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第1334話

作者: 栄子
こうしてエレベーターで最上階へ向かっていった。そこはワンフロア一世帯の住宅だったので、ドアが開くと、哲也は優希を抱き上げて玄関の前まで運んだ。

「鍵を開けて」

しかし、優希は彼の首に腕を回したまま、キスで潤んだ綺麗な瞳をぱちくりさせた。「暗証番号なんて、知らないもん!」

「あなたの誕生日だ」

それを聞いて、優希はきょとんとして、それからふきだした。「ふふっ、ベタだね」

「なら、変えるか?」

「ううん、このままがいい」優希はそう言うと手を伸ばし、白くて細い指先で暗証番号を押した。

ロックは解除された。

すると、哲也は口の端を上げて笑い、彼女を抱いたまま部屋に入った。

そして、玄関のドアが閉まった後、哲也は優希を玄関の靴箱の上にそっと降ろした。

彼は大きな手で優希の後頭部を支えると、もう一度深く、その柔らかい唇を激しく求めた......

こうした若さゆえの衝動や、喧嘩の後の甘い時間は、抗いがたい魅力を持っていたようで、その夜、リビングのソファから寝室のベッド、そしてバスルームのバスタブまで。

二人はこの二ヶ月以上の想いを、すべてぶつけ合った。

哲也は夢中になり、優
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