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第7話

Penulis: 山田奈々子
彼はこっちを向いた。その瞳には、これまで見たことのないほどの動揺と、哀願にも似た色が浮かんでいる。

「寧子……」

私はその視線を避け、父のそばへ歩み寄り、その震える腕をそっと支えた。

「お父さん、お母さんを家に運びましょう」

正輝には、もう二度と目を向けなかった。

その後数日間は、混沌とし、麻痺したような日々だった。

母の葬儀の手配をし、弔問に訪れる親族や友人をもてなす。

正輝が数回来訪したが、そのたびに父と私は彼を中に入れることを断った。

彼が送ってきた香典も、開けもせずに返送した。

私は泣かなかった。少なくとも人前では。

ただ、やるべきことを機械のようにこなし、人々の慰めの言葉に応えながら、心の空洞はますます広がっていく。冷たい風がそこを容赦なく吹き抜けていくようだ。

葬儀が終わり、親族や友人たちが去った後、家には父と私、二人きりになった。

母の写真に写った穏やかな笑顔に向き合った時、私はようやく居間の隅に小さくうずくまり、声も出せずに激しく震え始めた。

遅れた涙は、ついに堰を切ったように溢れ出した。それでも声はなく、ただ激しく流れ落ちて服の胸元を濡らし、
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