学園のお嬢様なのにカースト底辺の汗クサ小太り男子の匂いでオ◯ニーしちゃってます💦:香の檻-Cage of Scent

学園のお嬢様なのにカースト底辺の汗クサ小太り男子の匂いでオ◯ニーしちゃってます💦:香の檻-Cage of Scent

last updateLast Updated : 2025-07-10
By:  道中ヘルベチカUpdated just now
Language: Japanese
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学園のお嬢様・香織は、クラスメイトであるカースト底辺男子・拓海の汗と土の匂いを嫌悪しながらも、魔法にかけられたように禁断の自慰に溺れる。拓海は小太りで顔もイマイチだが、香織は彼の真摯さや努力を垣間見、やがて彼に惹かれていく。時に高飛車な態度を取りつつも拓海との親睦を深め始めるが、ある日、非行男子生徒3人による性的な暴行を受けてしまう香織。拓海は香織を救うも、あらぬ疑いをかけられ停学の危機に。香織は拓海を救うため、全校生徒に自分が受けた屈辱的な暴行を告白し、拓海を復学へ導く。やがて香織と拓海の愛は急接近を迎え、大人の男女の関係へ――。王道ラブストーリーを詩的な文体とリアルな官能表現満載で送る。

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Chapter 1

第1話:出会いと嫌悪

“香りとは檻である”

それは霧と薔薇の香りに包まれた黄昏を生きた、かの有名なフランスの詩人の言葉だったろうか。甘い香り、心地よい香り、不快な香り――さまざまな香りが世の中にはあふれているが、それらは時として人の心を捕らえる。そして一度囚われると、決して逃れることはできない。

春の終わり、学園の庭園に咲く薔薇の香りが風に乗り、香織の鼻腔を優しく満たしていた。大手投資会社の代表を父に持つ令嬢、藤堂香織は、学園でひときわ輝く存在だった。長い黒髪が風に揺れ、白い制服の襟元から覗く肌は陶器のように滑らかで、歩くたびに周囲の視線を集めた。

だが香織にとって最も重要なのは、視覚的な美しさではなく、匂いだ。幼い頃から香りに異常なほど敏感だった。母が愛用していた高価なローズ・ド・メイの香水、庭師が手入れする芝生の青々とした息吹、書庫に漂う古書の紙の匂い――それらは彼女の心を静かに満たし、時に昂らせた。

(今日も薔薇が綺麗ね)

目を閉じ、深く息を吸い込む。甘く濃厚な花の香りが鼻腔に広がり、一瞬だけ現実から切り離されたような感覚に陥る。彼女にとって、匂いは世界を理解する鍵であり、自分自身を定義する一部だった。だからこそ、不快な匂いには我慢がならなかった。汗臭い教室、油っぽい食堂の空気、そして――。

「うわっ、ごめん!」

突然、鈍い衝撃が香織の肩を襲った。よろめき、反射的に目を開けると、目の前に立っていたのはボサボサ頭で小太りのクラスメイトだった。

名前は……思い出せない。ただ彼が、いつも汗にまみれ、だらしなく制服を着崩しているということだけは覚えていた。学園カーストでは底辺の部類だ。香織の鋭い視線を浴び、彼――“小太り”は、気まずそうに頭をかきながら立ち尽くしていた。

「見ていなかったのかしら? 気をつけなさい」

香織の声は冷たく鋭い。彼女は一歩下がり、“小太り”との距離を取ろうとした。だがその瞬間、風が向きを変え、彼の匂いが香織を直撃した。汗と土が混ざったような、野性的で生々しい臭気。それは薔薇の甘美な香りを一瞬でかき消し、彼女の鼻腔を暴力的に犯した。

「っ……何!?」

思わず顔をしかめ、手で鼻を覆う。“小太り”の匂いは、彼女がこれまで避けてきたすべてを体現しているようだった。汗に濡れた制服から立ち上る湿った熱気、運動場で転がった後の土の粒子、そして何か得体の知れない生活臭。胃が締め付けられ、吐き気を催すような。

(なんて下品なの……耐えられない……!)

慌てて踵を返し、その場を立ち去った。“小太り”は何か言おうとしたが、香織の背中はすでに遠ざかっていた。

教室に戻っても、香織の苛立ちは収まらなかった。机に座り、頬杖をつきながら“小太り”のことを考える。あの不潔な男子が学園の美しさを汚しているような気がしてならなかった。彼女の周囲にはいつも洗練された友人達がいて、彼らの纏う香水や整髪料の香りが心地よい調和を生み出していた。それに比べて、あの“小太り”の存在は異物そのものだ。

(どうしてあんなのと同じクラスなの? 空気を汚すだけなのに……)

4月にクラスが決まってから今に至るまで、香織にとってあの“小太り”は完全に下の存在だった。相手にしようと思ったこともなく、ほとんど意識の外へ追いやっていた。

しかし今、香織に遅れて彼が教室に戻ってきた瞬間、またその存在が香織の意識にヌルリと潜り込んできた。視界の片隅に彼の姿が映るだけで例の匂いが漂ってくるよう。二人の席は、クラスの端から端ほど離れているのにも関わらずだ。

これ以上、意識するわけにはいかない。香織は小さくため息をつき、机の上のノートに目を落とした。だが、心の中では別の感覚が蠢き始めていた。あの匂い――確かに不快で、耐え難いものだった。なのに、なぜかその記憶が頭から離れない。

今も鼻の奥にこびりついているような感覚が彼女を苛立たせ、同時に奇妙なざわめきを呼び起こしていた。

放課後、香織は庭園のベンチに腰掛け、鞄から小さな香水瓶を取り出した。フローラル系の軽やかな香りは、彼女のお気に入りだ。瓶の蓋を開け、指先に一滴垂らす。首筋に塗り込むと柔らかな花の香りが広がり、心が落ち着いてくる。

(これでいい。これが私にふさわしい)

彼女は目を閉じ、自分の香りに包まれることで“小太り”の記憶を上書きしようとした。だが努力も虚しく、脳裏に再びあの臭気が浮かぶ。汗と土、そして何か生々しいもの。香織は眉を寄せ、唇を噛んだ。

(どうして思い出しちゃうの?)

己に問いかけるも、答えは見つからない。代わりに、胸の奥で微かに鼓動が速まるのを感じた。それは嫌悪感とは少し違う、不思議な感覚だった。

その夜、香織は自室のベッドに横たわり、天井を見つめていた。カーテンの隙間から差し込む月光が、薄暗い部屋を淡く照らす。目を閉じ、今日一日を振り返る。薔薇の香り、友人の笑い声、そして――“小太り”の匂い。あの瞬間が鮮明に蘇った。

汗の湿った熱気、土のざらついた匂い、そしてかすかに感じた、彼の体温が混ざった何か。呼吸が荒くなり、思わず指先でギュッとシーツを握る。

(気持ち悪い……気持ち悪いはずなのに……)

彼女は呟きながら、鼻腔の奥に残るその感覚を追いかけるように息を吸った。すると、体の奥から熱が湧き上がるような感覚が広がる。嫌悪感のはずなのに、なぜか下腹部が疼き始めた。父の書斎で、こっそり大人向けの恋愛小説を読んだときの、あの感覚に似ている。戸惑いながらもその衝動に抗えず、右手をゆっくりと胸元に滑らせた。

薄いナイトドレスの上から、自分の乳房をそっと押さえる。柔らかな膨らみが指先に伝わり、吐息が漏れた。“小太り”の匂いが脳裏を支配する中、指は無意識に動き、布越しに尖った先端を軽く摘む。

「んっ……」

小さな声が部屋に響き、慌てて唇を噛む。だが、手は止まらない。左手を下へと這わせ、太ももの内側を撫で上げた。そこはすでに熱を帯び、微かに湿り気を覚えていた。

(私が……こんなこと……)

自己嫌悪が頭をよぎるが、“小太り”の匂いの記憶がそれを上回る。汗と土の臭気が彼女の理性を溶かすように広がり、指先が秘部に触れた瞬間、全身が震えた。

ピチャ……。

そんな音が聴こえたと錯覚してしまうほど、そこはもう濡れてしまっていた。香織は目を閉じ、“小太り”の匂いを思い浮かべながらゆっくりと、細長い指の先でクリトリスをこすり始める。

「う……くっ……」

こんなことがしたくなるのは、官能的なあの小説を読んだとき以外では初めてだ。いつもなら物語に出てくる紳士的な恋人役の男性達を、恋焦がれるハリウッド映画の二枚目俳優達の顔に重ねながら事に至るのに。

しかしいま香織を駆り立てているのは、ボサボサ頭の“小太り”と、その醜悪な汗の匂いだ。そんな自分が信じられず気が狂いそうになりながらも、なぜか指の動きが止められない。魔法にでもかけられたみたいに。

「あ……うあ……」

息が乱れ、シーツが擦れる音が静かな部屋に響く。嫌悪感と快感が混じり合い、香織は初めて味わう混乱の中で頂点に達した。

「はぁ……っ」

短い喘ぎとともに体が弛緩し、呆然と天井を見上げた。“小太り”の匂いが、彼女の体に刻まれた証のように残っている気がした。

翌朝、学園に向かう道すがら、香織はいつもより意識的に周囲の匂いを嗅いだ。朝露に濡れた草の香り、通りすがりの生徒達の整髪料、そして遠くで聞こえる運動場の喧騒。すべてが普段通りのはずなのに、心が落ち着かない。“小太り”の匂いが、嗅覚に刻み込まれた傷のように消えることなく疼き続けていたからだ。

(またあのだらしない姿を見れば、きっとこの変な魔法も解けるはずよ)

自分に言い聞かせるように呟き、気を取り直して校門をくぐる。だがその日の授業中、彼女の視線は何度も教室の隅にいる“小太り”へと向かうことになる。そして風が彼の匂いを運んでくるたび、再び心が乱されるのだった。

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第1話:出会いと嫌悪
“香りとは檻である”それは霧と薔薇の香りに包まれた黄昏を生きた、かの有名なフランスの詩人の言葉だったろうか。甘い香り、心地よい香り、不快な香り――さまざまな香りが世の中にはあふれているが、それらは時として人の心を捕らえる。そして一度囚われると、決して逃れることはできない。春の終わり、学園の庭園に咲く薔薇の香りが風に乗り、香織の鼻腔を優しく満たしていた。大手投資会社の代表を父に持つ令嬢、藤堂香織は、学園でひときわ輝く存在だった。長い黒髪が風に揺れ、白い制服の襟元から覗く肌は陶器のように滑らかで、歩くたびに周囲の視線を集めた。だが香織にとって最も重要なのは、視覚的な美しさではなく、匂いだ。幼い頃から香りに異常なほど敏感だった。母が愛用していた高価なローズ・ド・メイの香水、庭師が手入れする芝生の青々とした息吹、書庫に漂う古書の紙の匂い――それらは彼女の心を静かに満たし、時に昂らせた。(今日も薔薇が綺麗ね)目を閉じ、深く息を吸い込む。甘く濃厚な花の香りが鼻腔に広がり、一瞬だけ現実から切り離されたような感覚に陥る。彼女にとって、匂いは世界を理解する鍵であり、自分自身を定義する一部だった。だからこそ、不快な匂いには我慢がならなかった。汗臭い教室、油っぽい食堂の空気、そして――。「うわっ、ごめん!」突然、鈍い衝撃が香織の肩を襲った。よろめき、反射的に目を開けると、目の前に立っていたのはボサボサ頭で小太りのクラスメイトだった。
last updateLast Updated : 2025-07-10
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第2話:匂いの残響
3時間目の授業中、香織はノートに視線を固定していた。教室の空気は生徒達の吐息と紙の擦れる音で満たされ、普段なら彼女にとって心地よい静けさだ。が、今日は違った。例の“小太り”が教室の後ろから前へと移動してきたのだ。風が彼の汗ばんだ制服を揺らし、その匂いが再び香織を襲う。汗と土、そして微かに感じる体温の混ざった臭気。彼女は一瞬息を止め、平静を装った。(またこの匂い……最悪……!)内心で毒づきながら、咳払いをして姿勢を正す。だが鼻腔に侵入したその匂いは、昨夜の記憶を呼び覚ます引き金となった。シーツの上で指を動かし、“小太り”の匂いを思い出しながら快感に震えた自分。頬が熱くなり、膝が微かに震える。冷静を装い、ペンを握り直してノートに意味のない線を引いた。と、“小太り”が近くを通り過ぎて席に戻る。その一瞬の間に香織の心は再び乱れ、シャープペンシルの芯が折れた。昼休み、香織は一人で庭園のベンチに座った。薔薇の香りに癒されようと目を閉じるが、“小太り”の匂いが頭から離れない。苛立ちを隠せず、爪を掌に食い込ませる(どうしてこんなものが私を支配するの?)自問するが、答えはない。鼻の奥に残るあの臭気が、まるで生き物のように蠢いている気がした。再び香水を首筋に擦り込んで上書きしようとしたが、“小太り”の匂いがそれを凌駕し、執拗に彼女の鼻腔に居座り続けた。午後の授業が始まると、香織の
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