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第559話

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「なんですって!?そんなはずないわ……!」

今日ネットで騒がれるのは、望月楓の二股疑惑のはずじゃないの!?どうして私がホストといたことになっているの!?

それに……きわどい写真って……

恵理は勢いよく振り返り、ベッドの隣を見た。そこには誰もおらず、さっと顔から血の気が引いた。

「千夏、私、急用ができたから切るわ」

電話を切るなり、恵理はすぐさま昨晩のホストの番号に電話をかけた。しかし、無機質な「電源が入っておりません」というアナウンスが流れるだけだった。

クソッ!

あのホスト、私をはめたのね!

絶対にタダじゃおかないから!

焦りながらどう対処すべきか考えていると、スマホがひっきりなしに鳴り始めた。

画面に「お父様」と表示されているのを見て、恵理はビクッと体を震わせ、慌ててスマホを床に投げ捨てた。電話に出る勇気など微塵もなかった。

今頃、両親は間違いなくこの件を知っている。今電話に出れば、父の怒りに火を注ぐだけだ。

恵理は人目のないところでは自由に遊んでいたが、春川家はしつけが厳しかった。雅也と婚約して以来、父親からは何度も、ほかの男とは距離を置くよう厳しく言われ
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    楓は家に戻ると、そのままリビングのソファに沈み込んだ。スマホの画面には、さっきかけた番号がまだ残っている。怒りと悲しみが少し引いたぶん、現実がじわじわ押し寄せてきた。離婚するなら、まずは自立しなきゃいけない。――でも、父の治療費。今、毎月の医療費は全部大輔が出している。月に600万円。とてもひとりで背負える額じゃない。楓は指先を震わせながら連絡先をスクロールした。そして、ある名前で手が止まる。安藤教授。大学院時代の指導教官だった人。迷う時間はなかった。楓は通話ボタンを押した。「もしもし……安藤(あんどう)教授ですか?私です。木村楓(きむら かえで)です」落ち着い

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