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第2話

Author: satomi
last update Last Updated: 2026-01-25 07:37:45

 そんな塁だもの。

 あの男が浮気している事なんかすぐに突き止めたわよ。ラブホのアメニティとか探し当てるあたり感心するわ。

 私も気付いてたけど、物証がなかったのよね。塁のおかげで物証ゲット!

 これで堂々と向こうに慰謝料を請求できるというものです。お金に困っているわけでは全くないんですけど。むしろ、あの男よりも資産があるし。

「えーと、矢嶋敦志さん?ちょっといいかしら?」

「なんだよ阿婆擦れが。お前が何を言っても復縁はしないからな?」

 この課からは爆笑が巻き起こる。どんだけこの男はある事ない事自分が悲劇のヒーローのように言いふらしたんだろう?違う私を貶めたんだ。

「まず、私を貶めたことへの謝罪を要求します。矢嶋さんが所属している課では私は随分と貶められているのでは?」

「関係ないだろう?」

「名誉棄損です。さらに、あなたが私と別れる前からあの女性と付き合っていた物証がうちにはあります。塁が発見しました。よって、慰謝料を請求します」

「おいおい、生活に困窮しているのか?いろいろ言ってくれるじゃねーの?」

「では、法廷の場に持ち込んでも構わないと?あなたの名誉などが失われますが構いませんよね?」

「ああ、いいぜ?ただし、弁護士を雇う金があるんだったらな!アハハ」

 有り余ってますが?

 そうですか、法廷希望で構わないとのことですね?わかりました。

 私はすぐに離婚裁判が得意な弁護士さんを雇った。

「あなたの希望は慰謝料の請求と名誉の回復を建前として、矢嶋敦志氏の社会的抹殺で構いませんか?」

「はい、あっています。そうですねぇ、二度と私と塁には会わないようにしていただきたい」

「そうですよね。逆恨みで何らかの攻撃ってパターンもありますからね」

「これが物証となります。ラブホのアメニティです。このアメニティに付着している指紋なんかを調べれば誰が触れたものなのか、ハッキリするでしょう。ちなみにうちで…あ、今は矢嶋敦志氏が愛の巣とか言ってそこで暮らしています。そこで息子が発見しました」

「ラブホのアメニティですか…このアメニティを使用している若しくは使用していたラブホを当たればすぐにわかるでしょう。防犯カメラに証拠となる動画なんかが映っている可能性もありますね」

「散々会社で私の事をボロクソに貶めていたようですので、その件での名誉棄損も考えています。この件での証人は沢山いるでしょうね」

 矢嶋敦志氏と一緒になって私の事を貶めた連中もなんとか懲らしめたい。一律ボーナスカットしてやろうか?

「塁、母さんはちょっと怒ったからね?会社には本気で行くよ!」

「僕が怒らせたの?」

「違う違う!会社の人達が母さんを怒らせたの!許さないんだから‼」

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