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第122話

Author: フカモリ
真琴はちょうど、自分用のカップにお茶を注いだところだった。

子供を作ろうと言われ、口に含んだお茶を危うく吹き出しそうになる。

激しくむせ返り、顔も耳も真っ赤になった。

カップを置き、呼吸を整えて彼を睨む。必死に話題を変えた。

「……社長との商談は順調だったはずですよね。どうして今日サインしなかったんですか?」

信行は淡々と答える。

「急な変更があってな。まだ協議中だ」

「そうですか……」

真琴は短く応じ、気を取り直して尋ねる。

「まだお昼食べてないですよね。何か出前でも頼みましょうか?」

「いらん」

信行は腕時計を見た。

「まだ用事があるから、行くぞ」

「分かりました。お引き止めしません」

そう言って彼を見送り、真琴は出前を頼んで天音と一緒に昼食をとった。

……

翌日の午前。

真琴がオフィスで仕事をしていると、手元の電話が鳴った。

画面を見ると、由美からだ。

下のカフェで会いたいと言う。本来なら断るところだが、由美は食い下がった。

「真琴ちゃん、もし降りてくるのが面倒なら、私がそっちに行くわ」

それを聞いて、真琴は即答する。

「……降りますか
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