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第868話

Auteur: 青葉凛
どんなに苦しくても、真正面から親に立ち向かい、打ち勝つしかない。

だが、巨大な財力と権力を持つ親に対抗する具体的な手立てなど、何一つ見つからなかった。

そして何より浩一の心を根底からへし折ろうとしているのは、この過酷な戦いにおいて一番の「精神的な支え」であるはずの蘭が、彼を庇って自ら身を引こうとしているという事実だった。

一緒に戦ってくれるはずの最愛の人が、自分から離れていく喪失感。

州のような友人がどれだけ心配して助言をくれようと、結局のところ、他人は他人の恋愛や家族の問題を根本から解決することなどできない。

この暗く冷たい泥沼から抜け出すためには、ただ一人、血を流しながら孤独な戦いを続けるしかなかった。

「……分かった。とりあえず今日は、俺が潰れるまで酒に付き合ってくれ」

浩一は深く息を吐き出し、グラスに残っていた強い酒を一気に煽った。

「州さんたちには、最近本当に迷惑ばかりかけてるな……俺のために色々と動いてくれて、心配までかけて。口には出してないけど、本当に感謝してるんだ」

自嘲気味に笑う浩一の横顔には、深い疲労感が刻まれていた。

「こんな個人的な色恋沙汰で
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