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第682話

Author: 風羽
翔雅は振り返りもせず、背を向けて去った。

彼はマンションに移り住み、すぐに三城弁護士へ電話をかけ、離婚の手続きを一任した。

すべて終わったのは深夜だった。

シャワーを浴び、ベッドに横たわると、思わず過去を呼び起こしてしまう。

——澄佳はどうしているのか。芽衣と章真は元気にしているのか。

普段なら、智也のことを鼻にもかけなかった。

だが、その夜、頼れるのは彼しかいなかった。翔雅は思わずLINEでメッセージを送った。

【澄佳は大丈夫か?子どもたちはどうしてる?】

返事は期待していなかった。少なくとも、すぐには返ってこないと思っていた。

ところが五分後、智也から返信が届いた。その内容は、翔雅を絶望へと突き落とすものだった。

彼は携帯を置き、両手で顔を覆った。

株なんてどうでもいい。裏切られたこともどうでもいい。

ただ——澄佳が生きていてほしい。それだけを願った。

……

やがて翔雅は、半月に一度はベルリンへ飛ぶようになった。

ガラス越しに、静かに眠る彼女を見つめる。命が少しずつ削られていく姿を見届ける。

大半の時間、彼は病室に張り付き、彼女の傍らにいることを選ん
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