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第123話

Author: フカモリ
去っていく真琴の後ろ姿を見つめ、由美の表情が歪む。

あれが……昔知っていた真琴?

何も言わず、口答えもせず、何でも言う通りにしていたあの真琴なのか?

随分と……薄情になったものだ。

……

カフェを出てアークライトに戻る時、オフィスビルのロビーで智昭と鉢合わせた。

「お疲れ様です、社長」

真琴は丁寧に挨拶する。

「ああ」

智昭は手元の資料を閉じ、何気なく応える。

エレベーターホールへ。真琴はボタンを押し、開いた扉に二人で乗り込む。

上昇する密室で、智昭が口を開いた。

「天音が君をとても気に入ってな。また遊びたいと言ってるよ」

真琴は頬を緩めた。

「天音ちゃんは可愛くて物知りですから、私も遊んでいて楽しいです」

そして、真琴は話題を変えた。

「ところで社長。どうして急に、峰亜工業を外すことにされたんですか?」

この件について口添えをするつもりはない。ただ、なぜ急に気が変わったのか、その理由が知りたかった。

その問いに、智昭は彼女がたった今、誰と会ってきたのかを察した。

資料を持った手を後ろに組み、何気ない調子で答える。

「峰亜には資格がない。それに…
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