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第587話

Author: 風羽
澄佳は二秒ほど彼を見つめた。

——本当に整った顔立ち。

思わず心の中でつぶやく。章真が大きくなったら、きっと女の子たちを夢中にさせるに違いない。

けれど……翔雅は、確か会食だと言っていたはず。こんなに早く終わったの?

夜は墨を流したように深い。だが、その闇よりもなお翔雅の瞳は濃く沈んでいた。

彼は元妻を見据え、助手席のドアを開ける。

「乗れ」

澄佳は話すべきことがあった。ためらうことなく車に乗り込む。

翔雅は彼女のドアを閉め、自ら運転席に回り、シートベルトを締めてハンドルを握った。

「俺の送ったメッセージ、見たか?どう思った」

メッセージ?

澄佳は一瞬きょとんとしたが、やがて思い出す。

「あなた、取り消したじゃない。だから見ていない」

横顔で彼女を見つめながら、翔雅はようやく正面から彼女を見られた。以前よりも美しい容貌。以前と変わらぬ挑発的な気配。胸の奥が嫉妬でざらつき、口調はますます険しくなる。

「本当に見る暇もなかったんだろうな。全部の時間を智也との逢瀬に費やして。未婚同士、ちょうどいいじゃないか。昔の恋が燃え上がるには」

「翔雅、わざわざそれを言うた
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