เข้าสู่ระบบ今日から俺は
「俺は今日から実家に住む‼」と宣言した。
「わかってるんだろうなぁ?早朝トレーニングもアリ。学校から帰宅後もトレーニング。夕食後もトレーニング」
「それが承知で戻ってきたんだよ」
「司兄もオモシロ人間だねー。夜ごと両親の営みが聞こえる家にさぁ」
――!?
それからというもの俺は空手に励んだ。「あー、莉子さん来ないかなぁ?」などと思っていると、煩悩だーと瓦が俺目がけて飛んでくる。
――夜ごと、煩悩まみれの親父に言われたくない
「親父ー、鏡月さんはいらっしゃらないのか?」
「忙しい方だからな」
――そうなのか…
「お嬢さんはどうなんだろう?」親父が言う。
「お嬢さんを招待したらどうだ?」
――親父楽しんでやがる…でも、いいな…
翌日
「鏡月さん、うちの道場に来ませんか?」
「え?今日?うーん。確か予定ないはずだから、行ってもいいかな?」
「もちろん!」
――やったぜ!俺‼
「それじゃ、道場で」
ああ、地に足のつかない…。でもここは男の見せ所だ!
しかし、事態は司の予想を大きく超えていた。
まさかの政略結婚
「師範!失礼します‼」と威勢よく莉子さんが道場に入ってきた。
――マジかよ…
「お嬢さんはこれでも黒帯だ」と親父から聞いた。
確かに無駄な脂肪がなく、空手に向いている体型をしている。
「えーと…。俺は莉子さんの道着姿初めて見るんだけど?」
「私も早坂君の道着姿は初めて見たわ」
と返された。
これはいったい?
組手をしながら莉子さんに聞く
「何で、君みたいな人が空手を?」
「うちの一族の人みーんな空手が好きなのよ。あと…」
彼女は少し口ごもったように言う。
「この辺で空手道場ってうちの財閥、所有してないのよ。生涯スポーツみたいな感じで空手を普及したいの。だからね?」
彼女は俺を上目で見つめた。
「スキあり!」彼女に負けた。彼女の言葉の真意がわからないまま…。
「親父~‼なんか知ってんだろ?教えろよ!」親父は不敵に笑ってる。
「あのねぇ」莉子さんが口を開いた。
「つまり、私があなたと結婚してこの道場を継ぐってことよ!そうすれば、うちの一族に道場が手に入るし、早坂君のうちは金銭面で苦労はないわね」
「政略結婚ってことか?」
「そうねぇ」こともなげに莉子さんは言う。
――莉子さんと結婚はいいけど、政略結婚っていうのはなぁ
「莉子さんはそれでもいいのか?」
「財閥に生まれた以上、どうせそうなるんだもん」
――達観してるなぁ
「俺は莉子さんが好きだから、有難い話だけど。莉子さんが俺のこと想ってくれてないんじゃなんとも…」
「そうねぇ、私の気を惹けるかなぁ。早坂君?」
「わかんないよ。政略結婚でも俺は浮気は許さない。認めない」
「今はまだ大学卒業してないし、卒業するまでは婚約者ね。よろしくね、婚約者さん」
と莉子さんは俺の頬にキスをした。
「はぁ~、政略結婚…。親父~‼なんて難しいことを」
「お前なら何とかするだろうとさ。俺にはほら、マナがいるし~」
――おふくろのことは聞いてない。俺はどうすればいいのか…。とにかく寝よう
司の悩み
翌日の大学。視線が痛い。
「つ~か~さ~‼てめぇ何でいきなり莉子さんの婚約者になってんだよ!」とモブに言われた。
どうやら大学中その噂でもちきりらしい。
――政略結婚なんだけどな…
俺は内心ちょっと悲しい…。莉子さんが俺を想ってくれていたらどんなに嬉しいだろう?
「あ、莉子さん。おはよう」
「おはよう、早坂君。今日も早朝トレーニング?」
「何で知って?」
「師範に教わった」
――親父かよ‼
「まぁ、日課だから」
「私は空手する人の体形は好きよ」そう言い残し、俺とは違うゼミに行った。
――カラダ…。卑猥だ。性格とか人格を好きになって欲しいんだけどなぁ
「うーん。どうしたら莉子さん俺を好きになってくれるんだろう?」などとは同じゼミ生に相談できない。
――独占欲とか?あと、長い時間一緒に過ごすのもいいかもな。俺の事知ってほしいし
俺は虫よけ
「莉子さん、今日はうちの道場に来れる?」
「ごめんなさい。パーティーの予定があるの」
「それ、俺婚約者として一緒に参加する。変か?」
「パーティー用の服ある?」
「…ないです」
「うちで用意するわ。パーティーで私に寄ってくる男にうんざりしてたのよ。丁度いいわ」
――丁度いい…
確かに俺は虫よけになった。これほどない効果。空手で鍛えてる体が功を奏したのか?
「俺は道場で会いたかったんだけどなぁ…」と呟いてみたが、効果なし。というか、高級リムジンの中では声が届かない。
翌日からも道場に来れるか尋ねては、俺は虫よけとなって莉子さんと一緒に過ごした。
――違うんだよなぁ
婚約者の距離
翌日、思い切った行動をとってみた。
「莉子さん。婚約者同士ですし、俺は莉子さんを‘莉子’って呼びます。莉子は俺を‘司’って呼んでください」
なんとあの莉子さ…莉子が赤面した!これは面白い。この程度で。赤面。
「赤面して、莉子は可愛いね」
赤面続く!可愛いとか言われ慣れてるだろうに。
「今日はうちの道場これる?」とのぞき込んでみた。まだ赤面している。
「予定は空いてるはずだからー」と走って逃げてしまった。
――逃げられちゃった。そう言えば、莉子のメアドとか知らないな。今度教えてもらおー♪
ちょっと楽しくなってきた。俺はSっ気あったのかなぁ?
莉子@早坂家Ⅴ 二人とも風呂から出て司の部屋「さっきは本当にビックリしたんだからな。大学にいる時よりずっとキラキラしてる莉子がいたんだから」「何よー!私だって司のスーツ姿、好きなのよ?服の上から筋肉の感じがわかって」「今日は盗み聞きとかないよな?」「私に聞かないでよ、大学の卒業式まであと数日」「それじゃ、遠慮なく」と、俺と莉子は一つになった。「莉子?また体がだるいとかなんないか?」等いたわりながら。結局は一晩中。「そういえば、朝帰りとか大丈夫なのか?今更だけど」「いいんじゃない?婚約者の家から朝帰りだよ?」「そうだね」と二人で笑い合った。「俺は早朝トレーニングの時間だ」「私も行こうかな?」「ちょっといいか?」 マズい…。Tシャツでもわかる位置にキスマークつけてる。髪で見えない時はいいけど、トレーニングの時は絶対見える。「莉子。ゴメン。無意識に莉子の首筋から鎖骨のあたりにキスマークつけちゃってた。髪で隠せる時はいいけど、髪を束ねたりしたら丸見えだ」「この部屋、鏡ないの?」「ない。男の部屋だからかなぁ?本当にゴメン」「師匠!朝起きてしまい、シャワーを浴びたいのですが?」「風呂場のを使ってくれ」「司!これで確認するね。全身」――なんだか自己嫌悪「湿っぽいぞ、司!」と瓦が飛んでくる。「これは避けるべき?壊すべき?」「その時々で考えろ!」「背後に剛がいたら?壊さないとダメだろう?そういうこっちゃ」――意外。わかりやすいキスマークは突然に「司!師匠‼司を借りますね」 俺は親父からちょっと離されたところに連れていかれた。「結論から言うと、体のあっちこっちについてた…」「マジで?ゴメン」「うなじとかにもついてるのかなぁ?ちょっと見てくれる?」 色っぽいんですけど…「なかったよ」「うーん、パーティードレスでも背中空いてるのはNGだなぁ。あと、髪型も気をつけないとなぁ」「すいません。ってパーティー?俺も参加!だってフィアンセだぜ?エスコートしてなんぼだろ?」「そこの若人二人。莉子さんのキスマークの話かい?」――正解「メイク道具でなんとかなるんじゃないのかな?マナー!」「呼んだ?莉子さんについてるキスマークなんだけど」「もう、司君ってば独占欲強すぎ!で?」「メイクでどうにかできないもんかとマナに相談」
莉子の異変 そんな生活をしていると莉子に異変が起きた。「司。ちょっと205号室にいい?」 あ、莉子が私物化してる教室ね。「んあぁ、いいけどなんだ?」俺は内心ドキドキだ。何かしたか?莉子が嫌がること。何だ?わからん??「あのね…あの…妊娠してるかもなの」「へぇ誰が?」「私」莉子赤面。――マジかよ?予想外だ。避妊はしてた。えぇ?何で?「もしそうなら責任はキッチリとるけど。ってもともと婚約者だけどさ。調べた?」「病院?」「ドラッグストアとかで売ってる妊娠検査薬だよ」莉子は世間知らずだな…。「調べてない」「親には言ってる?」「司にだけ」――うーん、どうしたもんか?「まずは妊娠検査薬で検査だな。買わなきゃだけど、俺が買うのも莉子が買うのもマズいだろ?鏡月にバレたくなかったから、まずは俺に言ったのか?」「司が父親って思ったから」「それは合ってる。うちの両親にバレルのまずいか?おふくろか親父に買ってきてもらうのがいいと思ったんだけど?」「そうね、司の両親なら大丈夫」 その日、家族会議をうちで開き親父もおふくろも大喜び。「孫だぜ?これは男のロマンだな」おふくろ、臨月じゃないのか?「で、妊娠検査薬を買ってきてほしいんだけど」「鏡月の一族は堅そーだもんな。OK。俺が行くよ。臨月のマナが行っても不審だろ?」 親父はそう言い、何種類か妊娠検査薬を買ってきた。「ほい、莉子さん。使い方書いてあるから読んで、調べて~♪」 結果は悉く陰性。親父凹む。「まだ大学あるしね!司‼」「なーんで妊娠なんて思ったんだ?」「…生理がなかなか来なくて。最近だるいし、食欲ないし」「あらあら、莉子さん大変ね。最近だるいは司君のせいよ、きっと。ほら、夜に二人でいちゃついてたから~その疲れでだるかったんじゃない?食欲がないのは気のせいよ。うちでみんなで食べる時はよく食べてたもの」 俺のせいだったのか…結局。自重しないとな。大学を卒業まではあとちょっとだし。莉子@早坂家の夜「で、遅くなったから莉子さん泊ってくな?」「そうします。お邪魔します」 大学卒業まであと2か月くらいか。それまでの辛抱だな。「莉子?どうしようか?卒業するまで全面莉子を抱かない。あと2か月。だって、鏡月での莉子の立場があるんだろ?それを壊すことになるのは嫌だ。俺は莉子が大事だ。壊し
莉子、本気の司を見る 1カ月後道場にて「莉子、足の具合はどうだ?」「こんな感じで、もう腫れてないよー」「どれ?」腫れてた部位を軽く押した。壊さないように。無反応。「親父!莉子の足の具合どう見る?」「お前、触診したんだろ?自信ないのか?」「ない。俺は力加減がわからないから握力で骨を砕いてしまうかもしれないし…」「ありうるところが嫌だな」「俺が触診してもいいか?司?莉子さん?」「お願いします」「師匠なら信頼できます」――親父は信用ならんが「まぁ、完治だね。ただし、同じ攻撃は食らわない方がいいな今は。と言うことを踏まえ、組手。司と莉子さん」――どうしよう?「莉子、Tシャツだよな?」「うん?」「胸に俺の手当たるけどいいのか?」また莉子は赤面した。「俺、目隠しするか?」「感触はあるでしょ?それにハンデってなんか余裕ですーって感じ」――余裕なんだもん「始め」 開始直後、莉子の目の前を上段回し蹴りでかすめた。「一本、そこまで」「ふぅ、莉子を傷つけないで勝ちにいくの難し~‼」「よし。司、俺と組手だ。莉子さん見てて。こいつが本気で空手やるとこ」「俺審判な」――親父、セルフ審判ズルい「じゃ、始め」 道場の空気が変わった。攻撃と防御のくり返しで勝負がつかない。どっちにも莉子にはスキが見えなかった。「あ、莉子さん」と親父呟く。その一瞬司にスキが生まれて、勝負はついた。「師匠、卑怯です」莉子が言う。「あれは作戦だよ」物は言いようってやつだな。「莉子、どうだった?」「なんか、すごかった。司、やっぱり強いんだね。私、司の弱点なのかなぁ?」「ほれ見ろ!親父があんな手を使うから莉子がネガティブになったじゃねーか!」「お前が守るんだろ?」――返す言葉もありません莉子@早坂家の夜「莉子さんうちに泊まっていくか?」親父が問う。楽しそうだ。「泊まっていく理由がありませんから、今日は帰ります」「理由があればいいんだな?」「マナー!今日は料理作り過ぎたよなぁ?」「よくわかったわね。流石だわ」「できたぞ、理由。夕飯作り過ぎたんだ。泊まっていけ」――親父、地味に俺と莉子のこと気づいてる? 楽しそうに、息子で遊ぶのはやめてほしい。 当たり前のように莉子は俺の部屋に泊まっていくことになった。「莉子…声を殺して」 司は部屋
莉子@早坂家 そして、親父・おふくろ・ルリ・俺に加えて今日は莉子の5人の夕飯となった。 莉子は初めて見る親父とおふくろのバカップル全開に赤面が止まらない。それを見た俺は笑いが止まらない。楽しい食卓となった。ルリはいつもマイペースでクールだ。「莉子さんは司の部屋でいいよな」危うく聞き流すところだった。「きちんと客室を用意しましょう」と俺が言うと、「「「えーっ?婚約者同士だからいいじゃん」」」と家族からの攻撃。莉子赤面。 はぁ、仕方ない。話も聞きたいし。 とりあえず、莉子を俺の部屋に運んだ。「俺はそこらへんに転がって寝るから、ベッドは莉子が使え。足、安静にしなきゃなんないしな。で、病院をあんなに拒否った理由は?」「バカにしないでよ?病院ってどうでもいいところをベタベタ触るでしょ?」――莉子にだけだと思う「そういうのが嫌なのよ」「うーん、莉子だから触るんだろうね。中年のおばさんにはそんなことしないだろうね。セクハラかな?でも医療知識がないと治療かもしれないって受け入れちゃうんだよね。俺も一緒に病院行こうか?俺がいたらSPみたいなことはできる。少なくともベタベタは触らせない。俺がケガさせたんだから、どの程度かもわかるし、柔道整復師みたいに神経とか筋肉の名前もわかる」「頼っちゃっていい?」そう莉子に上目遣いで頼まれると、理性が崩れそうになる。「そりゃもちろん。明日な」「明日?」「そういうのは早い方がいいから明日の朝一で整形外科だ」「わかった。一緒に来てね。診察室の中まで」「わかったよ。おやすみ」「ありがとう。おやすみ」――俺、二日連続徹夜は嫌だ。マジで拷問だ…。莉子@早坂家の朝 翌朝 「おい、起きろ。司、トレーニング」――あ、そんな時間か「お前はなーんもしなかったんだな。紳士ぶりやがって」 そんな会話中も瓦は俺目がけて飛んでくる。――こういうのは気兼ねなく蹴れるんだよなぁ「あ、莉子さんまで早朝トレーニング?」「足が治るまで止めとけって。悪化するのが俺は怖い」「司も怖いものあったんだ」クスクスと笑っている。「あ、危ない!」瓦が莉子の方に飛んできた。俺は莉子をカバーしながら、瓦を割った。「親父!しっかり投げろよ!」「悪い!手が滑った。いやぁマナの寝起きが可愛くて…」――くそバカップルが!朝食「司、
莉子の作戦 次に道場で会った時、理由がわかった。要は『道場の支配権』みたいな。――手っ取り早く莉子を抱くのは簡単だけど、俺を好きになってくれてないとなぁ「司、勝負よ!」 こいつはビックリ。いつものTシャツではなく、スケスケの下着を道着の中に着ている。親父にとっては眼福。 親父審判で試合開始。 さすがに目のやり場に困る。とりあえずで、組んだものの目は閉じている。 莉子的には『莉子の思うつぼ』なんだろうな。でも俺、目つぶってても気配で分かるんだよね。至近距離だし。 莉子の技は悉く決まらない。「なんで~?」と泣きそうな声まで聞こえてくる。 さて俺はどうすればいいかな?技だすと当たっちゃうし、出さないと莉子は不満だろうし。はてさて? 力を抑えて足払いでどうだろう?…できるし。「さて、俺の勝ちでいいかな?」と聞くと、「う~‼」と莉子に威嚇された。でも、莉子は座ってるし。 それから、俺は自分の道着の上着を莉子に羽織らせた。「全く、オトコを煽るようなセコイことばかりして!それは親父の入れ知恵か?」 莉子は頷く。「親父~‼」一体何をさせたいんだよ!「俺の道着、汗臭くて悪い。でも、莉子のその恰好をそのままにしておくのは嫌だから…」莉子を介抱 翌日の大学にて「おい、莉子さんが足を痛めてる」「うそマジで⁈」等の話が出た。「莉子、昨日俺が技出したとこ痛めたのか?大丈夫か?うちにその手の薬あるから学校終わりにうちに来いよ」「なんかすごい心配性ね、司は」「そりゃあもう。大事な可愛い婚約者にケガをさせたとあっては…ね?」 莉子、赤面して逃げようとするけど足が痛くてもたもたしてる。「大丈夫か?どこまでだ?目的地まで運ぶよ」俺は莉子をお姫様抱っこで運ぶ。莉子の赤面が止まらない。「莉子さぁ、赤面よくするよね?俺それを見るの結構好きなんだ。今は独り占め」「慣れで赤面しなくなったらどうするの?」「その時は別の可愛いところが出現してるんだよ、きっと」俺がそう言ったら、また赤面する。「ところで、重くない?今更だけど。」「俺は毎日親父のトレーニング受けてるんだぜ?莉子くらい軽いって。逆に壊さないか不安なくらい」 大学終わり道場にて「えーっと薬はー」「あ、おふくろ!親父は?」「出稽古よ」「怪我させちゃったみたいなんだけど、おふくろは薬あるとこ
煩悩まみれの道場 道場で――莉子来るかなぁ?「煩悩退散ー!」と親父が瓦を俺に投げつけてた時に、莉子はやって来た。「師匠、失礼します!トレーニングはスパルタなんですね(笑)」と莉子が言うので、俺はすかさず莉子の耳元で「そうやって笑うと可愛いな」と囁いた。すると莉子は赤面、「師匠、着替えてきます!」と道場から家の方へと去った。――どうしよっかなぁ?このままうまくいくといいんだけど… 莉子が戻ってきた。親父命令で俺と組手ということだ。「こないだは俺負けたけど、今度は絶対俺勝つよ?俺の方が段位上だし」「それはわかんないわよ!」――うーん、何故怒り気味? 親父、審判で試合形式の組手が始まった。 組むと当然だけど、男子は素肌に道着着てるから素肌見えるんだよね。女子はTシャツ着てるかもだけど。「やっぱり、空手してる人の体はいいと思うんだよね」莉子は言う。「親父でも?」「親父って師匠?たまにキスマークついてるけど…」――おい、それはイカンだろ!「恥じらいはないの?」俺は聞く。「ない」と応えられた。 普通は「きゃあ、恥ずかしい」とか腰砕けになるとかあるんだけどなぁ。「うーむ、じゃ筋肉の勉強でもしながら組手しようか?」「随分余裕じゃない?」「だって、莉子より俺の方が余裕で強いんだもん。いつでも勝てる」「それなら、すぐ勝って見せてよ」 お言葉に甘えて、寸止め正拳突きで一本取った。「なんで当てなかったのよ?」「痛いでしょ?俺みたく腹筋割れてたりボクシングやってたりしない限り」 また親父から瓦が飛んできた。俺は素手で割った。いつものことだ。おっと莉子のカバーはちゃんとした。「筋肉の勉強する?」「知ってるからお断りします」――釣れないなぁ。このままロマンティックな展開にいくんだろうか?俺の弱点「あ、そうだ。さっきは瓦の破片から守ってくれたんでしょ?お礼を言うわ」「莉子ー、『お礼を言うわ』じゃなくて『ありがとう』の方が俺は嬉しいな」「ありがとう…」「あとね、莉子は俺の名前呼んでくれてないでしょ?名前呼んでほしいなぁ」「呼ぶ機会ないんだもん」「俺はいっぱい莉子って呼んでるけど、機会ないのか…」「もうっ、司!このリベンジは絶対するんだから‼」「無理ですー。俺は毎日親父のトレーニング受けてるんだぜ?」「頑張るもん」「ど







