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第392話

Author: 青葉凛
「お母さん、お願いだからお兄ちゃんたちのことはもう詮索しないで。お兄ちゃんが何も言わないのは、お母さんたちには知られたくないからなのよ」

紫音は呆れたように首を振ってなだめた。「それに、お兄ちゃんには絶対に秘密にするって約束させられてるしね。別に大したことじゃないのよ、ただの恋人同士のすれ違いなんだから。親が心配するようなことじゃないわ」

「でもねえ……」

「お母さんもお父さんも、いつまでも子どもたちのことばかり心配してないでさ。それより、二人でのんびり旅行にでも行ってリフレッシュしてきなよ。私、大賛成だからね」

紫音は、母親がどう食い下がってこようとも、絶対に口を割るつもりはなかった。もし変に過去のことを知ってしまえば、両親が将来義姉になる有加里に対して、無意識のうちに何らかのわだかまりや先入観を抱いてしまうかもしれない。それだけは避けたかった。

「こっそり教えてくれたっていいじゃない。あなたが口を滑らせたなんて、絶対に州には言わないから!家族なのに水臭いじゃないの。それに、私たちは有加里ちゃんのこと……本当にすごく気に入ってるのよ?」

琴音はなおも身を乗り出してくる。「
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