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賄賂と食欲魔人レグルス

last update Last Updated: 2025-02-13 17:46:59
それにしても、この賄賂の皮袋に入っていた酒

こうもご利益があるとは

さすが、食欲大魔神のレグルスさん

本当に不思議なオルゴールと皮袋だよね。

たまに忘れてもちゃんと戻ってくるし 必要な物は必ず入っている

特に今回の薬や包帯

それにレグルスさんに会いにいこうと話してたら オルゴールが光を放って 皮袋も発光!

で、皮袋を手に取った途端 びっくり!して皮袋を見たら このワイン

(最初に見ると・・贈り物用にリボンと綺麗な包装紙で包んであった

しかもレグルスさんに渡せとばかりにカードには「レグルスさんへ」と書かれた)

お酒の3本と・・

街や城に入る通行証 アーシュさんを休ませられる宿・・宿のパンフに

宿を取るのに必要な路銀入りの財布まで現れた。

細かいサービスだ、ワン ありがとう 皮袋 感謝ですワンワン

「さて、口の堅い医師なら すぐ連絡がとれる」

「ワインの一本はもう一人の酒好きにやるか ふふふ」にんまり満足そうなレグルス

◆ ◆ ◆

「ところでその医者なんだが軍医でな・・もうすぐ部隊の移動もあって、街へは出るのが難しいだ」

「彼をここに連れて来ないとしかし、本当言うと街でならともかく

ここは、仮にも王宮 しかも治療の相手は 敵国」

「その黒い髪などの特徴的な黒の国の人間

治療が無事に済んだら、そうだな どうなるかは分からないが、安全を考えて、宿に身を隠せ、分かったな」レグルス

◆ ◆ ◆

またワインを口にして レグルスは言葉を続ける。

「それから 多分、リアン殿はあの時 まだ子供だったから、

アーシュ殿の事はあまり覚えていないとは思うが」

「え!」「ええ!」
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