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第1480話

Author: 栄子
そして出窓のオーダーメイドのクッションは、結局ぐっしょりと濡れてしまっていた。

長い夜。カーテンには二人の影が映り、濃淡を変えながら揺れ動いていた。

こうして優希は夢見心地のなか、ドアの外から彩香の声が聞こえたような気がした。

もっとよく聞こうとした瞬間、鎖骨にちくりと痛みが走った。

優希は甘い声を漏らし、潤んだ瞳を開けて、戸惑ったように無邪気な表情で哲也を見つめた。

すると哲也は顔を上げ、優希の無邪気な視線を受け止めた。彼の低く掠れた声は、人の心を惑わすようだった。

「余計なことを考えるな」

それには優希は何も言えなかった。

なぜなら、言い返す言葉は哲也に砕かれてしまったから、優希はただ本能的に彼に抱きつくしかなかったのだ。

再び涙がこぼれ落ちたとき、哲也は彼女の指を固く絡め、熱いキスでその唇を塞ぎ、抑えきれずに漏れた泣き声をすべて飲み込んだ。

いつの間にか月光が雲の隙間から差し込んで、窓辺を照らしたが、揺れるレースのカーテンが、室内の睦言を隠してしまっていたのだ。

聞こえてくるのは、か細く甘い女の声で、彼女はすすり泣きをしながら何度も男の名前を呼んでいたのだっ
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