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第653話

작가: 栄子
車のドアを開け、要は拳銃を取り出して車から降りた。

拓馬は背中に銃弾を受けた。しかし、防弾チョッキを着ていたため、倒れることはなかった。

彼は若美を庇いながら、車の方へ駆け寄った――

要が迎えに出てくるのを見ると、拓馬は若美を突き出した。「狙撃です!先に逃げてください!」

要はぐったりとした若美を受け止め、拓馬を見た。「大丈夫か?」

「大丈夫です」拓馬は要を見つめた。「北条さん、もし生き残れたら、また会いに行きます。だが、もしもの時は......あなたの望みが叶うことを祈っています」

要は眉をひそめた。そして、何か言おうとした瞬間、草むらから数人の武装集団が現れた――

拓馬は大声で叫んだ。「早く!!」

要は歯を食いしばり、若美を引きずって車の方へ走った。

その時、綾が突然車のドアを開けて飛び出してきた――

銃声が辺りに響き渡る中、綾は彼らの元へ走ってきた。

「綾!」

要は瞳孔を縮め、反射的に若美を突き飛ばし、綾を抱きしめた。

綾は抱きしめられながらも、若美をじっと見つめた。「逃げて!山の下へ――」

若美はその場に立ち尽くし、泣きながら首を横に振った。「綾さん
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