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第187話

Author: 風羽
夜は更け、街は静寂に包まれていた。

京介は一人書斎に立ち、窓の外に広がる雪景色を見つめていた。

脳裏に繰り返し浮かぶのは、舞が言葉にならない声で泣きながら何かを訴えようとする姿。絶望の涙、その震える眼差し。

舞は、きっと……今の状況を受け入れられないだろう。

黒い夜空を見つめる彼の目は、どこまでも沈んでいた。

彼は舞を本当に幸せにしたことがあるだろうか。いつも傷つけて、裏切って、泣かせてばかりだった。これが愛するということだろうか。

……

翌朝、京介の姿はなかった。

綿雪が降り積もる中、舞は一人で身支度を整え、食事をとろうと居間へ向かった。

妊娠している身体では、食欲がなくても無理にでも口に入れなければと、そう思っていた。

ドアを開けたその瞬間——彼女の動きが止まった。

ガラス戸の向こうに、優しい笑顔で立っていたのは——葉山祖母だった。片手に竹籠を提げ、もう一方の腕にはシロを抱いていた。

舞はしばらく呆然と立ち尽くし、唇がかすかに震えた。

「……おばあちゃん……」

その微かで不明瞭な声を、祖母はしっかりと聞き取った。

「来たよ、舞」

葉山祖母はシロを床に
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良香
おばあちゃんってまさに賢母なんよ。 あの京介がおばあちゃんの言葉には素直に耳を傾ける。おばあちゃんが最大、最上の愛情を注いだ子なんだもんね。 京介、君になれるか?そんな親に。 無償で見返りを伴わないただただ注ぎつづけるだけの愛を子に与える親に。
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