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23.

مؤلف: 酔夫人
last update آخر تحديث: 2025-12-23 11:01:15
「ズバッと聞くね。美香さん、浮気をする男ってどう思う?」

浮気をする男と聞いてポンッと浮かんだのは柾さん……柾さんをどう思う、か……どうでもいいわ。

「私に関与しなければどうでもいいですね」

「結構冷徹!」

朋美様は楽しそうに笑ったあと、何かに気づいたという表情をなさった。

「……もしかして、浮気されたことがある?」

浮気をされたこと……。

「まあ、似たようなことは……ありますね」

「えええ! 美香さんみたいな恋人がいて浮気するって、馬鹿なの? いや、それよりも、どんな女なら美香さんから恋人を奪えるの? あ、二次元!」

「え?」

「三次元で実体のある人間の美香さんはダメというパターン?」

「そういう人なら私は最初から関わりを避けますね」

「……そうだよね」

もう大丈夫かと思えたから、だし巻き卵に包丁を入れる。

少々出汁は出るけど許容できる範囲、成功と言えるだろう。

小皿に盛って、爪楊枝を指して渡すと、朋美様が軽快に口に入れた。

「やっぱり美味しい~、どうやったらこんなに美味しく出来るの?」

お作りになるつもりだろうか。

教えることに問題はないが……蓮司様のあの話をきいたあとでは大問題な気がする。

でも、どこまでのものができるかのちょっとした興味も出てしまう。

「そうですね……」

美味しくするコツはいろいろあるけれど……朋美様にはどれもまだ早い気がする。

「失敗する要素をなくすといいかもしれませんね。料理を始める前に使う材料を並べる、それ以外のものはしまうか手の届かないところに置いてしまう。これだけで失敗する確率はかなり落ちます」

砂糖と塩を間違えるというベタな失敗は避けられるはず……いや、でも、神がかったミラクルが……。

「失敗する要素をなくすって?」

武美様?

あ……蓮司様もご一緒のようだ。

丁度いい、お夜食……。

「蓮司……「それって、恋愛もそう考えている?」」

武美様?

「おい……「蓮司は黙っていて」」

……本当に黙った。

「美香さんの考えも聞いてみたいじゃない。ねえ、美香さん。美香さんは婚約者のいる男は恋愛対象外?」

突然の質問に戸惑う。

それにしても、やけに今夜は恋バナ……恋愛話は得意ではない。

でも武美様に聞かれているのだし……婚約者のいる男性に恋……桜子、該当するのはこの子くらい。

桜子を思い出すと――。

「そうですね、婚約
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  • 知らないまま、愛してた   66

    ―― いやあああああああっ!!あの日の恐怖に染まった桔梗の悲鳴が蘇る。「桔梗っ!」夢が壊れる。幸せな夢。――蓮司さん。記憶を失っていても変わらない俺の好きな声。女性にしては少し低めの、落ち着いた響き。――好きです。俺の腕の中で恥ずかしそうに、まるで内緒ばなしのように小さく紡いでくれるその言葉が嬉しかった。それが――。―― いやあああああああっ!! 「桔梗っ! 待って……」「え?」桔梗の両肩を掴んでこの場に押し留めようとしたが、桔梗の戸惑った声に思わず力が抜ける。 「蓮司さん?」……いつも通りの桔梗だ。落ち着い響きで俺の名を呼んでいる。肩に触れているた俺の手を特に気にもせず、ただ不思議そうにしている。これは……。「こいつのこと……」「え? 英武司さんですよね?」「ああ」……どうして?「ご親族の皆様の話によく出ていらっしゃいますし、何より英家のご当主に御声がよく似ていらっしゃるので」英家のご当主、春樹小父さんと武司は顔は全く似ていないが声はよく似ている。「大丈夫か?」「あの、大丈夫とは、何がです?」心の底から不思議がるそんな桔梗に……体から力が抜けた。可能ならこの場にへたり込んでしまいたい。振り返ると武司も、ガキの頃に見た泣くのを堪えるような顔をしている。もしかして、俺もか?それは……格好悪い。 「桔梗、改めて紹介するよ。英武司だ。武美の弟で、俺の補佐をしてくれている」武司が俺の隣に立つ。

  • 知らないまま、愛してた   65

    桔梗を抱いたあの日から、俺の生活は静かに変わった。最も変化したのは朝の時間だろう。目覚めたときに隣にいる桔梗の温もりを感じ、幸せな気分でその体を腕に抱き込んで二度寝を始めるのが、いつの間にか日課になっていた。桔梗がいて、誠司がいて、日々が豊かだと感じている。 夜になれば、互いの体温を分け合う時間がある。それは決して“夫婦だから”という義務ではなく、むしろ自然とそうしたくなるような、ほとんど無意識の気分で始まる。言葉で誘うこともあれば、仕草で誘うこともある。目的は欲望の発露だけではなく、言葉にならない感情を肌を通して伝え合うような、静かで、深く、あたたかな営みになっている。互いに求め、応え合い、時にすれ違い、また寄り添う。そんな日々の繰り返しが、俺たちを“夫婦”にしていくのだと思う。 桔梗が俺に見せる顔は様々だが、どれも愛らしい。昼間の凛とした表情からは想像もできない、蕩けた涙、甘やかな声、熱い吐息―― 夜の褥で見られる、俺だけにしか見せない、俺だけの桔梗だ。 ……ああ、そうか。四連花が“女の内面”を描いたという評価に、どこか違和感があったのは、きっとそのせいだ。確かに、あの絵は美しい。だが、女も、当然ながら男も、そんなに綺麗なものじゃない。美し過ぎて、物足りない。美しさだけが称えられる「女」という像に、俺はずっと引っかかっていた。明治時代の画家とかなら理解できたが、この時代に「女」に対する認識が古い。 思えば、美人画の最盛期は江戸時代。儒教的な家父長制が社会の根幹を成していた時代だ。女性は「貞淑」「従順」「内助の功」が美徳とされ、性は夫婦間の義務。女性が性欲や快楽について語るなどご法度だったが、その一方で遊女、町娘、芸者といった“性を見るための女”が存在し、

  • 知らないまま、愛してた   64

    倫理や道徳的なことに目をつぶれば、白州典正のやっていることは合法ではある。 表向きは成功した古美術商で、日本にも白州典正の顧客はいるのか周りは知っていても知らない振りをしていたようだ。 だからこそ大手を振って美術展の主催者などやっているのだろう。 しかし、今回の白州典正が桔梗にしたことは明らかに犯罪。 桔梗は桐谷家の嫁で、桐谷家とその一族が大歓迎している嫁だ。 しかも白洲家が属する文化界の重鎮たちに桔梗は娘や孫のように可愛がられている。 性的暴行は被害者が訴え出なければ成立しないが、社会的に抹殺するなど桐谷家にはできるし、桔梗のためと奮起する大量のジジババが頭に浮かぶ。 それが分からない男ではないだろう。 そうなると、一時の欲望のために白洲典正は全てを掛けたことになる。 なぜ? 孫とは言わないが、桔梗は白洲典正の子どもより10歳以上若い。 そんな桔梗人生の全てを賭けるか? * 「なんだ、この絵……お前が描いたのか?」 俺の言葉に、画集を俺に突きつけていた朋美が呆れた顔を向ける。 「そんなわけないでしょ。石川明梗の作品。彼の作品の中で最も有名で、彼を人間国宝にとまで言わしめた最高傑作『四連花』よ」 美大生の朋美と違って俺は絵が得意ではない。 良し悪しが最終的には時代の風潮とか個人の好みというところが納得できない。 古いものなら一般教養の範囲で覚えているが、現代、特に最近はからっきしだ。 ただ……。 「きれいな絵だな」 「お兄ならそう言うと思った。それでね、この石川明梗先生に会ってみたいんだ」 「なぜそれを俺に言う?」 「桔梗さん、石川先生のお知り合いでしょ?」 ……ん? 桔梗とセットで「石川」と言われて浮かんだのは、あの日、白洲典正から桔梗を助けてくれたあの石川先生だが……。 「分かっているよ。それなら桔梗さんに頼めばいいだろって言いたいんでしょ? でも、頼んで桔梗さんにミーハーな子だって軽蔑されたくないの」 「いや、ちょっと待て……」 聞きたいのは、それではない。 「お兄が桔梗さんに軽蔑されるってこと? それ、私に何か関係ある?」 ……これは、ひどい。 画家で石川明梗を調べると、確かにあの石川先生だった。 祖母さんの知人だったため警戒しておらず、素性を洗わなかったから知らなかった。 彼は都内を中心に

  • 知らないまま、愛してた   63

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  • 知らないまま、愛してた   62 ※

    「桔梗」強く、でも優しく頭を押さえられて、目の前には蓮司さんの顔。「……蓮司さん」「力を抜いて、ゆっくりと息をしろ」「あ……」脚の間の濡れた部分に、熱いものが触れる。これが何で、これからどうするのかは知っている。でも……本当に?これが……中に……?指とは比べものにならない太いものが潜り込んできて、思わず目を強くつぶり、体がこわばるのを感じる。力を抜いてと言われたのに。 「すみませ……ふぅっ」キスで唇がふさがれる。「謝る必要はない」どうして蓮司さんはキスの最中に話せるのだろう。「痛くないか?」私は首を縦に振る。私にはこれが精一杯。「んぁ……」蓮司さんの舌で歯列をなぞられ、ゾワッとした感覚に奥が疼き、まるで分かっていたように緩んだところを狙って蓮さんが中に入ってくる。「あうっ!」ぐぽんっという感じに塊が入り込んだ感覚に息が詰まるが、塊が通過した入口には余裕ができて少しホッとできた。 「あ……くうっ」大きな塊が先を押し広げては、何かを掻き出すように中を擦りながら引いていく。「んっ」「よく濡れている」……蓮司さん?蓮司さんが私から出てきたものに指で触れ、繋がった部分の上に……そこっ!「ひあんっ!」ビリッと痺れて体の奥が熱を持ち、蓮司さんと繋がった場所がたくさん濡れると、蓮司さんはこれを待っていたように大きく腰を動かす。グチュグチュと音は恥ずかしいけれど、詰め込められた苦しさみたいのはあるけれ

  • 知らないまま、愛してた   61 ※

    「体はどうだ?」「どうって……そこかしこが、ビリビリって……」「それは、まあ……聞きたいのは薬のほうなんだが……」あ……。薬……あんなことがあったのに、忘れかけてた。「変なところは?」体のあちこちが変な感じだけど、蓮司さんが原因な気もする。頭は、ぽうっと火照った感じはするけれど考えられている。何かに力づくで押さえつけられる感覚はない。 「蓮司さんっ!? ん、あんっ」「悩む姿は可愛いが、俺のことを忘れないで欲しいな」誂うような声で、誂うような台詞を、誂うようにあそこを指で弄びながら……。「でもっ!」「ん? なんだ?」「く、すり……んっ、あふっ……はなし……」「ああ、話か。桔梗が飲まされた薬は恐らく性欲をかき立てるテストステロンに類似した成分のものだろう」「ん……あ……」ぐちゃぐちゃという音に混じる蓮司さんの説明。もう、わけわからない。「これは体内でオキシトシン、もしくプロラクチンを発生させればおさまる」「……ン?」なに、それ……。「どちらも性的快感のピークや射精時に感じるものだ。オキシトシンもしくはプロラクチンが発生すればテストステロンの効果が抑えられて性的衝動を治まる……つまり、指を増やすぞ」!「ああああっ!」2本の指が埋められて、広げられる痛みみたいなものは感じるたのの、それ以上に充足感とゾクゾクッとする感覚のほうが強くてすぐに気にならな

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