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第183話

Auteur: 猫ちゃん
「そのバッグ、いいわね。ミツキホールディングスの新しい管理者として、身につける物にも気を配らないと。それ、譲ってくれない?」

「冗談じゃないわ!」

葵は我慢できなかった。

グループの備品を勝手に持っていくのはまだいいけど、自分の限定モデルのバッグまで狙うなんて、何様のつもりなの?

葵が何か言い返そうとする前に、傍らにいた明里は思い切って限定バッグを奪い取り、凪に投げつけた。

「たかがバッグでしょ?私からの就任祝いよ!」

「お母さん!なんで彼女の肩を持つのよ?お母さんの娘は私でしょ!予約して半年待ってようやく手に入れたバッグなのに、どうして……」

葵は驚いた後、怒りを募らせた。明里がいきなり凪の味方になるなんて、まるで別人になったようだ。

明里は説明もできず、無理して話を進めた。

「今度また新しいのを買ってあげるから!」

「そういう問題じゃないの、限定品だからそもそも手に入らないのよ!」と葵が声を荒らげた。

喧嘩の声にうんざりした凪は、バッグを手首にひょいとかけ、堂々と明里の傍を通り抜けた。

「就任祝い、ありがとうございます。あ、そうそう、業者さん。この扉の鍵も忘
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