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第三十九章 枯れ木の林

Author: chocho
last update publish date: 2026-09-27 08:48:55

谷の奥へと向かう道は、木脈の少年の案内で、さらに深い闇へと続いていた。

「この先です」少年が足を止めた。目の前には、緑一色だった林が嘘のように、灰色に立ち枯れた木々が延々と続く一角が広がっていた。生気のかけらもない、まるで時が止まったかのような光景だった。

「ここが、誰も近づかない場所か」エルフリーデが辺りを見回した。「木脈の力が強く出すぎて、周囲の木を枯らしてしまったのかもしれない」

リーゼロッテは目を閉じ、気配を探った。「感応が、林全体からしています……いえ、違う。中心に、何か強く抑え込まれているものがある」

一行が枯れ木の奥へと進むと、開けた場所に、簡素な祭壇が組まれているのが見えた。中央には、縄で縛られた老人が横たわり、その周りを、数名の黒装束が取り囲んでいた。

「思っていたより早かったな」荊眸の首領が、祭壇の傍らに立っていた。「今回は、証人も鏡も必要ない。この林そのものが、すでに木脈の力に呑まれかけている――ただ、最後の一押しをしてやるだけでいい」

「爺ちゃん!」少年が叫び、駆け出そうとするのを、カスパーが咄嗟に抱き止めた。

「よく見ておけ」首領は少年に向かって、あえて残酷
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