帝国のsub皇子ルシアンは、同盟のため王国のdom王子アルトリウスと条約婚を結ぶ。二人が交わしたのは、愛より先に合意契約――可・不可、合図、アフターケア、そして週に一度だけ主導権を入れ替えるスイッチ・デー。 公の壇上では皇子が前に、私室では王子が一歩引いて支える。権謀うずまく宮廷で、役割は枷ではなく翼へ。 “雄になる”夜の練習が、やがて帝国の未来を動かす力になる。
view more鐘が七つ鳴り、王都の大聖堂に沈黙が降りた。彩色ガラスの光が壇上を洗い、白い香煙が天へほどける。その中央で、アルトリウス王子は指先の汗を小さく拭った。視線の先、金の縁どりの外套をまとったルシアン皇子が肩で息を整えていた。二人とも成人。戦と商路の重さを知る年だった。
「条約婚は、盾ではなく橋である」
司教の声が広間を渡る。両国の紋章旗がゆるくはためき、石床に靴音が刺すように反射した。
呼吸を合わせる。ルシアンの瞳が一瞬、アルトリウスを探した。頷く。いける。そう合図したつもりだった。
「我らは国境関税を半減し、塩と布の双の路を開く。山間の水門は共同で守り、納骨堂の修復費を折半する」
宰相が次々と利得を読み上げるたび、ざわめきが揺れ、やがて静まった。商人達は頷き、兵は腕を組み、修道士の何人かは指の結びを固くした。潜る者は潜る。大聖堂の影で、黒いフードが一つ、香炉の鎖を短く鳴らした。地下街の顔役が、回廊の柱の後ろで笑わずに笑った。納骨堂の守り人は、鍵束を音なく懐へ消した。反対の火は消えない。ただ、表で燃やさない。
「アルトリウス王子」
ルシアンが一歩、前へ出た。公では皇子が前に。そう取り決めた通りに。
「この婚約は、帝国の恥ではない。選択だ」
言葉は短く、芯に熱があった。アルトリウスは、その背に立ち、視線で支えた。ここで膝が震えるだろう、と予想していたけれど、震えは喉に来ていた。強くなる訓練は、体だけではない。声だ。視線だ。沈黙の使い方だ。
「……共に、雄になろう」
最後の一文に、アルトリウスの胸が熱くなった。雄。政治の場で、おずおずと礼を取るだけの皇子ではなく、自ら条件を示し、首を縦に振らせる者へ。あの言葉を、国民の前で言えた。それで今日は十分だ。
指輪交換は、少しだけ滑った。侍従が差し出した小さなクッションに、なぜか税目の目録が刺さっている。
「……これは」
「経理が、興奮して」
司教の咳払いで笑いが止まり、代わりのクッションが走ってきた。こういうぬるさが残るのは悪くない。場は柔らぐし、目録は後で役立つ。
儀礼の最後。「感応紋」の魔法陣が開き、薄い光が二人の足元に描かれた。蔦の紋が手首へ這い、内側に吸い込まれる。痛みはない。ほんの少し、冷たい。鼓動が二つ、重なる瞬間があった。縁結びの紋は見えない。見えないからこそ言葉で重ねる。
「婚約を公に証す」
拍手は大きすぎず、小さすぎず、木壁に優しく返った。
儀礼が終わると、二人はすぐに小礼拝堂へ移された。公では前に、私室では――支える。扉が閉じる。香の匂いが薄れ、かわりに蜜蝋の甘さが来た。
「息、浅い」
アルトリウスが囁くと、ルシアンは喉を撫でて見せた。頑張ったね、の代わりに、指で短く撫でる。抱き締めたかった。だが先に、約束だ。
「契約を」
「うん」
書記官が二人に向けて巻紙を開く。言葉は政治と同じ、明文化する。体のことも、政治の延長だ。交渉のために、合意が必要だ。
「合意契約。可、不可、合図、アフターケア、読み上げます」
書記官の声が、合唱隊の準備の鐘にかぶって少し揺れた。扉の向こうで、なぜか少年らが「合図」の cue を今だと勘違いして一節歌いかけ、祭壇裏で慌てふためく気配が走る。司教の苦い咳払いが二度。静かになった。
アルトリウスは笑みをこらえ、ルシアンに視線で尋ねる。続けよう。そう言った。
「可:手首への軽い拘束、頸への口付け、指示に従う訓練。不可:痛みを目的とする行為、跡の残る強い拘束、呼吸に影響する行為」
ルシアンの喉が小さく上下する。アルトリウスは続けた。
「合図。口頭のセーフワード『アマランス』。発声できない場合は左手を三度叩く」
「三度?」
「二度だと癖で、って前に言ってた」
「覚えてたんだ」
短い会話で、安心が流れるのがわかる。近い。けれど触れない。順序がある。
書記官が羽根ペンを止めた。
「アフターケア。温かい飲み物、抱擁と体温の共有、魔紋の冷却処置、入浴の介助、翌朝の体調確認。加えて感情の確認を言葉で行う」
「言葉で」
ルシアンの声は、壇上のときより少しだけ、素で柔らかい。
「週一回のスイッチ・デーを設ける。火の曜日。公務後に時間を確保する」
「公では、私が前に。私室では、君が支える」
「うん。火の曜日だけは、交代」
短い文で積み上げる。政治と同じ。曖昧は流血を呼ぶ。体でも同じだ。
二人は巻紙に署名した。アルトリウスは筆を置くと、ルシアンの手の甲を親指で軽く押し、「ありがとう」と言った。おめでとう、じゃない。ありがとう、だ。
扉がこんこんと叩かれた。宰相が顔を出す。
「地下街の顔役が、挨拶を望んでおります。大聖堂の外階段にて」
「今?」
「はい。大通りは祝祭で塞がっておりますので、納骨堂の回廊を通って」
納骨堂。冷える場所だ。反対派が潜るには都合がいい。アルトリウスは、ルシアンを見た。誰が前に立つか。公だ。皇子の名が先に出る場だ。
「……私が行く」
「隣に立つ」
決めごとは、支えのためにある。
納骨堂の階段は薄暗く、蝋燭の灯が骨壺の白さを鈍く照らしていた。香はない。石の匂い。水の冷たさ。足音が響きやすい。つまり、逃げる音も追う音も知らせる。
階段の射し口に、男が一人立っていた。地下街の顔役――金の歯を見せない笑い。背後に影。三人。武器は持っていない。ここで抜く者は愚かだ。
「おめでとうございます」
低く頭を下げた。礼が深い。だが目は笑っていない。
「祝宴の露店、税を少し軽くしていただけると、下の者が泣いて喜びますが」
「半減の通達は出してある」
ルシアンが即答した。声は壇上よりも自然で、だが芯は残った。
「当日分だけは免除しよう。次の市までに詳細を詰めたい」
顔役の目がわずかに動いた。驚き。押し返される、と理解した表情だ。
「……話が早い」
「時間がないから」
ルシアンの指がほんの少し、アルトリウスの袖を探した。アルトリウスは袖越しに指先を軽く返す。視線は崩さない。雄になる訓練は、唇より先に、足裏から始まる。ここで一歩も退かない。退ける時は、二人で合図して退く。
「納骨堂の寄進は、変わらず続けます」
顔役が付け加える。司教の影が階段上に揺れた。力の線は三つ。大聖堂、地下街、王族。今日から、四つ目が生まれる。二人の線だ。二重統治は、常に揺れる。揺れを揺れとして受け取ることも、また訓練だ。
祝祭は夜まで続き、アルトリウスとルシアンはやっと自室に戻った。扉を閉める。廊下のざわめきが薄まる。
「……どうだった」
「怖かった。でも、逃げなかった」
「よくやった」
アルトリウスはようやく、胸に引き寄せた。相手に重さを預ける練習は、抱擁から始める。ルシアンの肩が小さく落ちる。力を抜く、という技術。
「火の曜日、忘れないで」
「忘れない。合図は?」
「『アマランス』」
「うん。君の声で、言ってほしい」
赤くなる。そこで彼は視線を逸らした。可愛い。けれど、可愛いだけでは終わらない。彼は今日、地下の影に対して「今は免除」と言えた。短く、効果的に。雄の声だった。
「明日は出立だ。森を抜けて、帝都へ」
「森で、何が待つかな」
「狼煙か、歌か、どっちでも対応できるように」
「ああ」
二人は灯りを落とし、手を繋いだ。指の蔓紋が、ほんのり温かい。言葉にしたから、触れられる。触れられるから、次がある。
次回、第2話:合意契約、可と不可
聖都の鐘が昼の光を揺らした。森を抜け、二人が次の目的地に選んだのは大聖堂のある丘だった。皇子は既に成年の礼を済ませており、王子もまた王国の後継として公務に耐える骨格を持っていた。旅立ち、森で出会い、互いの役割を嗅ぎ分けるまでに時間はかからなかったが、ここからは契約のかたちが要る。 「条約婚を締結します」 皇子が前に出た。石床の冷たさが薄い靴底を通って脛に刺さる。大聖堂の柱陰では老司教がうなずき、参列の使節たちが息を詰めて見守った。王子は一歩引き、銀の盆に羊皮紙を載せて手渡す。文字列は政治と私室を同じ線上に置いていた。 ——公務契約 ・両国間の往来と関税を三期にわけて緩和 ・納骨堂の通気改修費用は共同負担、入札は地下街ギルドの監督下で行う ・大聖堂の祭儀権は保持、巡礼税は透明化 ——私室契約 ・可:拘束(軽度)、跪礼、指示語による主導権訓練、口付け ・不可:呼吸を妨げる行為、痕が残る強度の打擲、第三者の介入 ・合図:手首への二度の軽いタップで「ゆっくり」、三度で「中止」 ・セーフワード:「アマランス」 ・アフターケア:温い茶、甘味、保湿油、肯定の言葉を交わすこと 「同意します」 王子の声は短く低く、柔らかく落ちた。皇子の喉仏がわずかに上下する。金糸の紐がふたりの手を結び、教会の蝋が印章を受け止めるはずだったのだが——。 「熱っ」 王子の指に蝋が垂れた。小さな声が石壁に跳ねる。司祭が目を剥く前に、皇子が手を取った。 「待て。冷やす」 息を吹きかけ、指の腹に唇をあてる。短く、音もなく。参列の列から忍び笑いが走り、老司教が咳払いで鎮める。 「王国式の祝福、だそうです」
鐘は三度、香の煙は高く。大聖堂の天蓋は青金にきらめき、壇上の二人の影を長く伸ばしていた。 半歩、前に出たのはルシアンだった。肩甲で光を返しながら、声は澄んでいた。 「帝国皇子ルシアンは、王国王子アルトリウスと条約婚を結ぶ。交易路の保護、共同徴税の透明化、戦時にはー—」 咳払いがひとつ。背後のアルトリウスが、ごく小さく首を傾けた。合図だ、とルシアンは気づく。文言の順序、決めていた。 「—戦時には、両朝の評議を先行し、兵の動員は三日を限度に延期する。以上を、公開儀礼において宣する」 予定より二語、少なかった。けれど会衆は息を吐き、聖職者は巻物の封蝋を割った。壇の正面、魔紋が光った。二人の手首に、細い銀の文様が浮かぶ。共同統治の契印。今は薄く、触れればかすかな熱だけを残す。 指輪は、最後の段。ルシアンがアルトリウスの左薬指に滑らせる。すべった。手袋の上からだった。 「あ」 「……手袋」 笑いが広がる前に、アルトリウスが指先で手袋を外し、掌を差し出す。指の骨格はしなやかで、体温は落ち着いている。やり直し。指輪はぴたりとはまった。大聖堂に柔らかい笑いが走り、緊張がほどけた。 儀礼は続く。条約の板文が掲げられ、最後の項に会衆がざわめく。「共治評議会」——皇子と王子を頂点に、貴族・司祭・市民の三身から代表を選び、帝都統治の改革に道を開く草案。最終承認は来季の議会、と付されている。それでも、ここに初めて公に置かれた。 壇上から降りれば、前後は変わる。公では皇子が先導する。しかし儀礼の「後」は、すぐに駆け足でやってくる。 聖歌の余韻が消える前に、納骨堂への階段に人垣ができた。聖職者たち、地下街の顔役、遺骨守の老人たち。権利だ、権威だ、道の幅だ。声が重なる。
鐘が三度、湿った石の大聖堂に鳴り渡った。香の煙は青く、壁の魔紋が微かに光っていた。条約婚の儀は、公の視線の中で淡々と進んだ。「誓うか」大司教の声は低い。皇子は一歩、前に出た。衣は銀。喉仏が小さく上下する。王子は半歩、背に添う。視線だけで合図を交わした。「誓う」「支える」言葉は短く、触れた手の温度の方が雄弁だった。掌に描いた薄い護符の感触。紙は冷たく、指先は火照っている。民のどよめきが、石床を震わせた。《契約は愛より先、だが愛を置く土壌を用意する》取り決めは覚悟の証だ。王子が巻物を差し出す。合意契約書。可・不可、合図、アフターケアまで明文化されている。「公開」大司教は頷いた。文言が読み上げられる。可──命令口調、腕の保持、衣の管理、呼称の変更。不可──露出、痛みを目的とする行為、跪きを長時間強要すること。合図──言葉「藍」、右手三度のタップ、息を止める仕草の禁止。アフターケア──甘い茶と湯、毛布、額の接吻、言葉による確認。「週一回のスイッチ・デー、評議日の終わりに」王子の声に笑いが零れた。大聖堂に柔らかい波紋が広がる。誤解した侍従が慌てて耳打ちした。「本日は六の市ではありません」「明日ではなかったか?」「明後日です」二人は同時に小声で「了解」と言い、場は和んだ。地下街の組頭は、香の供給権をちらつかせていた。納骨堂の守り手は、祖霊の前での誓いを要求した。双方の使いが目線だけで動く。政の駆け引きは、儀礼の陰で始まっていた。儀が終わると、石の冷たさが残る回廊を抜けた。扉が閉じる音。私室は布と木の匂いが濃い。初夜と呼ばれる夜だが、彼らにとってはプロトコルの検証の夜だった。「水はここ」王子が水差しを示す。「光は低く」皇子は
式から四日、二人は都に入った。城門前には旗。乾いた土と香の匂い。鐘が一打、風で低く揺れた。皇子は外套の襟を指で摘まんだ。手汗。指先が冷たい。隣の王子がささやく。「息、二拍で吸って、四拍で吐く」「できる」短く答えた。できる、と言った自分に少し驚いた。森の夜より人の目が怖い。今日、条約婚は公開儀礼で結ばれる。帝国の継承と王国の交易をつなぐ政治。その中心に自分。逃げたくなる。だが、彼は隣にいる。約束どおり半歩下がって。大聖堂の親扉が開く。冷えた石の匂い。天蓋の魔紋が薄く光る。侍従長が合図し、二人は誓台の前へ。公では皇子が前に出る。王子は背で支える。それが二重統治の最初の形。「帝国皇子、来殿」「王国王子、来殿」声が反響した。祭司長が銀墨の筆を差し出す。契紋は手首に描く。皇子は筆先の冷たさに息を飲み、用意した文言を口にのせた。王子が背で静かに呼吸を合わせる。呼吸の数で落ち着く。不思議と声が出た。「我ら、条約婚を成す。公では帝国の段に立ち、私では互いを守る。不可侵の骨を侵さず、商の血を汚さず、城の階を乱さず」祭司長が頷き、魔紋が淡く絡む。銀の線が二人の手首で一瞬だけ交わり、消えた。契紋は見えないように埋められるのがこの国のしきたりだという。派手さはない。だが重さがある。人々が息を合わせて手を打った。通路の端で、地下街の顔隠しの女将が目礼を寄越した。黒いヴェールの下に笑い。納骨堂の守り手は杖を突き、石床を一度だけ叩いた。大聖堂、地下街、納骨堂。三つの視線がここにある。権力は香のように混ざると扱いづらい。彼は肩でそれを感じた。儀礼の後、私室へ。扉が閉まる音で、体のこわばりがやっとほどけた。王子が机に羊皮紙を広げる。契約。二人の合意を文にする時間。王子は短く言う。「可、不可。合図。ケア。四つだけ」「四つ」「書く。君の言葉で」皇子は深く息を吸った。政治はいつも長い言葉を求める。だが今は短くていい。「可は、手首までの固定。命令の
鐘が七つ鳴り、王都の大聖堂に沈黙が降りた。彩色ガラスの光が壇上を洗い、白い香煙が天へほどける。その中央で、アルトリウス王子は指先の汗を小さく拭った。視線の先、金の縁どりの外套をまとったルシアン皇子が肩で息を整えていた。二人とも成人。戦と商路の重さを知る年だった。「条約婚は、盾ではなく橋である」司教の声が広間を渡る。両国の紋章旗がゆるくはためき、石床に靴音が刺すように反射した。呼吸を合わせる。ルシアンの瞳が一瞬、アルトリウスを探した。頷く。いける。そう合図したつもりだった。「我らは国境関税を半減し、塩と布の双の路を開く。山間の水門は共同で守り、納骨堂の修復費を折半する」宰相が次々と利得を読み上げるたび、ざわめきが揺れ、やがて静まった。商人達は頷き、兵は腕を組み、修道士の何人かは指の結びを固くした。潜る者は潜る。大聖堂の影で、黒いフードが一つ、香炉の鎖を短く鳴らした。地下街の顔役が、回廊の柱の後ろで笑わずに笑った。納骨堂の守り人は、鍵束を音なく懐へ消した。反対の火は消えない。ただ、表で燃やさない。「アルトリウス王子」ルシアンが一歩、前へ出た。公では皇子が前に。そう取り決めた通りに。「この婚約は、帝国の恥ではない。選択だ」言葉は短く、芯に熱があった。アルトリウスは、その背に立ち、視線で支えた。ここで膝が震えるだろう、と予想していたけれど、震えは喉に来ていた。強くなる訓練は、体だけではない。声だ。視線だ。沈黙の使い方だ。「……共に、雄になろう」最後の一文に、アルトリウスの胸が熱くなった。雄。政治の場で、おずおずと礼を取るだけの皇子ではなく、自ら条件を示し、首を縦に振らせる者へ。あの言葉を、国民の前で言えた。それで今日は十分だ。指輪交換は、少しだけ滑った。侍従が差し出した小さなクッションに、なぜか税目の目録が刺さっている。「……これは」「経理が、興奮して」司教の咳払いで笑いが止まり、代わりのクッションが走ってきた。こういうぬるさが残るのは悪くない。場は柔らぐし、目録は後で役立つ。儀礼の最後。「感応紋」の魔法陣が開き、薄い光が二人の足元に描かれた。蔦の紋が手首へ這い、内側に吸い込まれる。痛みはない。ほんの少し、冷たい。鼓動が二つ、重なる瞬間があった。縁結びの紋は見えない。見えないからこそ言葉で重ねる。「婚約を公に証す」拍手は大きすぎず、小さ
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