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第8話

Auteur: 伊吹
「信じてくれ。俺はもうあいつの本性を見抜いた。今朝一番であいつはクビにしたし、もう二度と俺たちの前に現れることはない。

会社の上場だって止めてもいい。今すぐ手配する。計画なんて全部後回しでいい。俺は何だって捨てられる。だから頼む、その結婚式を中止してくれ。あの男とは結婚しないでくれ!」

蓮は一歩、また一歩と私に近づいてきた。

祖母は髪を梳く手を止めると、厳しい口調で彼に言った。

「あなたがやり直したいと思ったからって、相手がいつまでもその場で待っていてくれるわけじゃないんだよ。

遥はあなたのせいで、もう十分すぎるほどつらい思いをしてきたの。これ以上あの子を困らせるのはやめてちょうだい」

蓮は祖母のほうを向き、焦ったように言った。

「おばあさん、俺が悪かったことはわかっています。これからは絶対に遥を大切にします。彼女に一番いい暮らしをさせます。どうか、彼女を説得してください」

「説得することなんて何もないわ。私は、あなたからの『一番いい暮らし』なんて望んでいない」

私はようやく顔を上げ、蓮の目を真っ向から見据えた。

「前にも言ったはずよ。私たちはもう終わったの。

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