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第1436話

作者: 栄子
そこで、優希は身支度を整えて、勲のお見舞いに行こうとしていたところだった。

実は5年前のあの夜以来、優希と勲は会っていなかった。

優希は勲を責める気はなかった。彼が本気で哲也のためを思ってくれていたことを知っていたからだ。周りの誰にも知られないまま、勲は哲也のプライドを守るために、たった一人ですべての重圧を背負ってくれたのだ。

すべてを知った今、優希はなおさら彼のお見舞いに行くべきだと思った。

もし勲がいなければ、哲也があの辛く苦しい時期を乗り越えられなかったかもしれない。そう考えただけでも優希は身の毛もよだつ思いだった。

だから、自分が哲也と結ばれたのも、勲のおかげなのだ。

この時、優希がウォークインクローゼットで服を選んでいると、タイミングよく志音から電話がかかってきた。

彼女はスピーカーフォンにして電話に出ると、スマホをそばのアクセサリーケースの上に置いた。そして、クローゼットに視線を走らせながら、優しい声で尋ねた。「採用の件、何かいい知らせでもあったんですか?」

だけど、志音は言った。「いい知らせはまだないけど、ちょっと驚いた話なら一つあるわよ」

すると、優希
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