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第156話

作者: 栄子
誠也が悠人を連れて行った後、蘭はバッグを持って病院へ向かった。

病院の特別個室。

蘭は病室のドアを開けた――

遥はベッドに座って本を読んでいた。

レースのカーテン越しに差し込む陽光がベッドサイドに落ち、遥の横顔を白く照らしていた。

秘書の清水美弥(きよみず みや)はスマホを手に持ち、遥の写真を何枚も撮っていた。

蘭は少し立ち止まった後、部屋に入るなりドアを閉めて、邪魔にならないように入り口に立っていた。

美弥は写真を撮り終え、スマホを遥に渡した。「桜井さん、どれがいいですか?」

遥は本を置き、スマホを受け取った。

白い指先で写真を一枚ずつスライドしていき、いくつか選択した後、「これでいいわ。9枚投稿して、キャプションは......【穏やかな日々、花咲くのを待ちわびて】で。コメント欄は閉じておいてね」と言った。

美弥はスマホを受け取り、頷いて言った。「はい、わかりました」

遥は目の前の大学を出たての若い女性を見た。ごく普通の飾り気のない女の子で、純粋でとても素直だ。

彼女は満足そうに、美弥に微笑んで言った。「美弥、お疲れ」

美弥は顔を赤らめた。

遥のところで働
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