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5話

Author: 水沼早紀
last update Last Updated: 2025-12-24 07:58:36

「だから言ってるでしょ? あなたのパートナーになる気なんてない」

そう言った直後に、わたしの目の前にハイボールが置かれる。

「へえ? 自分で言うのもあれだけど、俺は結構、イイ男だと思うけど?」

はあ?どの口が言ってるの?

「言っておくけど、わたしにとってあなたはただのゲス野郎よ?あなたたちのことを今でも恨んでる。夕月園を奪ったこと。それなのに公私ともにパートナーですって?……ふざけるのもいい加減にして」

わたしはそう言い放つと、グラスに入ったハイボールに口を付けた。

もうこうなったら、とことん飲んで忘れてやるわ……。何かも忘れて、リセットする。こんなの理不尽だもの。 

「ゲス野郎って……。言ってくれるね、透子」

「勝手に名前を呼び捨てにしないでもらえる」

わたしは彼のことを睨みつけると、また更に言葉を続けた。

「あなたたちはどうかしてる。あんなやり方は脅迫と同じよ。間違ってる、そんなの」

あんなやり方、卑怯よ。

「あなたのお父さん、銀行にも融資しないようにって圧力をかけてたわよね? そこまでして夕月園を奪いたかったの?……そこまでして、わたしたちを追い出したかった?」

わたしたちはみんな、夕月園を奪われて露頭に迷うところだったんだ。

「……どっちにしろ、夕月園は終わりだった」

わたしはその言葉に怒りが湧いた。

「ふざけないで……! あなたたちがあんなことしなければ、夕月園はまだ経営出来たかもしれないでしょ? あなたたちがしてることは、最低のことなのよ?そんなゲス野郎な御曹司とパートナーになるくらいなら……わたしは死んだほうがマシだわ!」

わたしはそう言い放つと、グラスに入ったハイボールを一気に飲み干して帰ろうとした。

お財布からお札を一枚取り出し「気分が悪いわ。帰る」と言って立ち去ろうとした。

ーーーその時。

「いいね、透子。ますます気に入ったよ」

「はっ……?」

彼は反省するどころか、わたしの態度を見て嬉しそうに笑っていたのだった。

「なにがおかしいのよ!?」

わたしは何もおかしなことは言っていない。 それにわたしが言っていることが間違ってるとは、思っていない。

「言っただろ?俺は透子みたいな強気な女がタイプだって」

「だから、いい加減からかうのは……っ!」

【からかうのはやめて】そう言おうとした最後のその言葉は、彼のその唇によって塞がれ、言うことが出来なかった。

いきなり口付けられたその唇は、ほんのりとさっきまで飲んでいたハイボールの味がして、それだけで酔いそうになってしまいそうだった。

「透子の唇、柔らかいね」

「ちょ、ちょっと……。なにするのよっ!?」

わたしは勢いのあまり、近くにあった水を彼の顔面めがけてバシャッとかけてしまった。

「お客様、大丈夫ですか!?」

そこに慌ててスタッフが近寄る。

「ああ、大丈夫です。ご迷惑おかけしてすみません。もう出ますので」

彼は濡れた前髪をかきあげると、お財布から一万円札を取り出し、それをカウンターに置くと「お釣りはいらない。迷惑かけたお詫びだ」と言った。

「おい、透子。ちょっと来い」 

「はっ……!? ちょっと、離してっ!」

そしてわたしの腕を引っ張ると、そのままその足でお店を出た。

「ちょっと、高城あおっ……んんっ!?」

高城藍に引っ張られ連れて来られたのは、ホテル・カナリアの一室だった。

そのままもう一度、今度は少し乱暴に口付けをされる。

「ねっ、ちょっと……。何するのっ!」  

藍の身体を押してみたけど、びくともしなくて……。男の人の力に敵うわけはなかったのだ。

「ねぇ、やめてっ……」

だけどお酒をニ杯も飲んでいたわたしは、少しばかり酔ってしまっているようで、イヤだと思っているのに身体が素直に言うことを聞いてくれない。

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