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第6話(12)

Auteur: 北川とも
last update Date de publication: 2025-11-19 08:00:57

「気にしなくてよかったのに……。中嶋くんには、忙しいなら無理しなくていいと言っておいたんです。ぼくと違って、彼は仕事の拘束時間が長いですから」

「まあ、今日の用件は、正直奴がいなくても問題なしでしょう。わたしがしっかり務めを果たしますから」

 そう言って秦が艶やかな笑みを向けてくる。中嶋には悪いが、確かにその通りだ。

 今日、こうして秦に来てもらったのは、クリニックのインテリアについてアドバイスをもらうためだった。スポーツジムでいつものように中嶋と世間話をしていて、クリニックのインテリアで悩んでいることをポロリと洩らすと、秦に相談してみてはどうかと薦められたのだ。

 秦がホストクラブなどの店を経営しているのは知っているが、インテリアも自分で決めているのだと聞かされ、なるほど、と和彦は思った。

 中嶋は妙に張り切って、秦を含めて三人で飲む場をセッティングしてくれ、そこで本人から詳しい話を聞くことができた。秦は店の写真を見せてくれたが、和彦が想像していたような派手できらびやかな店ではなく、落ち着いた内装とイ
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