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第26話

Author: ドドポ
「見てよ、千雪を。『ピアノ』シリーズのマスターデザイナーから高評価をもらって、FYの正社員になったのよ。

大企業のホワイトカラーで、年収だってかなりのものだわ。それに比べて誰かさんは専業主婦から清掃員になって……まあ、一応キャリアアップしたって言えるのかしら?」

莉奈は腹を抱えて笑った。

「こいつを千雪さんと比べるなんて、千雪さんへの侮辱だろ!」

航は汚いものを見るような目で澪を見た。

もともと澪は航に対して何の感情も抱いていなかったが、千雪が帰国してからの洵との二度の会話を聞いて、彼に対する印象は完全な嫌悪へと変わっていた。

「なんだ、不服そうだな!」

航は澪の敵意を感じ取り、白目をむいた。

彼は洵の高校時代の同級生であり、親友だ。洵と千雪がかつてどれほどお似合いのカップルだったかも知っている。

二人の燃え上がるような恋を見届けた一人と言ってもいい。それなのに、最終的に洵が正妻として迎えたのは澪だった。

航は澪がただ運が良かっただけだと思っていた。

あの時、出国した千雪と洵が冷戦状態でなければ、洵が澪を追いかけることなどあり得なかったはずだ。

それなのに澪は身
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