「はぁ?俺の可愛い可愛いしかも賢く非のうち所のない妹が婚約破棄されただと?俺がっ、婚約が決まった時にどんなに心を砕いたと思ってるんだ?俺の多分妹に関しては強いはずの心を打ち砕き成立させた婚約を破棄~?!何考えてるんだ?あんのバカ王子!」
「お兄様、落ち着いてください。あと、そのような発言は家の中だけにしてくださいね。結構不敬ですよ?」
「む?可愛いお前が言うならなぁ~、もうっ可愛いなぁ!」
ケビンはルビーにデレデレだった。実際に会うのは久しぶりだし(王太子妃として、王宮暮らしだったから)。
「ケビンは相変わらずルビー嬢の前だとデレデレだなぁ?」
「お久しぶりです。ヒルライズ殿下!」
「久しいなぁ。ルビー嬢。会わないうちに、淑女レベルが上がったんじゃないか?」
「まぁ、それは王太子教育の賜物ですわ。最近は王妃教育もしていましたし」
ルビーの顔がちょっと暗くなった。
「聞いてるぞ。っていうか、王族の間では結構有名なんだよな。この国の王太子の性癖」
「何だそれは?教えろ!ヒルライズ!親友だろ?」
ケビンはヒルライズの胸元を掴んで言い放った。
「…くっ…その親友を…殺しかけてるぞ?…」
「お兄様、落ち着いて下さい!私が教えますわ、婚約破棄の原因ですし。この国の王太子様は……所謂ロリコンです。婚約破棄を私に言い放った時も王太子様の腕には幼女がぶら下がっていました。王太子様が言うには、「無邪気さがいい」らしいです。幼い子供は確かに無邪気ですからね。でも、それでは王妃は務まりませんし、幼女は成長しますよね?」
ケビンは拳を力一杯握りしめた。拳からは血が滲む。それを見たヒルライズは爪は切っておこうと冷静に思った。
「そんなことで可愛い可愛いしかも賢くどこに出しても最高の妹に、衆人環視の中で婚約破棄?バカがする事か?いや、バカだからそのような場所なのか?」
「お兄様、私は今回の婚約破棄については良かったと思っているのです。そんな性癖の男性に肌を晒すのは嫌です」
「そうだなぁ。お前のキレイな玉のような肌をバカ王子は見るべきではないな!目からの情報をそのバカな少ない脳みそに入れるのもおこがましい!」
「それに、慰謝料を請求することにしました。明らかに王太子様の有責なので」
「それもあっている。さすが、賢いなぁ。我が妹よ」
「どうやって慰謝料を請求するんだ?」
ヒルライズは冷静にルビーに聞きました。
「慰謝料に関して専門家を交えて、後日話し合いの場を設けましょうと宣言しました。衆人環視の場で」
「うーむ、ルビー嬢もなかなかやり手だな。これで王太子も逃げられないだろう。腕に幼女をぶら下げての婚約破棄宣言だし、まぁ王太子有責だろうな。王太子関係予算の中から慰謝料が払われることになるだろうけど…それも計算済みだろう?」
ヒルライズはニヤリと笑ってルビーを見た。
「王太子教育と王妃教育で王太子にどのくらい予算が払われるのかとか知っているのです。そうですね。王太子としての予算で5年分は慰謝料として請求したいですね」
「ケビン……お前の妹はなかなか鬼畜だぞ?かなりの慰謝料を要求するようだ……」
「何を言うんだ?俺と妹が会えなかった時間の俺の苦痛を思えば金で解決できるのだから安いもの!」
―――あぁ、この兄にして、この妹アリ。
「そう言えば今はルビー嬢は誰も婚約者いないよな?」
「いてたまるか!!」
「俺はルビー嬢に聞いたんだよ!」
「二人は仲がいいですね、ふふふ。いませんよ、婚約者」
「俺じゃ、ルビー嬢の婚約者になれないかな?むしろ俺の婚約者になってくれませんか?」
「なんだとぉーーー!!お、お、お前ぇぇ!…ゴホッ、ゴホッ」
「大丈夫ですか?お兄様?」
私はあわててお兄様の背中をさすった。
「お前は、…ゴホッ、ルビーは優しいなぁ」
「ケビン、お前は興奮しすぎなんだよ。で、ルビー嬢はどう思う?」
「そうですねぇ。前のバカ王子よりずっと素敵だと思います。世間では私はキズモノですし、私でよろしければ」
「決まりだな。と、言うわけで、ケビンのことを今後は『お義兄さん』と呼ぶか?」
「なんだ?愛しの妹の婚約破棄で傷心の俺で遊んでるのか?悪趣味な親友だな」
「そうだなぁ。フォール侯爵家ごと我がライレルク王国に来るっていうのはどうだ?あのバカ王子が廃嫡されないならこの国に未来はないぞ」
「俺は無視なのか?」
「そうですね。家ごとというのはアリですね。私は賛成です。……ただ領民が心残りですけど」
ヒルライズ様が私を見て言う。
「そればっかりはなぁ。彼らを支援する方法なんてないし、この侯爵家の領民だけ優遇するわけにもいかないだろう?」
「とりあえず、俺らの両親に挨拶するのが先決じゃないのか?可愛くて賢い我が妹との婚約の件と、家ごとライレルク王国に移住しちゃわない?って話をしないとダメだろう?」
「まぁなあ。婚約破棄の話は知ってるだろうけど、俺と婚約ってのは最新の話だからな」
「ドヤ顔でいうな。ああ、腹出たしい!なんでこいつなんだ?」
「お兄様、落ち着いてください。そこにいたからですわ」
「そんな簡単な理由なのかよ~」
お兄様は、「海のバカヤロウ」と窓の外に向かって叫んだ。……海はなくて、そこには庭師が整えている緑が広がってるんだけどなぁ。
「違うぞ。昔から好きだったが、告ろうと思ったらバカ王子のと婚約しちゃってよぉ。ある意味、そこ(・・)に(・)いた(・・)から(・・)、チャンスが巡ってきたんだよ!タイミングいいだろ?今を逃せば、またどっか手が届かなくなる可能性もあるわけだ」
「ほう、昔から…?」
―――しまった、こいつに言う必要はなかった。
ルビー嬢は赤面している。
ヒルライズ様は私とお兄様の両親に、私と婚約させてほしいという話をまずしました。
この話に両親は、今にも小躍りしそうな勢いで喜びました。先ほどまでは、娘が王太子様に婚約破棄をされて今後娘をもらってくれる殿方などいないだろう。と話していたから尚更だろう。
さらに、両親もライレルク王国に移住しないか?という話でどういう事かわからなかったようだけど、ヒルライズ様があの王太子ではこの国に未来はないと思うから、この侯爵家ごとライレルク王国に移住しないかという事を伝えると、なるほどと言い(これも不敬だと思う)うちの家族は全員移住することとなった。使用人については希望者のみ移住することにしたが、ほぼ全員移住を希望。使用人の家族もいるはずだけど、ヒルライズ様がこの国に未来はないと言うので、全員移住しようと思ったようだ。私達は助かるけど(家事全般できないから)、いいのかなぁ?
今の私の立場は“王太子妃候補”らしい。ヒルライズ様は私を妃にする気満々だけど。私は王太子妃教育も他国だけど終わってるし、王妃教育にも片足つっこんでいた。なるほどそれで邸に“私の部屋”があったわけだ。よく考えると、私の部屋の壁紙の色はヒルライズ様の瞳の色?自意識過剰かしら?天気にも恵まれ、本日はライレルク王国の王妃様主催のお茶会に招待されました。私は朝から侍女達に磨かれ放題なので、もう『好きにして』と身をまかせている。「完成しました!これで、どこの令嬢よりもうちのお嬢様が一番美しいです!」そんなに力説しなくても。「それじゃあ、王宮でのお茶会に行ってくるわね!」「気をつけろよ~」お兄様が眉毛をハの字にして見送ってくれる。超心配してるんだなぁ。「見てよ、あの令嬢。あの令嬢が噂の婚約破棄された令嬢でしょ?恥ずかしくて私ならこんな場所に来れないわ。ほほほ」「前・婚約者は幼女趣味だったとか?厚顔無恥なのかしら?」かなり言われ放題だなぁ。私は慰謝料をふんだくってるから言われてても特に何も思わないけど。「嫌だぁ、今日のお茶は変な色。淹れ方が変なの?どういうことなの?」どれどれ?あ、これは!!アコガレの東方の名物センチャ?私は器をクルクル回しながら飲んだ。「流石、幼女趣味の方の婚約者をしていただけの事はあるわね。こんなわけのわからないお茶を飲めるなんて!」「彼女が正解よ!」「「王妃様!」」「一部と言うか…間違えてるんだけどね。これは東方の国から入手したリョクチャよ。ルビー嬢、器を回すのは茶道の嗜みでまた違うのよ~。東方の国って奥が深いわよね。彼女以外は口もつけなかったのね?このお茶会に出席する意思がないようね。どうぞ、お帰り下さい」王妃様、なかなか辛辣だわ。そういえば、ヒルライズ様のお母様?なんか納得。私と王妃様の二人きりのお茶会となった。「ルビーちゃんって呼んでいいかしら?ヒルライズからよ~く話は聞いてるわ。他国だけど、王太子妃教育も終わってるし、王妃教育にも片足突っ込んでるみたいで…流石ねぇ。しかも婚約破棄した王太子からかなりの額の慰謝料を要求してるみたいね」王妃様がなかなか弾丸トーク、というかマシンガントークで話についていけなかった。「王妃様の仰る通りです。あの~、サドウとはなんですか?」「東方の国の文化でね、お茶ってあるのよ
「お兄様、王太子様に慰謝料は金貨で8万枚要求しました!」「随分豪気に出たな。ヒルライズが側にいたし、大丈夫なんだろ…」「金貨で要求した理由は、亡命先でも金貨なら使えるだろう?もうすぐ潰れそうなこの国の貨幣もらっても嬉しくないからな」「策士だな……」私達一家(使用人たちを含む)はその二日後、ライレルク王国に向けて出発した。荷物が多くて東方の国のダイミョウギョウレツのようだとヒルライズ様は言っていた。「私もそのダイミョウギョウレツを見てみたいですわ」「東方の国は文化が全然違ってなかなかエキサイティングだよ」「俺もついて行く!」「おいおい、それが新婚旅行かもしれないんだぞ。野暮な男だな」「なんとでも言ってくれ、俺は妹が大事なんだ」「あ、言い忘れてた。俺さぁ、国王になったらケビンに宰相頼もうと思ってたんだけど……。体動かす剣術の方が好きだったら、騎士団長。どっちがいい?」「お前さぁ、軽く言うけど亡命してきた人間を重用していいのか?」「そこは実力で黙らせるもんだ」「俺の実力ねぇ……」「お兄様なら、ずっとヒルライズ様とチェスをしてましたもの。文官が似合うと思いますわ」「それなら俺、宰相やる。この国で特に剣術してたわけじゃないし」王国までの道のりは結構楽しく過ごせた。馬車にヒルライズ様とお兄様が一緒だったので、快適だった。着いたのはそれから1週間後、結構時間がかかるなぁというのが感想。うちはかなりの豪邸が用意されていた。「俺はこの国じゃ王太子だ。その妃の実家だし、邸もこうでなきゃ」というのが、ヒルライズ様の意見。いつの間にライレルク王国に文を送って用意したんだろう?さっそく使用人達は邸内を見て、どこに何があるのか把握。「どうぞ、お入りください」と邸に入ったのは、およそ1時間後。邸の中も一見質素だが、シンプルにいいものを使っているのがわかる。荷解きをして、片付けて(侍女達が)、私の部屋が完成!南向きの非常にいい部屋。壁紙も落ち着いた緑。侍女達が頑張ってくれたおかげでクローゼットにはドレスが。「お嬢様!新しいドレスがかけられています」「ああ、それ俺からのプレゼント」とごく普通にヒルライズ様は言う。普通は王太子様は王宮からなかなか出られないものじゃないのかなぁ?「それなら納得です!」侍女達、納得してる場合じゃないでしょ
ついにやってやった!あの鼻に着く、いちいちうるさい、小姑かよ?って思うような女と婚約破棄した。後日慰謝料とか言ってた気がするけど、まぁあんな女の請求する金額、大したことないだろう。今までだって全然金使って生活してないし。せいぜいが夜会のドレスとかか?それにしたって、「婚約者同士は互いの瞳の色をモチーフとかにするものです」なんて言うもんだから、そうしたけどあいつの瞳の色なんて、灰色じゃねーか?そんなのどうやって使うんだよって話だ。それにしても、無邪気な幼い女の子って可愛いなぁ。素直だし、いちいち可愛い!!小姑のようにならなくていいなぁ。「ハリー!!」げっ、母上。「ルビー嬢と婚約破棄したって話は本当なの?」「本当ですとも!ほうら、こんなに可愛らしい幼子が私を癒してくれるのです」「このバカ息子!!どうしてそんなにバカなの?!」「へっ?」「その幼子たちだって後数年であなたが嫌いな年頃のお嬢さんになるでしょうね。永遠に幼子のままなわけないでしょう?それくらいわかってるわよね?その上で、王妃は成人女性がなるものです。幼子には務まりません。王太子妃教育も王妃教育も出来ていないじゃない!」「それはそうなのですが…」「しかもその上、あの賢いルビーに慰謝料を請求されるみたいね。今回の婚約破棄はどっからどう見てもあなたの有責ですし、まあそうでしょうね。わかってるの?王妃教育にも片足突っ込んでる彼女は王宮の台所事情を把握してるのよ。その上で、あなたを苦しめるような金額をふっかけてくるでしょうね」「そんなですか?」「そんななのよ、ルビー嬢という人材は!だというのに…あなたは簡単に婚約破棄をして彼女を手放し、幼子と戯れ…このバカ息子!!」そこまで怒らなくても。ルビーがそんなにふっかけてこない可能性だってあるじゃないか!***************やってきた後日、私は慰謝料請求の専門家の方とヒルライズ様を交えて、慰謝料の交渉をすることにした。ヒルライズ様がいるのは第3者もいた方がいいからです。「お久しぶりです。王妃様。つきましては、本日は王太子様の有責で婚約が破棄されましたので慰謝料を請求させていただきます」「息子が有責という根拠は?」「私に婚約破棄を言い渡した時に、私を指刺されたのですがその腕に幼子がぶら下がっていました」「この国の王太子の性癖
「はぁ?俺の可愛い可愛いしかも賢く非のうち所のない妹が婚約破棄されただと?俺がっ、婚約が決まった時にどんなに心を砕いたと思ってるんだ?俺の多分妹に関しては強いはずの心を打ち砕き成立させた婚約を破棄~?!何考えてるんだ?あんのバカ王子!」「お兄様、落ち着いてください。あと、そのような発言は家の中だけにしてくださいね。結構不敬ですよ?」「む?可愛いお前が言うならなぁ~、もうっ可愛いなぁ!」ケビンはルビーにデレデレだった。実際に会うのは久しぶりだし(王太子妃として、王宮暮らしだったから)。「ケビンは相変わらずルビー嬢の前だとデレデレだなぁ?」「お久しぶりです。ヒルライズ殿下!」「久しいなぁ。ルビー嬢。会わないうちに、淑女レベルが上がったんじゃないか?」「まぁ、それは王太子教育の賜物ですわ。最近は王妃教育もしていましたし」ルビーの顔がちょっと暗くなった。「聞いてるぞ。っていうか、王族の間では結構有名なんだよな。この国の王太子の性癖」「何だそれは?教えろ!ヒルライズ!親友だろ?」ケビンはヒルライズの胸元を掴んで言い放った。「…くっ…その親友を…殺しかけてるぞ?…」「お兄様、落ち着いて下さい!私が教えますわ、婚約破棄の原因ですし。この国の王太子様は……所謂ロリコンです。婚約破棄を私に言い放った時も王太子様の腕には幼女がぶら下がっていました。王太子様が言うには、「無邪気さがいい」らしいです。幼い子供は確かに無邪気ですからね。でも、それでは王妃は務まりませんし、幼女は成長しますよね?」ケビンは拳を力一杯握りしめた。拳からは血が滲む。それを見たヒルライズは爪は切っておこうと冷静に思った。「そんなことで可愛い可愛いしかも賢くどこに出しても最高の妹に、衆人環視の中で婚約破棄?バカがする事か?いや、バカだからそのような場所なのか?」「お兄様、私は今回の婚約破棄については良かったと思っているのです。そんな性癖の男性に肌を晒すのは嫌です」「そうだなぁ。お前のキレイな玉のような肌をバカ王子は見るべきではないな!目からの情報をそのバカな少ない脳みそに入れるのもおこがましい!」「それに、慰謝料を請求することにしました。明らかに王太子様の有責なので」「それもあっている。さすが、賢いなぁ。我が妹よ」「どうやって慰謝料を請求するんだ?」ヒルライズは冷静にルビーに
その部屋には見目麗しい二人の男性がいた。一人はこの話の主人公の兄であるケビン=フォール侯爵令息。もう一人は主人公の兄の親友であり、ライレルク王国の王太子である、ヒルライズ=ライレルク王太子。二人はただの親友で、腐った関係では断じてない!今日は二人でチェスをしながら、ここ、フォール侯爵家で世間話をしているのだ。「最近、ケビンの妹のルビー嬢が婚約したらしいな」「ああ。聞いてくれるか。親友よ。俺の可愛い可愛いルビーを王家なんぞに嫁がせるんだ」「お前…それは不敬ってもんじゃないのか?」「いや、お前と話してるからついな。それでよぉ。どうして、可愛くしかも賢い妹をあのバカ王太子と婚約させないといけないんだよ!」「……だから不敬」「なんかさぁ。貴族って悲しいよな。政略結婚らしい」「チェックメイト。そんなにうじうじしてるから、俺に負けるんだ。全くさっさと腹くくれよ~」「……しかしバカ王子。せめて賢い王子ならなぁ……」「俺とかありだったりするのか?」「なっ!?お前?……そうだな、あのバカ王子より100倍いいな」「比較するなよ……」「お前も不敬なんじゃないか?」「この会話が漏れてないからいいんだ。俺の場合は外交問題かなぁ?」「それはそれでマズいんじゃないか?」「二人しか聞いてないからいいんだよ」それから2年が経ち、主人公ルビー=フォール嬢も王太子妃として王太子妃教育をしっかりこなし、立派な王太子妃となりました。はぁ、殿下は今日もあのような幼女を腕にぶらさげているのですね。困ったものですあるパーティーの日、殿下はルビーに言い放った。「お前のような面白みのない女はうんざりだ。婚約を破棄する!」そう私を指さす殿下の腕には幼女がぶら下がっています。殿下の性癖のようです。殿下はロリコンのようです。率直には言えません。不敬ですから。今ぶら下がっている幼女もあと数年で殿下の趣味ではない女性になるのでしょうけど?よりにもよって陛下と女王陛下のいない時に言い出すとは、殿下もそのへんは頭を使ったのですね?二人には諫められると思ったのでしょう。事実殿下の性癖についてはさんざん諫められていますからね。「婚約破棄について、承知しました。殿下の有責でよろしいでしょうか?ついては慰謝料を請求させていただきます。慰謝料につきましては、後日専門家の方を交えまして