/ 恋愛 / 私のおさげをほどかないで! / 13.バイバイ、私の初恋の人③

공유

13.バイバイ、私の初恋の人③

작가: 鷹槻れん
last update 최신 업데이트: 2025-08-24 20:22:22

 髪の毛を編み終えて時計を見ると、そろそろ19《しち》時で。

 のぶちゃんは昨夜、今日は19時過ぎ頃に連絡してくれるって言ってたはず。

 そろそろ電話がかかってくるかな?

 さすがにもう、料理をしている時間はなさそうだ。

***

 そういえば、何処で……とか話さなかったけど、のぶちゃんには何か考えがあったりするのかな?

 今からでもうちに来てもらう想定で、リビングで待っててもらって……多めに夕飯を作って食べてもらおうかな。

 実家にいる頃は、よくそんな風にしてたものね。

 そうすればお出かけしなくて良くなるし、奏芽さんに嘘をついたことにもならない。

 何気なくつい惰性気味に家《・》族《・》モ《・》ー《・》ド《・》でそこまで考えてから、「あ、でも……」と思う。

 ずっと私を妹くらいにしか思ってくれていないだろうと考えていた憧れののぶちゃん《お兄ちゃん》は、私のことを異性として見ているって話してくれたんだ。

 私も、奏芽《かなめ》さんに出会う前は、そう思ってもらえたらって願っていたはずで。

 そんな関係の私たちなのに。

 私がしようとしていることを、もしも奏芽《かなめ》さんがって置き換えてみたら、とてもじゃないけど心穏やかではいられそうにない。

 こ、こんなことしたらダメだ――。

 じゃあ、どうしたら?

 そもそも考えてみたら、今から私がのぶちゃんにしようとしている話は、お食事とかしつつ時間をかけてするような楽しいものではない。

 のぶちゃんの機嫌を取るみたいなあれこれを思い描いてしまうのは、後ろめたい気持ちを緩和しようとしている、私のずる賢さに過ぎないんじゃないかしら。

 そう思ったら、私がとるべき行動はそんな小賢しいことではなく、ひとつしかないじゃないって気がついた。

 のぶちゃんから電話があったら、何はさて置き彼がいる場所を聞こう。

 そして、相手のいるところまで出向くのは私であるべきなん
이 책을 계속 무료로 읽어보세요.
QR 코드를 스캔하여 앱을 다운로드하세요
잠긴 챕터

최신 챕터

  • 私のおさげをほどかないで!   15.気のせい?①

     奏芽《かなめ》さんとお付き合いさせていただくようになったのが、夏。 クリスマスやお正月といった、恋人同士には堪らない行事を経て、今は1月初旬です。 厚着しても身体の芯から冷え込んでくるような寒さの中、モコモコに着込んだ完全武装で私はバイトに向かっている。 ワインレッドのタートルネックセーターは、マフラーを巻かなくても首元をほかほか温めてくれる優れもの。 それに、タータンチェックのワイドパンツを合わせて、ミディアム丈の白いダッフルコートを羽織る。 本当は前ボタンは全て開けていた方が可愛いのは分かっているけれど、寒くて無理なので上から下まで全てのトグルボタンをきっちり留めて、しっかり寒風をシャットアウト。 足元は、くるぶし丈のワイドパンツの下に、厚手のタイツを履いて、ショートブーツで防寒に努めている。 タートルネックで保護された首には、さらに当然のようにマフラーを巻いているの。 奏芽さんがお仕事のないときならば、寒がりの私を暖かい車で送り迎えしてくれるんだけど、今日は連休明けで患者さんが多いらしくて無理で、頑張って歩いている感じ。 奏芽さんと出会う前はこれが普通だったのに、ダメだなぁ。甘やかされるとどんどん身体はそれに慣れてしまうみたい。「うー、寒いっ」 もふもふの手袋に包まれた手で、奏芽さんからクリスマスにプレゼントしていただいたコートの襟元をかき合わせるようにして身体を縮こまらせると、鈍色《にびいろ》の空を見上げた。 今にも雪が降り出しそう! アパートからバイト先まで徒歩5分足らずなのに、歩く距離が短すぎるのが逆にいけないのかな。 ちっとも身体が温まってこないの。 バイトモードできつめに編んであるおさげのせいで、奏芽《かなめ》さんとデートする時よりも頬に風が当たりやすいのもいけないのかもしれない。 そんな些細な差を考えてしまうくらいには、私、寒さ慣れしていないの。だって……私の地元、ここより冬がはるかに暖かかった気がするんだもの。*** バッグの中

  • 私のおさげをほどかないで!   14.余裕なんてあると本気で思ってんの?②*

    「ん、んっ……まっ」 奏芽《かなめ》さん、待って!と言いたいのに、喋れるような状態ではないの。 腰が砕けたみたいに足に力が入らなくなって、その場にくず折れそうになった私を、奏芽《かなめ》さんの腕がかろうじて座り込まないように繋ぎ止めている。 私がそんな状態になってしまっているのは分かっているはずなのに、奏芽さんは許してくれなくて――。 ギュッと抱き留められたまま、私は奏芽さんに口蓋《こうがい》を責め立てられて、戸惑いに逃げ惑う舌を執拗に絡めとられ、追い上げられていく。 奏芽さんの舌が口中を這い回るたびに、触れられたところからゾクゾクとした快感が身体を突き抜けてくるようで――。 私は目端に涙を浮かべて、徐々にヒートアップしていく自分の身体を持て余した。 下腹部がキュン、とうずいて……秘所からあふれ出した何かが、下着を汚してしまったのを感じる。 どうしよう、こんなの……知らなっ……。 そこに触れて、自分を慰めたこともない私は、自分の身体がこんなにふしだらな反応をするなんて思いもしなくて……。下へ触れられたわけでもないのにそこが淫らな状態になってしまったことが、たまらなく恥ずかしかった。 そうして、そうなってしまったことを、奏芽さんには気付かれたくないって思ったの。「や、……ぁっ」 あまりにも情報量が多すぎて、息をつぐのすら忘れそうになって、ぼんやりとしてきたところで、奏芽さんがやっと唇を離してくれる。 身体に密着した奏芽さんの下腹部に固く張り詰めた男性《ねつ》を感じた私は、自分の秘部が濡れてしまったのは、奏芽さんのそういう雰囲気に反応しているからだと気が付いて、一気に恥ずかしくなる。 こんな〝男〟の顔をした奏芽さんを、私は知らないっ。「かな、めさんっ、こんなの……ヤ、ですっ。お願、やめ……っ」 涙

  • 私のおさげをほどかないで!   14.余裕なんてあると本気で思ってんの?①*

     のぶちゃんとサヨナラして家に入ったと同時に、スマホが鳴った。「――か、なめさっ!?」 画面に表示された「鳥飼《とりかい》奏芽《かなめ》」という発信者名を見て、ドクン!と心臓が跳ねる。 そう言えば「帰りました」というメッセージには既読、ついたのかな? あの後バタバタしてしまって、それすら確認出来ていない。 でも着信があるということは、少なくとも奏芽さんはミーティングを終えられたんだと思う。 電話の鳴るタイミングが良すぎて、もしかしてどこかで見てらしたり?と思ったけれど、奏芽さんの性格からして、それならきっと姿を現していたと思う。 奏芽さんに隠れてのぶちゃんとふたりきりで会ってしまったことは、理由はどうあれとても後ろめたくて……私はきっと、見られていないと思いたいんだ。 そんなあれこれでソワソワしながら電話に出たら、「凜子《りんこ》、いま何してた?」と、いつもより更に低音に聞こえる抑えめの声音で問いかけられた。「あ、あのっ、家にいて……それでっ」 その雰囲気に気圧《けお》されて、思わず声が震えてしまう。「か、奏芽さんは――」 何をしていたのか?という質問に咄嗟に答えられなくて、思わず誤魔化すみたいに同じ質問を投げかけたら、気のせいかな。電話口から舌打ちが聞こえた気がしたの。「凜子、すぐ出てこられるよな?」 奏芽《かなめ》さんが、どこか感情の起伏に乏しい声でそう問いかけてくる。 その有無を言わせない言い方に呑まれて、即座に「はい」と答えてしまっていた。 どの道のぶちゃんと出かけるつもりで支度はしてあったし……問題はない……はず。 ただ、髪型が……、とぼんやり思ったところで、奏芽さんが「すぐ出てこられるよな?」と決めつけるような物言いをしたことに気がついて、心臓がドキドキと早鐘を打ち始める。 そう言えば奏芽さんも、私からの「何をしていたのか?

  • 私のおさげをほどかないで!   13.バイバイ、私の初恋の人⑥

    「そこまで……なの?」 ややして、のぶちゃんがポツンとつぶやくようにそう言って――。私はその声に恐る恐る顔を上げた。「凜《りん》ちゃんの気持ち、もうそこまで、かっちり固まってしまっているの?」 私の目をじっと見つめて、のぶちゃんが再度問い直してきた。 私はのぶちゃんの視線を真正面からしっかり受け止めて、小さくうなずく。「……はい」 そのままハッキリそう告げたら、のぶちゃんが小さく吐息を落とした。「そういう、1度こうだと決めたら頑《がん》として譲らないところ。……僕はね、凜ちゃんのそういうところが大好きなんだよ。――けど」 そこで私からふっと視線を逸らすと、 「けど、今回ばかりはその潔さが恨めしく感じられるね」 そう言って淡く微笑んだ。「のぶ、ちゃん……」 その笑顔が余りにも悲しそうで、私は思わず彼に近付きそうになって、でもそれはしたらいけないんだ、って思いとどまったの。 私の決断がのぶちゃんを傷つけることは最初から分かっていたことだ。ここで変に優しさを出すのは、ルール違反だ。「ごめんなさい」 のぶちゃんの気持ちに応えられなくて、ましてや、幼なじみとしてのお付き合いすら、今までのようにはいられないと線引きしてしまった。 心の中でそういう言葉を付け加えながら、私はもう1度のぶちゃんに頭を下げた。 *** 「お弁当、ぐっちゃになっちゃったね」 しばらくして足元に落ちたビニール袋を拾い上げたのぶちゃんが、中身を確認して苦笑する。「崩れちゃったけど、こっちの……凜《りん》ちゃんが好きな幕の内。もったいないし、もらってくれる……かな?」 ほんの少しおかずが寄ったり混ざり合ったりしてしまったお弁当を差し出されて、私は一瞬戸惑った。 これは受け取ってもいいの、かな? その迷いを察してのぶちゃんが言い募る。「さすがに僕もお弁当ふたつは無理だから。――お願い?」 言われて、確かにその通りだと思った私は、恐る恐る手を伸ばしてのぶちゃんからお弁当を受け取った。「凜ちゃん、僕――。今すぐには無理かもしれないけれど……ちゃんと気持ちの整理をつけるから。そうしたら、さ。また、幼なじみのお兄さんとしての立ち位置くらいは……キープさせてもらえない、かな?」 お弁当を介して、のぶちゃんの手が小さく震えているのが分かって――。私は素直に「

  • 私のおさげをほどかないで!   13.バイバイ、私の初恋の人⑤

    「今日は――。いいえ、今日だけじゃなくて……これから先もずっと……! 私、もう今までみたいにのぶちゃんと2人きりで密室にこもるようなことは出来ないの」 言って、扉を背中で押すようにして全開にすると、そのまま後ずさりながら外に足を踏み出す。 半ばまろび出るようにコンクリート打ちっぱなしの廊下に出たら、一気に足から力が抜けそうになった。 のぶちゃん相手に、外に出られたことがこんなにもホッと出来るとは思わなかった。 のぶちゃんは優しい人だから、いくらなんでも私を無理矢理どうこうなんてことはしないと信じてる。 でも、そう思っていても……のぶちゃんだって男性だし、もしもがないとも言い切れないから……。だから本当にすごく怖かったの。 のぶちゃんってば、扉が閉まったとき、多分無意識に、だと思うけど、鍵をかけたりするんだもん。 小さく吐息を落とすと、私は未だ玄関先に突っ立ったままののぶちゃんに声をかけた。「あのね、のぶちゃん。私、のぶちゃんの気持ちには――」  そこまで言ったところで、私はのぶちゃんに手を引っ張られて、気がついたら彼の腕の中に抱きしめられていた。  のぶちゃんの手から、お弁当の入ったビニール袋が音を立てて落ちる。「えっ、あっ、あのっ、のぶちゃんっ!?」 ギュッと胸元に身体を押さえつけられて、抗議の声が押しつぶされたようにくぐもって聞こえた。「外に出たから安心しちゃったの? このアパートの先が袋小路になってるの、知らないわけじゃないよね、凜《りん》ちゃん」 言われて腕を緩められた私は、のぶちゃんが指差した先に、彼の車を垣間見る。  車はのぶちゃんが言ったように、アパートの前の道を数mそのまま行った先の、どん詰まりのところに寄せられて停められていた。「道の先がないってことはさ、このアパートに用がある人以外はここを訪れないってことだよ?」 夕闇に包まれつつある、黄昏時《たそがれどき》。  薄闇の中、廊下のシーリングライトに照らされた中で、のぶちゃんがポツンとつぶやく。「ホント、腹立たしいくらい凜ちゃんは無防備だ」 1フロアに2世帯ずつ、計4世帯しかない2階建てのアパート。  2階《同フロア》に住んでいるお隣さんは、いつも深夜近くならないと戻ってこないのを、私、経験で知ってる。「凜《りん》ちゃんが僕に何を言いたいのか……さすがに

  • 私のおさげをほどかないで!   13.バイバイ、私の初恋の人④

    「凜《りん》ちゃん、久しぶりだね。元気にしてた? ……って、あれ? もしかして……出かけようとしてた?」 背中に背負ったままの小ぶりのサッチェルバッグにふと視線を移されて、そう問いかけられてしまう。「あ、うん。出かけようと……っていうか。えっと……。――のぶちゃんから連絡があったらすぐに出られるようにって支度してたの」 嘘をついても仕方ないので、連絡をもらったらこちらから出向こうとしていた旨も含めて素直に話した。「そっか……」 言って、そんなに広くない玄関内に一歩足を踏み入れてきたのぶちゃんを、私はキョトンと見上げる。「……のぶちゃん?」 聞いてなかったのかな? のぶちゃんが兄妹《きょうだい》という認識を越えてしまった今――。 そうして私がのぶちゃんを“憧れのお兄ちゃん”としてしか見ていないと気付かされてしまった今――。 「いくら幼なじみとはいえ、男女が部屋にふたり切りになるのは良くないと思って」って、私、ちゃんと伝えたはずなんだけどな? 距離を詰めてきたのぶちゃんが、いつもとは少し様子が違うように感じられて、私は何となく不安になる。 私の方へ近づいてきたのぶちゃんに押されるように半歩下がって彼を見上げたら、のぶちゃんの背後で玄関扉が乾いた音を立てて閉まって――。 それと同時に後ろ手でドアに施錠をするのぶちゃんを見て、ますます不安になる。「あ、あのっ、でっ、出かけ……ないの?」 動揺していることを悟られたくなくて、努めて冷静な声を出したつもりだったのに、緊張して噛んでしまった。「今日はね、車もちゃんと迷惑にならないところに停めてきたし、そこのコンビニでお弁当も買ってきたんだ。僕、仕事後で疲れてるし、出来たらアパート《ここ》で話したいな? ――ダメ?」 手に提げたビニール袋を軽く持ち上げて見せられて、私は言葉に詰まる。 家にのぶちゃんを上げるのはアウトだと、心が叫んでる。 だってのぶちゃん、私のこと、妹として見てない……んだよ、ね? 背中に嫌な汗が伝って、ゾクゾクする。私はそれを振り払うように生唾を飲み込んだ。「さっきも言ったけど……へ、部屋にふたりきりは……その、余り良くないかなって」 狭い玄関先で押し問答みたいになるのは嬉しくない。でも……でも……。 そわそわと視線をさまよわせる私に、のぶちゃんがほぅっと吐息を

더보기
좋은 소설을 무료로 찾아 읽어보세요
GoodNovel 앱에서 수많은 인기 소설을 무료로 즐기세요! 마음에 드는 책을 다운로드하고, 언제 어디서나 편하게 읽을 수 있습니다
앱에서 책을 무료로 읽어보세요
앱에서 읽으려면 QR 코드를 스캔하세요.
DMCA.com Protection Status