ・・・。鳳凰様、恐れ入りますが頂戴いたしましたご加護にどの様な効果があるのかをお教え願えませんでしょうか。」 改まった様子で目の前にいる存在を「神」として崇めだした結愛は先程とは打って変ったかのように丁寧な口調で話しかけた、ただその事は鳳凰に良い印象を与えなかった様だ。鳳凰「待てよ、どうしてそう堅苦しくなるんだよ。さっきみたいにしてくれよ。」 あの・・・、お言葉ですが流石に存在すら「伝説」と言われていた神様に対して先程の様な態度は誰だって取れませんって。鳳凰「おいおい、俺が直々にフランクに行こうって頼んでいるのにか?」 これが世に聞く「気が引ける」って奴ですよ、何となく抵抗しちゃうと言いますか・・・。鳳凰「そう言えばあんたも元に戻っちまってんじゃねぇか、どうしたってんだよ。」 いや・・・、念の為ここは結愛に合わせておこうかと思いましてね。駄目なら元に戻しますがいかが致しましょう。鳳凰「気持ち悪いから戻ってくれよ、勿論結愛もだぞ?」 本来ならかなりやり手とも言える「あの結愛」が自分に対し頭を下げて跪いているんだから「悪くない」と言うのが普通だと思うかもしれないが、やはりそこ

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    -414 勘違いしてすんません・・・- 本人曰く、結愛自身は上手に2つのキャラ(いやモードと言うべきか)を使い分けているつもりではいるみたいだが自分の「悪ガキモード」と同じ口調をする神様を目前にして緊張を通り越してしまったらしいので逆に落ち着きまくっていた。結愛(当時)「ちょっと待てよ創造主、これでも結構驚いてんだぜ。俺だってこの世界で結構な年数を過ごしているけどまさか鳳凰様に会えるとは思えねぇじゃねぇか、まさかこんな人だったとは想像もしなかったからどうすれば良いのか分かる訳がねぇだろうが。」 おいおい・・・、「こんな人」って言ってしまうとお前も同じなんだぞ。「あの頃」守達がどれだけ驚いていたか忘れたと言うのか?結愛(当時)「思い出さすんじゃねぇよ、「あの頃(と言うか父との関係)」は俺の人生で最大の汚点なんだからよ。」 悪かったよ・・・、そんなつもり無かったんだってば。鳳凰「なぁ・・・、盛り上がっている所に悪いんだけどまさか2人で俺をほったらかしにするつもりか?」 い、いや・・・。そんなつもりは無いんですよ?一先ずお話を続けさせて頂きましょうかね、結愛も良いよな?結愛(当時)「勿論だ、俺自身進行を邪魔するつもりは更々ねぇからな。」 助かるわ、よし続きを始めるか・・・。 突如呼び出された結愛はさておき、鳳凰は一宿一飯の恩義をメンゾに返す事にした。結愛(当時)「ちょっと待て!!俺はこれで終わりかよ!!何の為に呼び出されたんだ!!」 特に何の理由も無い、鳳凰と結愛が同じ口調だから面白半分(いや100%面白)で呼び出しただけだ。一先ず優秀な社長様にはお帰り願おうかね、鳳凰様?鳳凰「待てよ、折角来てくれたんだ。何もせずに帰らせるのも悪いだろ、呼び出したのは俺だし何か仲間意識が芽生えて来たから礼位はさせてくれや。」 それは別に構わんが・・・、今は鶏舎で世話になっているあんたに何が出来るってんだ?鳳凰「あんたな、俺だって一応神様だぞ?神様が与えるとしたら「あれ」しかねぇだろ。」 あぁ・・・、「あれ」ね。上級古龍(ビクター・ラルー)がやってたやつね?鳳凰「おいおい、何と勘違いしてんだよ。」 えっとですね・・・、「ただ酒」ですよね?鳳凰「馬鹿か、あんたは・・・!!」 どうやら俺は勘違いをしてしまっていた様だ、だったら何だというのだろうか・・・

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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」412

    -412 新たな一柱の存在- ナイリは鶏舎の奥で煌びやかに、そして神々しく輝く眼前の光景を未だに信じる事が出来ずにいた。ただただ立ちすくむ事しか出来ない上級鳥獣人(バルタン)、その目の前で先程からサングラスが必要な位に眩しく輝いているのはどう見ても・・・?ナイリ(当時)「メンゾ・・・、これは鶏だよな?食肉用の(ブロイラー)だよな・・・?」 目の前の神々しい存在が何なのかを必死に確認しようとしたが友人は答えようとはしなかった、何故なら光り輝く鶏の様な物に対してずっと跪いていたからである。メンゾ(当時)「馬鹿野郎・・・!!お前も早く跪け!!失礼に当たるだろうが!!」ナイリ(当時)「な、何だよ・・・。」 意味が分からないまま、そして言われるがまま仕方なくその場に跪いたナイリはそこまでしなくてはいけない様な存在とは一体何なんだろうかと気になって仕方が無かった。メンゾ(当時)「鳳凰(フェニックス)様、我が友が大変失礼致しました。」 未だに眩しく光り輝く眼前の存在に謝罪の意を表するメンゾ、それにしても今耳を疑ったが「鳳凰(フェニックス)」って言わなかったか(うっそだぁ~)?鳳凰「構わぬ・・・、その者は我の存在も知らなかったのだからこういった態度となるのも致し方ない。してその者、名は何という。」 唐突に名を聞かれどうする事も出来ないバルタンは「伝説」とも言われた存在に未だに声が出そうにもなく、ただその場に跪く事しか出来なかった。ナイリ(当時)「先程は大変失礼致しました、私めはナイリという者でございます。」鳳凰「ナイリか、よく分かった。さて、礼には礼だな。我も名乗らなければならないがこのままではちと話しにくいのう・・・、少し待っていてはくれぬか?」メンゾ(当時)「滅相も御座いません、どうかお気遣いなく。」鳳凰「メンゾよ、悪いが貴様に言っている訳では無い。我はナイリに対して礼を尽くそうと申しておるのだ。」メンゾ(当時)「はっ・・・、大変申し訳御座いません!!」鳳凰「分かれば宜しい、では少し待て。」 鳳凰がそう言うと段々とだが光の眩しさが弱くなって来た、そんな中で2人の目の前には和服姿の綺麗な女性が現れた。どうやら鳳凰も2人に気を遣って『人化』した様だ、それにしても「一柱の神」である古龍(エンシェント・ドラゴン)以外の神的存在が現れるとは想像もしなか

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    -411 秘密- 興味津々のナイリに心が折れたので致し方なく鶏舎の中へと案内するメンゾ、ただ未だ本人はため息をずっと漏らしている様だ。ナイリ(当時)「おいおい、さっきからずっとため息ばっかりだが鶏舎を見られるのがそんなに嫌なのか?」 決してそんなことは無いと思われるが、まさか「自分は大罪を犯そうとしているのではないか」と少し不安になっていた上級鳥獣人(バルタン)。そして鶏舎へと案内している際に友人の方をずっと不安げにチラ見する上級巨獣人(タイタン)、これはただ事では無い様な気がする。 そんな中、息を飲みながらメンゾが鶏舎の前で突然足を止めた。ナイリ(当時)「あっぶね・・・!!な・・・、何なんだよ。」メンゾ(当時)「改めて確認しておいて欲しい事があるんだ、良いか?」ナイリ(当時)「ガチで何なんだよ、今までお前がそんな表情を見せた事なんてあったか?」 魔学校を卒業した時期を忘れていた事から考えると2人は結構長い付き合いだったと推測されるがメンゾがこの様な表情を見せたのは今回が初めてだったという、これは想像を絶する程の事態が起こったのでは無いだろうか。メンゾ(当時)「俺だってこんな事は初めてだから動揺してんだよ、正直言うけど今から明かす事は俺と親父だけの秘密にしようと思ってたんだから他の誰にも言うなよ?兎に角うちはブロイラーだ、「鶏」を扱っているという事は当然分かってくれているよな?」ナイリ(当時)「そりゃ勿論だ、レイヤーのうちと違ってお前の所がブロイラーだからこうやって勉強に来たんじゃねぇか。」 当初の目的をしっかりと覚えているナイリ、ちゃんと勉強しないといけないという気持ちが強いからかその手にはメモ帳がしっかりと握られていた。メンゾ(当時)「分かった、ただこの事は本当に「くれぐれも内密に」で頼むな。出来ればそのメモ帳もしまってくれると助かるんだが。」ナイリ(当時)「そこまでなのか?まぁ・・・、お前の気持ちが最優先だからそうするよ。」 ナイリが渋々とした表情でメモ帳を衣服のポケットにしまうと鶏舎の中へと入ったメンゾ、当然の事なのだが中では多くの鶏が生活していた。 そんな中、鶏舎の奥に何故か黒い布で覆われた場所があった。メンゾはその前まで友人を案内して再び立ち止まった、そしてゆっくりと息を整えだした。ナイリ(当時)「何でそんなに緊張してん

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    -410 やっぱりここは異世界ですからね- 新たな挑戦に胸を躍らせる上級鳥獣人(バルタン)は近所に住む上級巨獣人(タイタン)の友人が経営する養鶏場の鶏舎で真剣にメモを取っていた(今更言う事では無いが勿論2人共『人化』しているので種族など全く関係無いのだが念の為って奴さ)、因みに毎朝の餌作りの作業は朝一の習慣になっているそうだ。友人「一般的には食用油を原料としたペレットやグランブルがよく使われるけどうちは父ちゃんの代から小麦やトウモロコシを粒状にしてあげているんだ、やっぱり誰だって美味しい物が食べたいだろう?」 自分の仕事に誇りを持っていると言わんばかりの満面の笑みを見せる友人、本当に幸せなのが見て取れる(良い事良い事)。ナイリ(当時)「やっぱりな・・・、ただの油より美味しいものの方がいっぱい食べて良く育つって事なのかな。」 どうやらこの世界の鶏は我々のいる元の世界の物とは何処か違う様だ、ただ大切なのは肉の味と安全性である気がするが・・・。友人「まぁ親父も俺も料理が好きだから丁度良いんだ、やっぱり美味しさや食材に拘りたいじゃん?」 ぼんやりとした記憶だが、以前ダンラルタ王国にあるクァーデン家の奴隷として捕まっていた巨獣人(ジャイアント)達も調理師免許を取得する程に料理が好きだった気がする。それが上級であるタイタンとなると素材にも拘る様になるらしい、これがレベルの違いってやつなのかな。ナイリ(当時)「なぁ・・・、うちで育てた米を粒状にして餌にするのはどう思う?」友人「きっと良い鶏に育つと思うよ、お前んちの米って本当に美味かったもんな。」 実は養鶏場を経営する傍らでナイリの父であるソンは庭に作った田んぼで米作りを行っていた、元々家で食べる様に作っていたそうなのだが食べきれそうに無かった事が多かったので近所の家にお裾分けしていた事があった様だ(という事は結構な量を作っていたと推測できるが今は気にしないでおこうかな、話が進まないもん)。ナイリ(当時)「でもよ、今思ったんだが鶏の餌に味なんて関係ねぇんじゃねぇか?あいつらに味覚があるってのかよ。」友人「それがさ・・・、俺がこの養鶏場を引き継ぐ少し前だったんだが・・・。」 友人が言うにはまだ貝塚財閥で働いていた頃に外でバーベキューをしていたそうなのだが、本人の好みでよく炙った唐辛子を火から上げた時に誤っ

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    -㊹ 聖なる日に向けて- 平和なままに数か月が経過してクリスマスまで後1ヶ月となったある日、最近守がバイトのシフトを増やしていたので余り恋人同士のちゃんとした時間が取れていなかった2人は好美の部屋で久々にランチを食べていた。 ゆっくりとした時間が流れ、好美が大量のチキンを馬鹿食いする中で守が切り出した。守「好美ってさ、何か苦手な食い物とかある?」好美「唐突だね、急にどうしたの?」 好美は最後のお楽しみに取ってあった大きなチキンを手で掴んだまま聞き返した。 話は数日前のある水曜日に遡る、相も変わらず松龍で正とランチを楽しんでいる時にいつも通りこの時間帯に働いている好美の目を盗んで龍

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