Masuk深い夜の帳が、王都の塔を包み込んでいく頃、琉苑は再び神殿の最奥部へと足を向けていた。
扉の前に立ったまま、彼は自分の手のひらを見下ろし、赤く淡く浮かび上がる紋に触れそうで、しかし恐れを抱いてそのまま静かに引いた。
選ばれた者としての印とは、こうして自分の皮膚に刻まれている。だが、それを認めたくないという気持ちが、胸の奥で重たく沈んでいた。
神殿の奥廊を進むたび、空気が変わった。
燃えるような熱気ではなく、冷えた金属を噛むような冷たさ。
床の石は静まり返り、輝きを削がれた灯が壁にぶつかってきて、彼の影を伸ばした。
その影の中に、自分ではない何者かの輪郭が映り込んだような気さえして――
琉苑は息を止め、つぶやいた。
「誰か…いるのか」
しかし返ってきたのは、ただ闇の深さだけだった。
だが、扉のひとつが音もなく開いた瞬間、背後で侍女たちの揃った気配が揺れ、二度とは戻らぬ静けさを告げていた。
扉の向こう、薄暗い間。壁面には古びた碑文が刻まれていて、それらは琉苑の呼吸に反応するかのように淡く光を宿す。
指を走らせると、文字のひとつが淡紅に染まり──
「…番を悔いず、契を留める者、神と共に在らん」
読み上げる声はなくとも、言葉が身体の奥に飛び込んでくる。
琉苑は立ちすくみ、足元の石が微かに震えるのを感じた。
そのとき、彼の肩を冷たい風が撫で、視界の隅に“動く影”が映った。
振り返ると、そこには人型の竜が立っていた。
褐色の肌を銀の髪が覆い、金色の瞳が琉苑を捕らえている。
その姿に、彼は一瞬、足が止まり、鼓動が荒くなった。
「シュア…?」
声にならない呼び名を、彼の唇が漏らした。
竜は言葉を選ぶように、静かに口を開く。
「おまえは、俺に選ばれた。魂の番だ」
その声に、世界が揺れた気がした。
琉苑は首筋に手をあて、痕が熱を帯びているのを知った。
「なぜ…俺なのか」
問いは空へ放たれ、竜は微笑んだ。
「理由など、俺にも不要だ。お前の全てが俺を呼んでいる。そして、おまえはここに居る。だから、運命だ」
その言葉を聞いた時、琉苑の吐息は凍り、その身体が反応してしまったことを認めざるを得なかった。
竜の手が、彼の頬に触れる。温かさというよりは、沈んだ焔のように燃えていた。
「触れるぞ」
その一言のあと、竜は琉苑の首筋に口づけを落とした。
「……っ、あ」
それは儀礼ではなく、侵食だった。深く、根を張るもの。
意識の境界が裂け、琉苑は夢と現の狭間で立ちすくんだ。
体内に流れ込んだ何かが、彼の血液を波立たせ、全てが逆流していく感覚。
その瞬間、彼は知った。
逃げても無駄だと。
例え抗っても、残るものがあると。
気がつくと、彼は石床の上に倒れていた。
羽織は綻び、寝衣の袖は乱れ、首筋は鮮烈な痕を刻んでいた。
息が荒く、胸が切れそうに痛かった。
それでも、唇には竜の口づけの余韻が残っていて、知らずにその場所を触れた。
朝の光が差し込むと、後宮へ戻った彼に、侍女たちの視線が集まった。
しかし、その視線には冷えた敬意と、深い畏怖が込められていることを琉苑は理解していた。
選ばれた、という印象が、彼をただの王子でなく別の存在へと変えていたのだ。
夜が更けると、再び――
空気が裂け、竜の呼吸が近づく。
「もう、おまえの中にいる。リウ」
その声は、寒さと甘さを併せ持ち、琉苑の身体に火を灯した。
胸を押さえて、彼は静かに呟いた。
「くそ……全部、俺が蚊帳の外だ……」
拒みたいと思った。
それでも、心の奥では――竜の手が、自分を待っていたことを知っていた。
夜は静かに更けていった。人の声はとうに消え、月明かりさえ届かぬ離宮の中に、琉苑はひとり、座したまま目を閉じていた。布団にも入らず、灯も落とさず、ただ座り、時折、胸の内側からせり上がってくる息苦しさを堪えては、喉の奥に戻している。眠ることに、もう恐れはなかった。眠らなければ出会えない声があることに、琉苑は気付いていた。それは夜の底、真に意識がほぐれた瞬間、脳裏ではなく、魂に直接降りてくる。音でも言葉でもない、けれど確実に“誰か”のものと知れる、それは……名。――リウ。今夜もまた、同じ呼びかけが届く。けれど、それはこれまでのように一言で消え去りはしなかった。息を吸い込んだ次の瞬間、琉苑の意識はぐらりと倒れ込み、視界のすべてが闇に沈む。無音。無色。無重力。けれどその虚無の奥に、確かな気配があった。重く、鋭く、それでいてどこか懐かしさすら滲ませた存在感が、彼の足元から――否、内側から、静かに立ち上がってくる。(あいつ、だ……)そう思った直後、空間が音もなく開かれ、そこに“声”が現れた。『……リウ、我が番よ』それは、人の言葉でありながら、人の声ではなかった。耳では聞こえず、胸骨の奥で直接響くような、鼓膜を通さない響きがそこにはあった。「……シュア……」自分の口が、それを復唱していた。無意識に。その瞬間、首筋の痕がぴたりと熱を放ち、そして、痺れるような疼きが広がった。「ッ――……ああ……」まるで、骨の奥に火が点ったかのようだった。それは痛みではなく、共鳴。皮膚の表層を超えて、血と骨と精神のすべてが、その名に反応している。「……お前……俺を、どうしたいんだ……」この状況を見ても、攫うわけでもなく。ただ、琉苑はここに残されている。琉苑が言葉を繋ごうとした時、再び、声が降りてきた。『……汝が痕が疼くとき、我が在り処もまた開かれる』「……どういう意味だ」問いかけた言葉に、返答はすぐにはなかった。そのかわりに、空間全体がわずかに色を帯びる。闇の中に、金と緋が混ざりあったような光が、細く長く、彼の視界を斜めに裂いた。その中心に、輪郭を持たぬ何かが立っていた。まだ姿はない。ただ、存在だけが、空間を歪ませている。その影が口を開いた。けれど、そこに唇も喉も見えはしない。『我は神に契された者。竜を纏い、竜を従える身。封印さ
それは、夢かどうかも定かではない。けれど、見た記憶は確かにある。大地が焼け、空が割れ、金色の眼が、彼を真下から見上げていた。名を呼ぶ声が、耳ではなく、身体の芯から響いてくる。それは警告のようでもあり、祈りのようでもあった。目覚めた瞬間、布団の中は蒸し風呂のように熱く、額や背中には汗がべったりと張りついていた。寝具はいつの間にか乱れ、掛け布の片端が床まで垂れている。ふと、喉の奥が乾いていることに気づいて身を起こしたとき、首筋がぴりり、と疼いた。「……くそっ」手探りで首に触れると、その下から、かすかな熱の波が指先に伝わってくる。それは皮膚の表層ではなく、もっと奥――肉の内側、いや、血の源から湧き上がってくるような、じくじくとした火照りだった。昨夜までは、痛みではなかった。ただの違和感だった。けれど今は違う。熱い。疼く。明らかに、何かが――動いている。琉苑はそのままの姿でふらりと立ち上がった。部屋にはまだ朝の光が射し込んでおらず、格子窓の向こうの空はほのかに白み始めている程度だった。足を引きずるように歩きながら、低い位置にある鏡台の前に膝をつく。顔は……やつれていた。ただ、それ以上に気にかかるのは、首筋に現れた痕――。その紋が、ほんのわずかにだが、光っていた。「……なんなんだ、これは……」琉苑は息を止め、鏡の中の自分に目を凝らす。まさか、と思って何度も瞬きをするが、錯覚ではなかった。肌の上、紋の一部が淡く――灯火にも似た光を、絶え間なく放っていた。それは、あまりに微細で、見逃してしまうような光だった。だが、彼の目はそこに釘付けになる。この光を――彼は、知っていた。かつて、夢の中で竜の瞳に照らされたとき、身体の奥に灯ったあの光。それが今、外へと滲み出し始めている。琉苑はそっと、紋に手を当てる。「なんだ……これは、何を意味する」指先がかすかに痺れていた。熱は、今や皮膚の下だけではない。脊椎を通じて全身に広がり、思考すらも熱に焼かれ始めている。そのとき――不意に、空気が、揺れた。音はない。風もない。けれど、確かに何かが部屋の中に入り込んだ。目を閉じたまま、琉苑は息を呑んだ。気配、だ。誰かの――いや、“何か”の。それは人ではなかった。背中から、右肩のあたりに向かって、冷たい視線のようなものが這ってくる
朝の光が障子の縁をすべり落ち、まだ温もりきらない空気の中で、琉苑は簡素な支度を終え、何度目かの深呼吸を繰り返していた。呼吸を整えたところで、この胸のざわつきが収まるわけでもなかったが、それでも、意識して整えなければ声すらきちんと出せない気がしてならなかった。鏡に映る自分の顔は、前日と同じで、少し青白く、やや焦点が合っていないような目をしていた。けれど、たった一つだけ違っていたのは、首筋に浮かぶ痕の色が、ほんのわずかだが濃く、深く――まるで何かが発芽しはじめたように、紅を増していたことだった。昨日、老神官から手渡された古文書。番契の痕が意味する“災厄”と“王家の粛清”。王家の誰かが、それを嗅ぎ取った。いや、最初から、気づかないふりをしていただけだったのかもしれない。部屋の扉が静かに開かれ、侍女が低い声で告げる。「殿下。お支度を」その声音に、いつもの柔らかさはなかった。幼い頃から仕えていた、あの女官ではない。声の調子も、足音も、身のこなしも、まったく違う。誰かがすべてを入れ替えたのだ。誰か──いや、琉花だろうとはわかっている。琉苑は黙って頷いた。否応なく与えられる「保護」の名のもとに、正殿を離れ、離宮へと送られる。それは建前に過ぎず、実態は、事実上の幽閉だった。廊下を歩くあいだも、目に映る者たちはすべて見知らぬ顔だった。誰一人として言葉をかけてこない。会釈すら、どこか制度化されていて、生身の人間を介した温度がない。離宮は王宮の東端にあり、かつては重臣や高僧が客人として滞在した場でもある。しかしいま、その建物には、宮中の華やかさとはかけ離れた、張りつめた冷気が漂っていた。その冷気を、琉苑は皮膚ではなく、肺で吸い込む。何もかもが、じっとりと乾いていて、空気だけが異様に澄んでいた。「この感じ……結界か」立ち止まって、廊下の端に目を向ける。扉の周囲、床と壁との境に沿って、ごく淡い光の帯がうっすらと走っていた。たぶん、普通の人間では視認できないほどの、ごくわずかな術式の痕。内と外を、確実に切り離すためのもの。琉苑が神殿の力に接触することを、王家が――いや、琉花が、拒絶している。離宮の部屋に通されたとき、彼ははじめて、そこに音がないことに気づいた。鳥のさえずりも、木々の葉擦れも、遠くの水音さえもない。張られた結界は、視線
神殿の外苑は、朝靄に沈んでいた。敷石に落ちる光が淡く揺れ、木々の間を縫う風が、白い布を纏った神官たちの衣の裾をふわりと撫でていく。琉苑は一人、その空気の中を歩いていた。どこかへ急ぐふうでもなく、かといって何かを待っているふうでもなく――ただ、誘われるようにして、神殿の裏手に続く石段へと足を運んでいた。誰かに呼ばれた気がしたわけではない。けれど、あの夜以来、自分の中にずっと何かが燻っている。それは、痕の疼きとは別種の感覚――もっと静かで、もっと確かで、まるで、古い記憶が身体の底から這い上がってくるような、そんな感覚だった。石段を上りきった先の回廊。壁に刻まれた碑文と古い吊灯が、まだ誰も足を踏み入れていないことを物語っていた。そこに、ぽつりと佇んでいた一人の老人――神殿でも最古参に数えられる老神官・亜遠(あおん)が、琉苑に気づいてゆるやかに振り返った。「……来たか」そう言ったきり、亜遠は琉苑を手招きした。その声音に、驚きも畏れもなかった。ただ、ずっと前から今日という日を待っていたような、どこか宿命じみた平静さがあった。回廊を抜けた先、灯も届かぬ書庫の一角。厚く閉ざされた書架の裏から、亜遠は布に包まれた一冊の文書を取り出すと、無言のままそれを琉苑に手渡した。その重さが、妙に生々しかった。「これを、殿下にお見せしてよいか、私は長らく悩んでいた。だが……それも、もう時機を過ぎたらしい」琉苑は言葉を返せぬまま、布をほどいた。中から現れたのは、皮装の古文書。表紙には刻まれた題もなく、ただ、焼け焦げたように煤けた跡だけが残っていた。ページを開いた瞬間、乾いた紙の匂いが鼻をつき、そこには見慣れぬ筆跡で記された祭礼の記録が並んでいた。――番契の儀。――Ωと呼ばれる者の覚醒。――“痕”の出現。「……これは……」震える指先で読み進めるうちに、琉苑の目が次第に見開かれていく。そこに記されていたのは、過去に“番契の痕”が出現したわずか数例の記録。そして、すべての記録に共通して記されていたのは――『災厄の兆し』『王家粛清』『神意の暴走』「……嘘だろ……?」呟いた声が、自分のものとは思えなかった。「どうして……“番”と認められた者が、災いとされる? それじゃあまるで……」「……まるで、神に選ばれることが、呪いであるかのようだろう?」
夜明け前の薄灰色の空が、王都の外れまで続く石柵に影を落とし、琉苑はそっと羽織を固く握り締めながら内側を歩いていた。彼の首筋には、いまや“痕”と呼ばれる赤い紋が淡く浮かび上がっており、それを隠すための襟の高さは日に日に増していく。とはいえ、襟をあげただけでは視線を塞ぎきれず、後宮の廊下で彼が感じるのは――自分が既に異物と化しているという、静かな告知だった。部屋の鏡台に立った琉苑は、手鏡を持って顔を覗き込む。顔色は正常の範疇に見えた。だがその裏で、身体の奥には、重く確かな違和感がゆっくりと根を張っていく。熱は首筋から肩甲骨へとじりじり広がり、まるで自分の中に別の生命が目を覚まし始めているかのようだった。琉苑は唇を噛み、自嘲気味に呟く。「調子が悪いだけだ。そう……それだけの話なんだ」そう言い聞かせなければならなかった。もしそれが真実であれば、誰にも説明する必要はない。だが、真実ではない以上、何らかの形で説明しなければならないのだ。その午後、第一皇女・琉花の腹心であり、王都の防衛を司る軍師・桐生(きりゅう)将軍が訪れた。将軍の鎧が放つ鋼の鈍光が、淡い灯の下で沈み込み、彼の視線は言葉以上に鋭く琉苑を射抜く。桐生は静かに座を勧め、琉苑に向けてこう告げる。「殿下、ご体調がご回復されたと伺っております。しかし、この屋敷にご滞在なさる時間が以前よりも増しているように見受けられる。何か、気がかりなことでも――」琉苑は咳ばらいをひとつ挟み、軽く肩を竦めて見せた。「いや、ただ……完全ではないようだ。回復したと思っていたのだがな」その言葉に、将軍は黙して応じたまま、琉苑の襟元に一瞬だけ視線を滑らせる。襟の上端がわずかに浮いている様子を。その視線を琉苑が見逃すはずもなかった。口元に走ったわずかな引き締まりのあと、将軍はそっと琉苑の肩に手を置いて立ち上がる。「ご無理なさらぬように」その一言には、単なる配慮以上の、監視と保護が巧妙に織り込まれていた。桐生が退出した後、琉苑は静かに窓の外へ目をやる。強風が木の葉をはたき、夜の帳が少しずつ引かれていく。彼は羽織の裾を掴み、低く息を吐いた。「――見せてはいけない」その言葉にこめたものは、怯えではなく、明確な意志だった。痕を見せた瞬間、王家も神殿も、今とは異なる螺旋を描き出す。自分はまだ、その軌道に
深い夜の帳が、王都の塔を包み込んでいく頃、琉苑は再び神殿の最奥部へと足を向けていた。扉の前に立ったまま、彼は自分の手のひらを見下ろし、赤く淡く浮かび上がる紋に触れそうで、しかし恐れを抱いてそのまま静かに引いた。選ばれた者としての印とは、こうして自分の皮膚に刻まれている。だが、それを認めたくないという気持ちが、胸の奥で重たく沈んでいた。神殿の奥廊を進むたび、空気が変わった。燃えるような熱気ではなく、冷えた金属を噛むような冷たさ。床の石は静まり返り、輝きを削がれた灯が壁にぶつかってきて、彼の影を伸ばした。その影の中に、自分ではない何者かの輪郭が映り込んだような気さえして――琉苑は息を止め、つぶやいた。「誰か…いるのか」しかし返ってきたのは、ただ闇の深さだけだった。だが、扉のひとつが音もなく開いた瞬間、背後で侍女たちの揃った気配が揺れ、二度とは戻らぬ静けさを告げていた。扉の向こう、薄暗い間。壁面には古びた碑文が刻まれていて、それらは琉苑の呼吸に反応するかのように淡く光を宿す。指を走らせると、文字のひとつが淡紅に染まり──「…番を悔いず、契を留める者、神と共に在らん」読み上げる声はなくとも、言葉が身体の奥に飛び込んでくる。琉苑は立ちすくみ、足元の石が微かに震えるのを感じた。そのとき、彼の肩を冷たい風が撫で、視界の隅に“動く影”が映った。振り返ると、そこには人型の竜が立っていた。褐色の肌を銀の髪が覆い、金色の瞳が琉苑を捕らえている。その姿に、彼は一瞬、足が止まり、鼓動が荒くなった。「シュア…?」声にならない呼び名を、彼の唇が漏らした。竜は言葉を選ぶように、静かに口を開く。「おまえは、俺に選ばれた。魂の番だ」その声に、世界が揺れた気がした。琉苑は首筋に手をあて、痕が熱を帯びているのを知った。「なぜ…俺なのか」問いは空へ放たれ、竜は微笑んだ。「理由など、俺にも不要だ。お前の全てが俺を呼んでいる。そして、おまえはここに居る。だから、運命だ」その言葉を聞いた時、琉苑の吐息は凍り、その身体が反応してしまったことを認めざるを得なかった。竜の手が、彼の頬に触れる。温かさというよりは、沈んだ焔のように燃えていた。「触れるぞ」その一言のあと、竜は琉苑の首筋に口づけを落とした。「……っ、あ」それは儀礼ではなく、侵食だった。深く







