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第10話(19)

Author: 北川とも
last update publish date: 2025-12-26 14:00:10

 カップを置いた和彦は髪を掻き上げてから、鷹津に問う。

「秦は、何者なんだ」

「俺も知らん」

 冗談を言っているのだろうかと思ったが、無精ひげの生えたあごをしきりに撫でる鷹津の表情は真剣だ。そして、和彦をじっと見つめながら、思いがけないことを話し始めた。

「――俺が警官になったばかりの頃、秦そっくりの顔をしたガキは、他のガキどもをまとめ上げて、いろいろと悪さをしていた。頭の切れる奴で、少年課が目をつけていたが、尻尾を掴めなかった。それに、ヤクザともつき合いがあると噂になっていた。が、見た目はあの通り、きれいなツラをして、いい物を身につけたお坊ちゃまだ。派手にやっていたようだが、いつの間にか姿を見かけなくなった」

「今になって、消息がわかったということか……」

「そのときのガキに関しては、俺が直接関わっていたわけじゃないから、詳しくは知らん。ただ、確実にわかっていることがある」

 鷹津が指先を動かし、顔を近づけろと言われる。和彦は露骨に眉をひそめて嫌がったが、話の続きが気になることもあ
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  • 血と束縛と   第7話(3)

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    last updateLast Updated : 2026-03-22
  • 血と束縛と   第6話(44)

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    last updateLast Updated : 2026-03-22
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