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第605話

ผู้เขียน: 清水雪代
このまま一日中べったり張り付かれてはたまらないと、美穂は作戦を変更し、徹底的に煽て上げて、その気にさせることにした。

「でも、今日のあなた、なんかいつもより格好よく見えるわ。やっぱり仕事をしている男の人って、一番素敵よね。今夜はマッサージしてあげる。疲れをほぐしてあげるから」

妻にこれほど羨望の眼差しを向けられることなど滅多にないと、和也はすっかり気をよくした。

口元をだらしなく緩めながら言った。「まあな、まあな、俺はやる時はやる男だから!」

隣で見ていた明日香は、呆れて額を押さえた。本当に単純な子なんだから。

夕食後、謙太が小さなおもちゃの車を抱えて階段を駆け下りてきて、明日香に飛びついた。その手に一冊の本を持っているのに気づいて、明日香は首をかしげた。

「それ、何の本?」

謙太は真剣な顔で言った。「パパが今夜くれたの。これからは家庭教師にこの本を読んでもらって、寝る前に聞くんだって」

本のタイトルは「企業経営管理」。

明日香は言葉を失った。

謙太はまだ何歳だと思っているのか。こんな年齢から経営学を叩き込もうとするなんて、和也はいったいどこまで怠けるつもりなのか。
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