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75話 グロテスクな光景

Author: 子猫
last update publish date: 2026-03-30 19:00:00

先ほどまで聞こえていた音はピタリと止み、今は胸を叩きつけるような優希の心臓の音だけが耳を震わせている。

止まっていた足が無意識に動き出し、とうとう階段の上に到達する。

閉じられたたくさんの扉の中で書斎のだけが中の明かりを廊下に伸ばしていた。

写真よりも衝撃的な光景を見たくないという思いと、離婚を言い渡すために来たのだからという思いが頭の中でごちゃ混ぜになり、重くなる足はそれでもどんどんその場所に近づいていく。

近づくにつれて静かだと思った書斎から2つの荒い呼吸が聞こえてきた。

緊張は最高潮に達し、優希の呼吸も荒くなる。

(大丈夫、そこに出て離婚を言うだけ…。)

優希が心の中でカウントダウンを始めた瞬間、中から鋭い女の悲鳴が聞こえ、思わず顔を半分覗かせた。

重厚な椅子に座った男の膝には優希に背を向けた女が座り、白い足を大きく広げている。

小刻みに揺れる肢体
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Comments (1)
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カナリア
あー ゆっくりすぎてモヤモヤが溜まるー 何話か更新してほしいくらい
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井竜グループの株価が低迷する一方で、鳥居家には同情的な声が集まり、桃子が進めていた株の買い集めも順調だった。 「もう少しね」 増えていく持株比率を眺めながら、都が笑う。
隣にいた健志も、満足そうに口元を緩めた。 「ああ。暁春の小僧が戻ってきたところで、もう遅い」 健志は昔から、英二と桃子は井竜の姓を名乗っているのに、自分は格下の家の姓を名乗るのが気に入らなかった。 同じ父と母から生まれた兄弟なのに、なぜ英二は井竜家の跡継ぎで、自分は格下の鳥居家の後継ぎでしかないのか。 羨ましくも、憎らしく思っていた。 (だがそれも今じゃひっくり返った…!もうすぐ俺が、井竜家すら見下ろす側になる) 愛人は何人囲おうか。

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