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4. 「異世界ほのぼの日記2」130

Author: 佐行 院
last update publish date: 2025-08-04 09:06:52

-130 お頭-

 「潜入作戦」と言う名の宴に警部補と副社長が戻った時、プレハブの前では最高潮と言っても良い位に盛り上がっていた。

 犯人グループのリーダーは戻って来た光明(ここではハンジ)とドーラを見つけると、すぐに絡み酒を始めた。

リーダー「お前ら別グループ同士なのに偉く仲が良いんだな、連れションか?」

 何故か顔を赤らめ、マスクを上げるドーラ。その横で光明がフォローする様に返事をした。

光明(ハンジ)「偶然トイレの前で出くわしただけですよ、俺が長かったからずっと待ってくれてたんです。ほら呑みなおしましょう。」

リーダー「分かっているじゃないか、ほら2人共開けろや。」

 例の「お頭」が来るまであまり酔わない様にセーブしておこうとしていたが、ここで断るとリーダーに何を言われるか分からない。と言っても先程の『念話』で結構酔っていた気もするが。

 自分達を犯人グループの一員だと勘違いしている内にリーダーを酔い潰し、改めて作戦会議をしようと考え始めた潜入メンバー達。

 そんな中、リーダーは嬉しそうに語っていた。

リーダー「お頭絶対喜ぶぜ、何せ上物のヘルハウンドといつもの倍の量のミスリル鉱
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    -350 功を奏す- 2人が付き合うきっかけとなったのは数日前の夜だった、イャンダは「王様(エラノダ)に呼ばれたから」という理由で海斗が呼び出されたあの日から数回程ピューアと共に働いていた。ピューア(当時)「ごめんねイャン、朝から働き続けているのに無理言っちゃって。」 この日の朝、夜勤を終えたナイトマネージャーが家へと帰る数分前から出勤していた店長の事をピューアは心配していた。イャンダ(当時)「別に構わないよ、店長をしている身として偶にはこうやって深夜の時間帯に顔を出さないといけないって思っていたんだ。」 本人は自分の事を気遣うピューアの事を考慮して「偶には」と言っていたが、ここの所週に何度も夜勤に入っている印象が強い。イャンダ(当時)「それにしてもさ、海斗の奴はどうしたってんだよ。」ピューア(当時)「確か・・・、電話では「熱が出た」って言ってた様な気がするけど。」イャンダ(当時)「アイツめ・・・、月に何回熱を出せば気が済むんだよ。」 イャンダの寒いジョークと共に時間が経つにつれて客足も退いて行き、空いているカウンターやテーブルが目立って来たので客席側に数個だけを残してある程度のウォーターピッチャーを回収して来たピューア。やはり好美の考えた営業形態が功を奏している様で辺りを見廻すとラーメンというよりは1人呑みを目的としたお客が目立っている様な気がした、ただ〆にラーメンを食べる客も少なくもないのでピッチャーを全回収してなくて良かったと胸を撫で下ろすばかりであった。イャンダ(当時)「それにしてもさ、今日俺が来てなかったらどうなっていたんだろうな。」ピューア(当時)「いつもの事よ、客足なんて大体いつもこんなんだから1人で回る時も少なくないの。まぁ・・・、後で海斗にお仕置きをする事は変わらないんだけどね。」 時計はAM2:00を示していた。ナイトマネージャーが先程の店長の物に比べたら大分マシなジョークをかました気がする中、カウンター席に座るお客が1人2人いるかいないかといった状態になっていたのでイャンダは汚れを浮かす為のお湯をシンクに溜めていた洗い場へと向かった。ピューア(当時)「あ、ごめんね。私がやるから置いといて。」イャンダ(当時)「こんなの気にしないでよ、元々厨房にいたのに洗い忘れていた俺が悪いんだよ。ピューちゃんは客席の方をお願い出来る

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    -349 そろそろ目的を言わんか- 不意に思い出した過去が過去だったが故に兄から放たれた「朗報」という言葉をより一層信用出来なくなっていた弟、頼むからあんた達だけは順調に話を進ませてくれよ。イャンダ「まぁ遠い昔の事を責めても事実が変わる事は無いからもう水に流してやるよ、それで今日はどうしたってんだ?」 あらま、弟は大人になったみたいだな。俺も見習わなきゃ。ベルディ(電話)「そうそう、忘れてたよ。お前に「朗報」を持って来たんだ。」イャンダ「本当にその言葉を信じても良いんだよな。」 改めて兄の事を疑い始める弟、このままだと何時まで経ってもベルディの目的が果たされることが無い上に話が全くもって進まない。ベルディ(電話)「そう怪訝になるなって、お前がずっと待っていた情報を持って来たというのに。」 どの様な内容なのかは大体想像出来てしまっているが、ここまで引っ張られると流石に話の流れを楽しんでみるのも一興なのかもしれない。イャンダ「別に怪訝になっているつもりは無いけど、夜に向けての仕込みもあるからいつまでもこのまま兄貴と電話をしている訳にもいかないんだよ。」ベルディ(電話)「おいおい、そんなに冷たい奴だったか?兄ちゃんは悲しいぞ。」イャンダ「なぁ・・・、兄貴ってそんなキャラじゃなかったよな?確かに随分と長い間会っていなかったがその間に何があったってんだよ、俺の知ってるお前は何処に行ったんだ。」イャンダ「別に俺は昔から変わらないよ、それで何なんだよ。」 そうだぞ、いつまで話を引っ張るつもりだってんだよ。喧嘩までは行っていないみたいだが・・・、俺はいつまでも兄弟同士の言い争いに付き合うつもりは無いんだぞ?イャンダ「あぁ・・・、分かってるよ!!今までずっと無視してたのを良い事に横から茶々入れて来やがって・・・、ちゃんと兄貴の話を聞くから黙ってろって!!」 おいコラ・・・、結愛にも言ったがこの俺に偉そうにしても良いと思ってんのか?イャンダ「何だよ、姿形も見えないお前に何が出来るってんだよ!!」 言ったなこの野郎・・・、そう言うならやってやるよ・・・。覚悟しやがれ、『雷(ライトニング)』・・・。イャンダ「待て!!分かった、話し合おう!!謝るよ!!ここには見ての通り俺の全財産では決して買えない貴重な調理機器が沢山並んでいるんだ、頼むから許してくれ!!

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    -345 経費の行方- いつの間にか光の座るテーブルで呑み食いを再開させていた好美の姿を見て拳を握りながら明らかにイラついているのが見て取れる結愛、この後の状況が怖くなりそうな気がしてならないのは自分だけだろうかと思う俺をよそに好美は口をもごもごさせながら平然と話を進めていた。因みに右手にはおつまみの卓上キムチ、そして左手にはマッコリを握っていたのでもう仕事の話をまともにする気などさらさら無い事が見て取れる。好美(当時)「貝塚運送(結愛の所)って最近大型と小型の冷蔵車を導入したって言ってたよね、それって使えないの?」結愛(当時)「全く・・・、何処でそれを聞いたんだよ・・・。確かにそうだけどさ、お前顔が赤い上に口に入ってるものを飲み込んでから言えよな。何処からどう見ても女を捨てた様にしか見えんぞ。」好美(当時)「何でよ・・・、結愛には言われたくないもん。」 誰か、コイツに「1度自分の姿を鏡で見てみろ」と言ってはくれないでしょうかね・・・。結愛(当時)「誰が捨てたってんだよ!!俺は何時でも自分が女である事を忘れない様にしてんだぞ!!」 あの・・・、すみませんけどヒートアップしている場合じゃないと思うんですが?結愛(当時)「コイツが冷静に対処している事が癪に障るが仕方がねぇ、それで俺達にどうしろと?」好美(当時)「だからね、さっき言ってた冷蔵車でバハラさんの白菜やヤエルさんのキムチを運んでくれれば良い訳よ。勿論お金は払うから頼むよ。」結愛(当時)「当然だ、こっちはボランティアでやってるつもりは無いんだからな。」好美(当時)「流石は経営者の鑑だね、尊敬しちゃう。」結愛(当時)「馬鹿・・・、そんなに褒めても何も出ねぇぞ?運送料2割引きが限界だ。」好美(当時)「やりぃ・・・、その言葉を待ってたの。」結愛(当時)「げぇっ・・・、これが本音(狙い)だったか・・・!!」 何となく結愛のチョロさが垣間見えた所で商談に戻る好美達、2人だけで盛り上がるのは良いが龍(ドラゴン)達がいる事を決して忘れるなよな。好美(当時)「一応大型の冷蔵車でバハラさんの畑で採れた白菜の内4割を「ビル下店(私の店)」に、そして別の4割をヤエルさんの家まで運んで欲しいのよ。それで出来上がったキムチの1部を小型でここに運び直して欲しい訳、勿論ヤエルさん自身が作ったキムチを小型で運ん

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    -⑱ 母からの贈り物と緊急事態- 宝田家でゆっくりとした時間を過ごした好美が桃と会う約束があると伝えて一旦帰宅してから数時間後のPM5:00頃、いつもなら株主総会に行った真希子が帰って来る時間なのだが影すらも見えない。 1時間後、日が傾き西日が差し込み始めたPM6:00。いつものリムジンではなく聞き慣れない排気音(エキゾースト)が近づいて来たので守は駐車場に出た。 一瞬隣のアパートに住む光が帰って来たのかと思ったのだが本人の愛車であるカフェラッテの姿も無い、その代わりと言ってはなんだが見覚えの無いクーペタイプの軽自動車が1台止まっていた。守「カペンだ・・・。」(うん、権利的な問題はな

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   5. 「あの日の僕ら」⑭

    -⑭ ランチをきっかけに- カフェを通り過ぎてから数歩の所にあるパワーストーンの専門店に着いた4人、その時守と正の携帯が同時に鳴った。2人は嫌な予感がした。守・正「ま、まさかな・・・。」 今は出来たばかりの彼女とのデート中な上に、カフェの周りの客がそうしていた様に自分達も赤の他人のフリを決め込んでいたのだ。 2人が携帯を確認すると同時に送信してきたらしき1通のメッセージが、送り主はやはりあの結愛だった。結愛(メッセージ)「おいお前ら、堂々とWデートとは良い御身分じゃねぇか。この俺を無視するとはいい度胸だな。」 守と正は苦し紛れの返信を行った。守(メッセージ)「お前仕事中だろ?流

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