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第177話

Penulis: ドドポ
六千億を貸してくれと、あの二人に頼むのか?

六千億……

あの二人なら出せない金額ではない。だが貸してくれるかどうかは分からない。

もし貸してくれたとしても、冷笑と嘲笑は免れないだろう。

洵との離婚か、一生頭を下げたくない相手への懇願か。

板挟みになった澪は、髪をかきむしった。

篠原グループを出た後、澪は隼人に電話をかけた。最初は繋がらなかった。案件で忙しいのだろう。

夕方になって、隼人から折り返しがあった。

夜の綾川市は欲望に煌めいていた。

澪はバイオレット・ホテルの9108号室の前に立っていた。

隼人が指定した場所だ。

澪の腕には、洵から渡された離婚協議書が抱えられていた。

ノックする前に、ドアが内側から開いた。

「入れよ」

隼人はホテルの白いバスローブを着ており、髪から水滴が滴っていた。シャワーを浴びたばかりなのは明らかだった。

入りたくなかった。

直感が告げていた。隼人には下心がある。

隼人はドア枠に手をつき、突っ立っている澪を見て笑った。

「頼みに来たのはそっちだろ?俺から営業かけたわけじゃない。入らないなら閉めるぞ」

ドアが閉まる寸前、澪
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