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第927話

Author: 栄子
大輝は病室から出てきた。

霞は軽く頷いた。「石川社長」

「彼女が中で呼んでるよ」

「はい」霞は頷き、病室に入った。

病室では、真奈美が窓際に立っていた。

霞が入ってくると、「社長」と声をかけた。

「転院の手続きをお願いするね」真奈美は振り返り、霞を見て言った。「手術後、少し静養が必要になりそうなの。しばらくの間、出張ということにしておいて」

「かしこまりました」霞は頷いた。

......

霞が病室から出てくると、まだ大輝がいた。

「何を話したんだ?」

霞は唇を噛み締めた。「転院の手続きを頼まれました」

大輝は驚いた。「真奈美は本当に子供を諦めるつもりなのか?」

霞は鼻を触り、頷いた。

大輝は我慢できずに、病室に入った。

「真奈美、本当にこの子を諦めるのか?」

真奈美は着替えを持ってトイレに行こうとしていたが、その言葉を聞いて振り返った。「私に無理強いしないって言ったじゃない?」

大輝は言葉に詰まった。

「もう決めたの」真奈美は言った。

大輝は喉仏を上下させ、懇願するような声で言った。「もう一度だけ、考えてくれないか?」

「大輝、もう11週過ぎたの
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