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第7話 洗濯の基本

last update Last Updated: 2025-09-28 13:36:59
約10分かけて恋人たちの異臭部屋からピカピカに掃除された自室へ戻って来ることが出来た。

「あ、お帰りなさいませ。奥様」

自室の前でに籠に入れた洗濯物を運ぼうとしていたブランカが私に気付いて声をかけてきた。

「ええ、ただいま」

返事をすると何故かブランカがじ〜っと私を見つめている。

「え? 何?」

「いえ……今日は泣かれなかったのだなと思って」

「え? 泣く……? あ!」

そうだった。今までの私はラファエルが朝食の席に現れないので毎回泣きながら部屋に戻って来ていたんだっけ……。その私の態度がますます周囲の使用人たちから馬鹿にされる原因になっていた事に気付きもせずに。

それにしても前世の記憶が戻る前の自分が情けなくてたまらない。あんな顔だけしか取り柄の無い男に惚れこんでいたなんて。前世で産み育てた我が息子の俊也の方が断然魅力に溢れていたわ。

……まぁ、少し親の欲目もあるけどね。

「……本当に昨日までの私って馬鹿だったわね」

ぽつりと呟くと、どうやらブランカに聞こえていたようだった。

「え? 奥様? 何かおっしゃいましたか?」

首をかしげてきた。

「何でもない、何でもない。ほら、早く洗濯しに行った方がいいわよ。3月とはいえ、まだまだ外は寒いんだから早く洗い物をして干さないと乾かないわよ」

その時、ブランカの持つ洗濯物の中に私が今朝着ていたネグリジェが入ってることに気付いた。

「あら、それも洗うのね?」

「はい、そうです」

「ちなみにそれは素材はシルク?」

「え、ええ……そうですけど?」

そうか、やはりあのネグリジェはシルクだったのか。

「ねぇ、シルク素材も太陽の光に当てて干していたの?」

「はい。勿論です」

当然のように返事をするブランカ。

「あ〜それはダメよ。いい、シルク素材はね、日光に当てて干すと黄色くなっちゃうから絶対に陰干しがお勧め。分かった? 今度からそうするのよ?」

するとブランカが何かに気づいたのか、あっと驚きの顔を見せた。

「そう言えば、シルクの素材って、すぐに黄色く変色してました。何故かと思っていたのですが、日光の下で干していたからなんですね? ようやく分りました!」

「ええ、そうよ。シルクは日陰干しが基本。だから早くお洗濯してきたほうがいいわよ。そうじゃないと乾かないから」

「はい! 分かりました!」

ブランカは洗濯籠を持って小走りに去って行った。その
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