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04

作者: 槇瀬光琉
last update 最終更新日: 2025-07-25 19:12:42

俺は近くのバス停まで歩いていく。いつもの時間のバスに乗り込み小さく息を吐いた。

俺の家から学園までバスで2駅。歩いていけない距離じゃない。だけど俺はバスで行く。

特に意味はないけど、ささやかな反抗かもね。両親に対してさ。

学園の前でバスが停まり、俺はバスから降り溜め息をつく。

俺が俺でなくなる瞬間。偽りの織田蒼樹おだそうきになる瞬間。

「うっし」

俺は一人、納得をして歩き出した。

「おっはよ~っす!」

そんな声と共に思いっきり背中を叩かれた。

「いってぇ~!いてぇんだよ翔太!」

俺は背中を殴ってきた犯人を睨みつける。俺に朝からこんなことをするのは決まってる。俺の旧友で幼馴染の苗代翔太なえしろしょうただ。

「蒼樹、お前さ今日、何曜日か知ってるか?」

俺の意見などお構いなしに言われる言葉。

「はっ?曜日?」

一瞬、意味がわからず聞き返せば

「そっ、今日は月曜日」

にっこり微笑み言われた。

「あぁぁぁぁ!!!」

言われたことを理解した俺の叫び声がその場に響き渡った。その声に驚いて振り返るヤツらがチラホラ。

「諦めて今日は朝会に出ろよ」

なんて、あっさり翔太に言われた。

逃げてぇ。逃げてぇけど、逃げれねぇ~!!!

教師たちにバッチリ目撃された。

俺の髪は目立つんだよ!!!蒼色だから…。ちくしょ~!!!

落胆する俺を引きずるように翔太が昇降口まで連れてきた。

「あっ、蒼樹じゃん」

「織田がいる」

「明日は雨か…」

珍しく月曜日の朝から俺がいるのを見つけたクラスの奴らが言ってくる。

「こいつ曜日、間違えて拗ねてんだよ」

なんて翔太が笑いながら説明してやがる。それが気に入らなくて、俺は思いっきりカバンで背中を殴ってやった。

「いってぇ!俺のせいじゃねぇだろ!」

翔太が文句を言ってくるが俺は靴を履き替え

「るっせぇ。お前、昨日、教えてくれなかっただろうが」

文句を言ってやる。理不尽な怒りをぶつけてやった。

「ってか昨日お前こっちに来てねぇし」

あっさり言い返された。

「メールぐらいしろよ、それぐらい」

2人で文句を言い合いながら教室に向かう。

「お前、毎朝、携帯のアラームで時間を確認してんだろうが。それで気付けよ」

翔太が反論してくる。

うぐっ、いてぇところをついてきやがるこの男。確かに今日はそこまで確認しなかったよ。

「うるせぇ。お前のせいだ」

俺はもう一度文句を言いながら教室に入った。許せ翔太。これは完全に八つ当たりだ。

「あっ、織田がきた」

「今日は雪かぁ」

「霰かもな」

またもやそんなことを言われた。

「るっせぇ!どうせ曜日を間違えたよ!!ちくしょ~!!」

ヤケクソにいえばドッと教室の中に笑いが生まれた。

いいんだ、どうせ学園の中じゃ俺はこんなやつだから…。

みんなに合わせてバカをやってるんだ。

俺はそのまま自分の席に行き座る。

俺の席は窓側の一番後ろ。サボるのには最高の場所。

俺の前の席が翔太だっていうのはちょっと気に入らねぇけどな。

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