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第1233話

Penulis: 一匹の金魚
湊との電話を切ると、真衣の指先には細かい汗が滲んでいた。

この決断が多少の危険を伴うことは承知していたが、ためらう余地などなかった――

礼央の体調、南極の過酷な環境を思うと、真衣は傍観しているわけにはいかなかった。

湊はためらってはいたが、彼は長年礼央に仕えている。彼なら何より礼央の安全を最優先して物事を考え、いずれ自分の気持ちをわかってくれるはずだ。

案の定、三十分後に湊からメールが届いた。【寺原さん、手続きは全て完了しました。研究チームへの参加枠と南極入域許可リストにも登録済みです】

真衣は安堵の息をつくと、寝室に戻って荷造りを始めた。

クローゼットからスーツケースを引き出すと、分厚いダウンジャケットを何重にも畳んだ。どれも防風・防水仕様で、袖口と襟元のマジックテープが寒さを徹底的に遮断してくれる。

荷物を半分ほどまとめた頃、真衣はふと思い出したように書斎の引き出しに向かい、小さな薬箱を取り出した。

中には咳止め、風邪薬、凍傷用の常備薬、それに鎮静・睡眠導入剤が数箱――

礼央が心配事などで眠れない夜に、これらの薬が少しでも役に立つかもしれない。

最後に、ビタミン
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