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第65話

Penulis: 青葉凛
謙遜でも擁護でもない、本心だった。過度な期待など抱いていなかったにもかかわらず、律はいつも絶妙なタイミングで現れ、窮地を救ってくれる。かつて、清也には感じたことのない絶対的な安心感が、そこにはあった。

「……もう、あなたがそう言うなら今日は勘弁してあげる」朱美は折れて、くるりと表情を変えた。

「でも、一人で食事なんて味気ないでしょう?彼がいないなら、私が付き合うわ。遠慮しないで。実はね、あなたが小さい頃に一度会ってるのよ。まだ赤ん坊だったから覚えてないでしょうけど」

朱美は席に着きながら、優しい声で続けた。「それに、お母様からもよくお話を聞いていたわ。離れて暮らしている間も、ずっとあなたのことを案じてらした。婚約も決まったことだし、これを機に親子水入らずの時間を作ってあげてね」

紫音は小さく肯いた。両家の繋がりは思った以上に深いようだ。彼女が今まで歩んできた道のりも、朱美はすべて承知の上なのだろう。

「はい、ありがとうございます」

「頼ってくれていいのよ。律がいじめたらすぐに言いつけて。私があなたの味方になって、ガツンと言ってあげるから」

朱美は悪戯っぽくウインクしてから
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