共有

第1140話

作者: 風羽
彰人が席に着くと同時に、願乃は一切、彼に発言の余地を与えなかった。

彼女は会議室をひと巡り見渡し、淡々と口を開く。

「すでに皆さまご存じかと思いますが、私が帰国する以前、当社第二位株主であった氷室彰人は保有していた20%の株式をすべて現金化し、あわせて代表取締役社長の職を辞任しました。

本日、私は最大株主としてここに戻り、氷室さんの決断を正式に承認します。

これをもって、氷室さんはメディアグループの一員ではありません」

彼女は顔を横に向け、彰人を見る。

「氷室さん、ここまでです。この先は内部会議になりますので、ご退出ください」

――ざわっ。

会議室が一斉にどよめいた。

これが願乃がメディアを率いる、その最初の一手だった。

無駄がなく、冷静で、私情は一切ない。

その姿に、誰もがかつての舞を重ねた。

――なるほど。

伊達にあの家の娘ではない。

かつてはどこか柔らかく、守られる存在だった願乃は離婚という激変を経て、まるで別人のように生まれ変わっていた。

彰人は願乃を見つめた。

その瞳に浮かんでいたのは怒りではなく――明らかな賞賛と、抑えきれない驚きだった。

この本を無料で読み続ける
コードをスキャンしてアプリをダウンロード
ロックされたチャプター

最新チャプター

  • 私が去った後のクズ男の末路   第1154話

    その夜のうちに、彰人は病院へ運ばれた。肋骨三本の骨折に、軽度の内出血。結局、丸一週間の入院となった。身の回りの世話は気の毒なほどモナが引き受けている。その間、周防家からも見舞いがあった。と言っても、来たのは他でもない翔雅だ。「人が死んでないか」の確認役として派遣され、元気そうなのを一目確かめると、しばらく腰掛けただけで帰っていった。翌日、放課後になると、結代が病室に顔を出した。腕を吊り、顔色の悪い父を見上げて、唇を尖らせる。「パパ、伯父ちゃんが言ってたよ。パパはあんまり打たれ強くないって。数発で限界だったらしい」彰人は今にも血を吐きそうな気分になる。――あの澪安がよくもそんなことを言えたものだ。あれほど太い棒をへし折っておいて、自分が数発受けてみろというのか。もっとも、結代はそれなりに親孝行だった。小さな手で、彼の腕を揉んでやると、すぐにノートを取り出して宿題を始める。その姿を見ていると、胸が熱くなる。未来はまだ捨てたものじゃない。彰人は尋ねた。「ママは?」「仕事だよ。パパが後始末を丸投げしたんだから、忙しいに決まってるでしょ」彰人は一瞬、言葉に詰まった。結代は鉛筆を動かしながら、独り言のように続ける。「私、早く大きくなって、パパとママの会社を継ぐの。女社長になるの。そしたら二人は思う存分恋愛すればいいじゃない。追いかけ合って、潰し合って、好きにやれば?」彰人は言葉を失った。モナは思わず口元を押さえて笑う。彰人は結代を指差し、拗ねたように言う。「ほら見ろ、この子。どこでそんな言葉覚えたんだ。伯父ちゃんに似たんじゃないか?」モナは笑いを堪えながら答える。「いえ、たぶん社長に似たんだと思います。周防さんは子どもの頃、もっとマイペースで、遊ぶのが好きでしたから。結代ちゃんみたいに野心的じゃなかったですよ」彰人は一度、ふっと笑った。だが、その笑みはすぐに固まる。願乃と出会った頃、彼女もよく笑う少女だった。大きな理想もなく、家族の願いはただ――楽しく生きてくれればいい、というだけ。それでも、その彼女をここまで追い込んだのは自分だ。彰人は自分が身勝手だと認めている。結代の、願乃によく似た顔を見つめながら、視界がわずかに滲んだ。彼は石でも鉄でもな

  • 私が去った後のクズ男の末路   第1153話

    まずコートを脱ぎ、次にシャツを脱ぐ。一枚、また一枚と無駄のない動きだった。「分かった。仏間へ行く」仏間とはもともと周防祖父の書斎を改めたものだ。跪いて拝むことは実はそう多くない。代わりに多いのは、折檻である。周防家の男も婿も例外なく一度は打たれてきた。ただし、元婿を打つのは今回が初めてだった。だが、彰人はまるで粘りつくような存在で、願乃がどうしても振り切れない男だ。ならば、一度打つなら徹底的に打つまで。一行は仏間へと移動した。彰人は実にあっさりとしていた。祖父の遺影の前に、背筋を伸ばし、真っ直ぐに跪く。翔雅も来ていた。彼は澪安の肩に軽く肘を当て、声を潜める。「この肩と腰の差、反則だろ。昔、願乃が夢中になったのも無理ないな。どこの女の子だって、くらっとくる。外に出たら、相当な稼ぎ頭だぞ」澪安はくっと小さく笑った。そこへ、寛が震える足取りで近づき、棒を澪安に差し出した。声もまた、細かく揺れている。「祖父はな……もう目がよく見えん。澪安、お前がやるのがいい。思い切り打て。情けは要らん。壊れやせん。周防家の男で、打たれて駄目になった者などおらん。打てば打つほど、まともになる。この小僧のためだ。丁寧に、しっかり打て」澪安は棒を受け取り、静かに頷いた。「承知しました、お爺様」さすがに、彰人も一瞬、言葉を失った。澪安は働き盛りだ。本気で振るわれれば、命が半分持っていかれかねない。それでも、この場で怯むわけにはいかない。彰人は歯を食いしばり、膝をついたまま動かなかった。澪安に容赦などない。棒は一本一本、確実に、広い背へと叩きつけられる。一言も発さず、ただ黙々と執行するその姿に、翔雅は背筋が粟立つ思いだった。――昔、自分の番が澪安でなくて本当によかった。この男、容赦がなさすぎる。十分も経たないうちに、彰人の背中は血に染まった。痛みはとっくに人の耐えられる域を超えている。だが、呻けば資格を失う。ここで命乞いをすれば、周防家の敷居を二度と跨げなくなる。痛みと、願乃を失うこと――後者のほうがはるかに耐え難い。彰人はただ耐えた。――そして。乾いた音とともに、棒が折れた。同時に、彰人の肋骨も三本、折れていた。男は床に伏し、背中はもはや、

  • 私が去った後のクズ男の末路   第1152話

    灯りが滲むように揺れていた。彰人は上から下へと、女の身体を静かに見下ろす。シャワーを浴びたばかりの願乃は胸から太腿の付け根までを覆うバスタオル一枚を巻いているだけだった。それ以外はすべてが男の視界にさらされている。白く、柔らかな肌――かつて、幾度となく彼が触れた場所。目を閉じても、思い描けてしまう。しばらくして、男が低く言った。「風呂上がりはいつもそんな格好なのか」願乃はブランケットを引き寄せ、肩に掛けると冷ややかに笑った。「自分の寝室よ。裸でいようが、私の自由でしょう。それに――彰人、私たちはもう離婚してる。これからは入る前にノックして」彰人は黙って彼女を見つめた。濡れたままの髪。あまりにも昔の記憶を刺激する。かつてはこうして抱き合い、濡れた髪のことなど気にも留めず、何度も身体を重ねた。気づけば髪は乾き、喉は掠れ切っていた――そんな夜が確かにあった。男は何も言わず、手を伸ばす。スイッチが押され、寝室は闇に沈んだ。「彰人」反射的に名を呼ぶと、すぐに応える声がする。「ここにいる。ここにいるよ、願乃」……掠れ切った声と同時に、彼女の身体は強く抱き寄せられた。その熱は焼き付くほどだった。薄い唇が逃げ場を与えずに彼女を覆う。息を殺すほどの掠れ声で、宥めるように同じ言葉を繰り返す。「願乃……俺はここだ」手慣れた動きで、バスタオルが引き剝がされる。そのあとは、理性も順序も失われた。願乃は小さく抗議の声を漏らしたが、男は離そうとしない。唇はまるで糊のように貼りつき、執拗に奪い続ける。耐えきれず、彼女は思い切り、平手を二度振るった。それでも――彼はまだ口づけようとする。理性を失ったまま、しばらくのあいだ、ただ唇を重ねていた。どこから湧いたのか分からない力で、願乃は彼を突き放した。男の身体はソファの角に押し付けられ、腰に鈍い痛みが走る。それでも、彼は唇に触れ、かすかに笑った。「願乃……顔、真っ赤だ」羞恥と怒りが一気に込み上げ、願乃は急いでバスタオルを引き寄せる。「出て行って」彰人はそれ以上は踏み込まず、素直に身を引いた。男が去ったあと、願乃はソファに身を預け、しばらく呆然と座り込んだ。やがて、そっと唇に触れる。そこにはまだ、彰

  • 私が去った後のクズ男の末路   第1151話

    結局のところ、願乃は少し早めに席を立った。胸の内はひどく掻き乱されていた。あの光景はまるで時の歯車が噛み合わなくなったかのようで、眩暈を覚えるほど現実感がなかった。人というものはなんと厄介なのだろう。片方では確信をもって選びながら、もう片方ではどうしようもなく後悔している。――どうして、こんな結末になったのか。自嘲の念が静かに胸を満たす。それでも、生活は続いていく。彰人と自分のあいだには、一人の娘がいる。それは否定しようのない事実だった。だからこそ、彼と向き合えば、今でも胸が痛むとしても。向き合わなければならない。結代は十二歳。ちょうど思春期の芽が出始める年頃だ。願乃は子どもの気持ちを冷やす母親にはなりたくなかった。過去の出来事を何度も蒸し返し、父親への憎しみを心に植えつけるようなことは決してしない。心に愛を持つ子どもこそが、遠くまで歩いていける。そうしてこそ、将来、より多くの幸福を掴めるのだと、彼女は信じていた。胸のざわつきを抑えきれず、願乃は脇に置いたバッグから細身の煙草を一本取り出した。火をつけ、唇に運んで、ゆっくりと一息吸い込む。淡い煙が風に溶けていく。半分ほど吸ったところで、もう消そうと思った、その瞬間――先に伸びてきた手があった。彼女の指から煙草を奪い取り、そばで押し消す。続いて、低く掠れた男の声が落ちた。「二年も会わないうちに、煙草を覚えたのか。願乃……前は煙の匂い、あんなに嫌ってたのに」願乃は黙って彼を見つめた。しばらくしてから、低く言葉を落とす。「あなたが言ってるのは昔の願乃よ。今、あなたの前にいるのはメディアの社長。大きな会社を動かしていれば、煩わしさもあるし、煙草だって吸う。それに――彰人、あなたも時間を巻き戻せないでしょう。全部をやり直すことなんて、できない。私だって、選べるなら、こんなに険しい道は選ばなかった。もしあなたが現れなければ、メディアは最初からプロ経営者体制だったはず。でも、あなたは現れた。周防家の婿にまでなった。変わったのは私じゃない。あなたよ。あなたがすべてを変えたの」男は何も言わなかった。ただ、彼女の言葉を受け止める。どうしようもないのだ。彼は手放せない。けれど、それ以上に――願乃のいない人生など、耐えられなかった

  • 私が去った後のクズ男の末路   第1150話

    やがて、黒いワゴンは周防本邸へと滑り込んだ。前回、二人でここへ戻ってきたのは――もう、三年近く前になる。三年という時間はまるで隔世の感があった。車が停まると、運転手は空気を察して車を降りた。願乃も続いて降りようとしたが、彰人が彼女の小さな腕を強く押さえ、行かせまいとする。闇の中、その瞳にははっきりとした乞い願う色が浮かんでいた。「少しだけ、話さないか、願乃。こうして言葉を交わすのはもう本当に久しぶりだ」かつて、あれほど親密だった二人。風呂上がり、彼女はいつも甘えるように彼の肩に寄り添い、その日起きた些細な出来事を話した。新しく覚えた小さなケーキの作り方。結代が学校で起こしたちょっとした出来事。どれも取るに足らない話なのに、彰人はいつも根気強く聞いていた。彼女の小さな口が止まらなくなるのを眺めながら、やがて堪えきれなくなって彼女を抱き倒し、二人は絡み合った。――あの頃はどれほど甘美だっただろう。その甘さはほぼ十年も続いた。だが誰が想像しただろう。鈴音という存在が割り込んでくることを。今に至っても、願乃は「なぜ離婚しなければならなかったのか」を、うまく言葉にできない。計算だけで言えば、決して得な選択ではなかった。それでも分かっていた。ここを去らなければならない、と。譲歩しても、結婚は元には戻らない。むしろ、もっと歪むだけだ。人の感情とは、奇妙なものだ。去った人ほど、美しく思える。願乃の声はかすれていた。「誰のせいだと思ってるの?」彰人の喉仏が大きく上下する。「俺だ、願乃。俺のせいだ」願乃は力任せに腕を振りほどき、ドアを開けて降りた。彰人もそれ以上引き留める術はなく、後を追う。周防本邸の執事や使用人たちが行き交い、好奇の目で二人を見た。この光景を見るのは本当に久しぶりだったからだ。だが彼らが彰人にかける呼び名は「氷室さん」であって、「彰人様」ではなかった。邸内は一新されていた。年明け前に、全面的に改装されたのだ。宵の口。奥から、朗読する声が聞こえてくる。――結代の声だ。澄んでいて、少し低くなった。もう、幼い子どもの声ではない。……願乃が中へ入ると、執事が恭しく頭を下げた。「願乃様。旦那様と奥様は外出中で

  • 私が去った後のクズ男の末路   第1149話

    二人は細部まで詰め、話はまとまった。表向きにはすべてが順調だった。だが願乃は分かっている。決して順調などではない、と。相手は彰人だ。どこに地雷が仕込まれているか分からない。願乃はこの男を一瞬たりとも侮らなかった。――十年ものあいだ、同じ寝床で眠っていた相手なのだから。会談が終わり、双方はそれぞれ秘書を伴って会所を後にした。地下駐車場。願乃が車に乗り込んだ、その瞬間だった。コツン、と車窓が叩かれる。窓を下ろすと、そこには相変わらず端正な身なりの男が立っていた。「相乗りさせてもらえないか。車が故障していてね。今日は結代と約束している。作文コンクールで一等を取ったそうだ。一緒に食事をする、と言った」願乃は車内から、低く問い返す。「まだ、周防本邸に行くつもり?一緒に食事?結代が食べている横で、あなたは座って見ているだけでしょう。彰人、あなた……耐えられるの?」……男は微笑んだ。声はどこまでも穏やかだ。「父の愛はすべてに勝つ」前席の雅南は言葉を失った。――図太すぎる。あれだけ狂った真似をしておきながら、単身で周防本邸の前に現れるなんて。数千億を現金化した男だ。数千円じゃない。周防本邸の人間に、文字通り食い殺されてもおかしくないのに。だが――予想外にも。願乃は車のドアを開けた。「乗って」そうして、彰人が後部座席に乗り込む。同時に、向かいではモナがロールスロイス・ファントムを発進させた。雅南は心の中で「すごい」と呟いた。願乃は何事もなかったように後部座席に座り、ひと言も発さない。黒いワゴンが静かに走り出し、次の交差点で雅南を降ろした。後部座席に残ったのは元夫婦の二人だけ。ようやく私的な会話ができる空気の中で、彰人が低く言った。「鈴音が亡くなった。願乃、俺たちは……」願乃は静かに息を吐き、薄く笑った。「正直に言うわ。彼女が死んだかどうかなんて、私にはどうでもいい。喜びもしない。私の結婚を滅茶苦茶にした以外、彼女は私を直接傷つけたわけじゃないもの。彼女が本当に憎んでいたのはあなたでしょう?薄情で、身勝手で、心変わりしたあなたを」その言葉にははっきりとした悪意が込められていた。彰人はそれを当然のように感じ取る。――ああ、成長したな。

  • 私が去った後のクズ男の末路   第337話

    一週間後、英達商事が入札候補の名簿を発表した。十二社が選ばれ、その中に栄光グループと翔和産業の名もあった。本入札まで残り一か月。栄光グループでは連日のようにチーム会議が開かれ、京介は分刻みの忙しさで駆け回っていた。半月の間に、彼はチームを徹底的に鍛え上げた。だが、誰一人として文句は言わない。京介は「周防の搾り屋」「生きた閻魔」として有名で、よほど肝の据わった者だけが、舞のもとでこっそり愚痴を漏らす程度だった。午後四時、チーム会議を終えた京介が社長室に戻る。舞は椅子の背にもたれ、手にした招待状を見つめ、どこか思案顔だ。京介は横を向き、机の端に腰を下ろす。「また誰か

  • 私が去った後のクズ男の末路   第287話

    夕陽がゆっくりと沈んでいく頃。山田は水の入ったグラスを手に、数錠の薬を持って小屋から出てきた。「京介、薬の時間だよ」山田は優しく声をかけた。京介はまだ、じっと朝霞川の橋の方を見つめていた。その目には静かな情熱が宿り、まるで次の瞬間にも、橋の向こうから白いワンピースを着た少女が現れるような気がしていた。彼女は、きっと舞という名前で——絵の道具を背負っていた気がする。山田は、その姿を見つめながら、胸の奥が締めつけられるような感覚に包まれていた。京介が最後に意識を取り戻した日。彼はこう言った。「朝霞川のそばで暮らしたい。ここは舞にプロポーズした場所なんだ。

  • 私が去った後のクズ男の末路   第322話

    しばらくして、京介が姿を現した。オフィスの扉口に立ち、舞が自分のかつての執務机で仕事をしている様子を眺める。胸の奥に、懐かしさと同時に切なさが込み上げる。——たった一人で、総資産二兆円規模のグループと三人の子どもを抱えているのだ。想像するだけで、その重さがわかる。本気を出せば——つまり、記憶を取り戻したことを明かせば、状況は一変する。だが、以前に栄光が発表した広報文を考えれば、ここで正体を明かすのは軽率だ。株主の不安を煽り、舞の立場まで揺らぎかねない。ましてや、あのAIロボットの入札案件は、京介にとって絶対に落とせない仕事だ。翔和産業の岸本雅彦(かたぎりまさ

  • 私が去った後のクズ男の末路   第303話

    澄佳「うち……もうお金持ちだよ」澪安は小さな顔を真っ赤にして、「じゃあ、ぼくがお医者さんになる!」澄佳はしばらく黙ってから、小さな声で言った。「……ママがね、そういうことは全部やるって。私たちは元気に、大きくなって幸せに育てばいいんだって」横で聞いていた山田は、胸の奥が熱くなり、思わず目元をぬぐった。——奥様は、本当に子どもたちをよく育てている。京介の病のせいで、家の中はずっと重苦しい空気に包まれていた。それでも、今日は大晦日。夜になって、輝は何束かの線香花火を買って帰ってきた。暮れなずむ庭に、黒いワゴンが滑り込む。輝は京介の従兄で、背丈も顔立ちもよく似てい

続きを読む
無料で面白い小説を探して読んでみましょう
GoodNovel アプリで人気小説に無料で!お好きな本をダウンロードして、いつでもどこでも読みましょう!
アプリで無料で本を読む
コードをスキャンしてアプリで読む
DMCA.com Protection Status