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第6話

Author: 名もなき
拓真は、2週間湊南に留まった。

もう私に近づいてくることはなかった。ただ毎日、通りの向かいにあるカフェの窓際に座っていた。

私がどれだけ遅くまで残業しても、その店の明かりは消えなかった。

ある夜、胃の痛みがひどくぶり返し、ロビーに着く頃にはまともに立っていられなくなっていた。

彼が横断歩道を駆け抜けてきて、私の体を支えた。

彼の服からコーヒーの香りがして、その顔には隠しきれない焦燥が浮かんでいた。

ほんの一瞬、気が緩んだ私の手が、彼の袖をつかんでいた。

彼の体がびくりとこわばる。息遣いさえ浅くなった。

「薬は車にある。取ってくるよ」

彼が私を抱きかかえようとした瞬間、私は袖から手を離し、歩道脇の手すりにつかまった。

「触らないで」

彼はその場で動きを止めた。

数秒後、彼はジャケットを脱いでベンチに敷き、私をそこに座らせてから、薬を取りに行った。

戻ってきた彼は、水と薬を私の手の届くところに置くと、1メートルほど離れた場所へ下がった。

「触らないよ。

薬を飲んだら、帰るから」

私は彼を見ないまま、薬を飲み込んだ。

スマホが鳴った。

電話に出るなり、母の
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