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第1239話

مؤلف: 佐藤 月汐夜
雅彦も黙り込んだ。言われてみれば、確かにその通りだった。あの頃、自分は桃が死んだと思い込み、すっかり打ちひしがれていた。母は毎日のように気を配り、何とか立ち直らせようとしてくれていた。自分が何か馬鹿なことをしないかと、四六時中目を離さなかったほどだ。そんな中で、あんな複雑な企みを巡らせる暇なんて、あるはずがない。

「……わかった。お母さんのこと、頼む」

「ふふ、ようやくそんな言葉が出るようになったんだな。てっきり親子の縁でも切るかと思ってた。時間ができたら顔を見せに来なさい。お前に会いたがっているから」

永名がいくつか言葉を残し、電話は切れた。

雅彦はスマホを握りしめたまま、深く眉間に皺を寄せた。美穂を誤解して病状を悪化させてしまったこと。そして桃を害した犯人の手がかりが、まるで掴めないこと。それはつまり、桃の体内にあるウイルスの正体がいまだに謎のままだということでもあった。

この時限爆弾を取り除かない限り、雅彦は一日たりとも心の平穏を得られない。

そんな彼が行き詰まりを感じていたとき、海から電話が入った。

このところ雅彦は会社に顔を出せず、業務の多くを海に任せていた。彼
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  • 植物人間の社長がパパになった   第585話

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