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第1798話

Author: 一匹の金魚
礼央の身体から、ほのかにタバコの匂いが漂い、真衣の心を落ち着かせた。

真衣は、できることなら時間が止まってほしいと願った。このままずっと、彼の傍にいられたらいいのに。

しかし、時間は止められない。

礼央はそっと彼女の背中を叩き、優しい声で言った。「もう行かなきゃ。帰国の便に間に合わなくなるといけない」

真衣は目に涙をためながら、懸命に笑顔を作った。「うん」

彼女は、そっと彼の唇にキスをした。

キスに、たくさんの想いを込めて。

礼央は驚いて身体を硬直させたが、その後、自ら進んでキスを深めた。

二人は、胸の内を伝え合うように、長い間唇を重ね合った。

しばらくして、礼央はゆっくりと真衣から手を離した。

「帰りを待っていてくれ」彼は力強く言った。

「うん」真衣も涙を流しながら力強く頷いた。「待ってる」

礼央は最後にもう一度、真衣の姿を目に焼き付けるように、彼女をじっと見つめた。

その後、彼は背を向け車に乗り込んだ。

車はゆっくりと発車し、走り去っていった。

真衣はその場に立ち尽くし、走り去る車を見つめた。

車はどんどん遠ざかり、小さな点となり、やがて視界から消え
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