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第1333話

Author: 栄子
そんな中、航平こそが実の父親だと、悠人も常に自分に言い聞かせていた。そしてあの偉大な英雄である父親を手本にしなくては、という思いと共に、航平がいたからこそ、自分は克哉に本当の息子同然に扱ってもらえるんだと、感謝もしていた。

時が経ち、かつての悠人は、芯の強い落ち着いた男へと生まれ変わっていた。

これもきっと、航平が天国から見守ってくれているからだろう。

今、悠人は哲也を見ながら、そのただならぬ様子を感じ取っていた。

安人は何度か哲也のことを口にしていたが、その口ぶりには、まるで兄が将来義理の弟となる男を見るような、かすかな「敵意」が感じられた。

そして悠人は今そんな彼を見つめて、安人がかつて言っていた言葉を思い出した。哲也は落ち着いた性格に見えるが、幼少期の家庭環境が複雑だったらしい。そのため安人は、彼の大人びた態度の裏には愛に飢えた極端な心が隠されているのではないかと心配していたのだ。

そして今まさに怒りをあらわにする哲也の姿を見て、悠人は安人の推測が当たっていたのだと思った。

さすがは誠也の実の息子だ。この洞察力は、間違いなく父親譲りだろう。

一方、探るような視線に
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