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第8話

Author: サカエ
1年後。

幸太は心身ともにぼろぼろになっていた。

脳に深刻なダメージを負い、うつ病も併発し、骨と皮だけのように痩せ細っていた。

さらに皮肉なことに、不潔で無軌道な生活がたたり、感染症まで患っていた。

命に別条はないとはいえ、幸太にとってはその屈辱的な現実が何よりの苦しみだった。

幸太はボロアパートに身を隠して暮らしていた。かつて、直美と初めて一緒に住んだ部屋だ。

彼はそこを買い戻し、失った面影を探そうとしていた。

しかし、そこにもう直美の気配など残っていなかった。

ある日、幸太が街を歩いていると、ふと見慣れた後ろ姿が目に入った。

その女性は2歳くらいの子供と手をつなぎ、幸せそうに微笑んでいた。

「直美?」

幸太は狂ったように駆け寄り、その女性を呼び止めた。

振り返った顔は、まったくの別人だった。

「あの、人違いですよ」

幸太はその場に立ち尽くし、目の奥の光がすうっと消えた。

そうだ。直美は、もうこの世にはいない。

あの冷たい秋の日に、死んだはずだ。

家に戻り、鏡の中のやつれた、病的な顔をした自分を映し出している。

これが報いなのだろうか?

かつて誇
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