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92話

Author: 籘裏美馬
last update publish date: 2026-03-11 18:35:38

胡桃は、誠司と通話を切った後いそいそと支度を始めた。

うきうきと自室で部屋着から気合いの入った下着に着替え直し、誠司が好きそうな露出の多い服装に着替える。

香水をたっぷり吹き掛け、メイクも直して鏡の前で自分の姿を確認した胡桃は、真っ赤な唇をにんまりと歪めた。

「──うん、可愛い♡もみじなんかより、私の方が全然可愛い♡」

胡桃は軽い足取りで階段を降りると、リビングのソファでゆったりと足を組んで座り、雑誌を読んでいた母親に近付いて行く。

足音に気が付いたのだろう。

母親が雑誌から顔を上げた。

「あら、胡桃?出かけるの?」

「うん。誠司から呼び出されちゃった。もみじの奴が今あの死にかけのじいさんとばあさんの所に泊まってるんだって。だから今日と明日は誠司の家に泊まるわ」

「あら、あの死に損ないの所に泊まってるの?それはちょうど良いわね」

「うん。誠司も今はもう私の体に夢中だから、そのうちもみじに離婚を切り出すんじゃないかしら?」

ふふふ、と笑いつつ胡桃は母親の後ろから抱きつく。

母親は胡桃の頭を撫でつつ、満足そうに頷いた。

「そうね。玖渡川の人間はみんな不幸になら
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あんこ
不倫を応援する親… 胡桃自体父親が違ったりしてね( ゚д゚)、ケッ
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