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第293話

フカモリ
発表会終了。

プロジェクトチームのメンバーは数班に分かれ、それぞれ来賓を誘導して展示製品の技術解説を行っていた。

真琴も割り当てに従い、数名の退任した重役たちを案内していた。

その途中、運営部の同僚が小走りで駆け寄り、製品の予約状況を報告してくれた。

「注文が殺到していて、生産計画はすでに来年分まで埋まっています」

他の関連製品の売上も好調に推移していた。

中でも特に人気を集めているのが「ミニチュア・バディロボット」だ。

これは本来付属品だったが、真琴が後期に独自でデザインを手がけたものだ。

その時、案内中の一人の重鎮が、空中に浮かぶ一人乗りの乗り物を指差し、驚いたように尋ねた。

「辻本君、あれは一体何だね?宙に浮いているが、本当に日常で運転できるのか?」

真琴は柔らかな笑顔で答えた。

「重松(しげまつ)先生、あれは小型の『浮遊型モビリティ』です。アークライトのワイヤレス給電技術の展示用プロトタイプで、磁場を通じて電力を無線伝送して浮遊しています。

現状では、ワイヤレス給電は伝送過程でのエネルギーロスが大きいため、まだ一般実用化には至っていません。ですが、この分
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